NOIE QUEST全10回の背景にあった40冊の本!

マラソンへの出走を決意

場作り屋の相内です!

仙台を拠点にワークショップの企画運営や

ファシリテーション、コーチングなど

人が前進するための場作りを行っています!

今年は20年来の友人が保育園の園長になることが決まり

彼が掲げる誰もが自分らしさに向き合える保育園

というビジョンの実現を目指して

半年間に渡って連続10回の研修を作ってきました。

ただ、

10回の研修を完全オーダーメイドでデザインするのは

正直すごく大変でした・・・!

5回目くらいの研修が終わった時に

あいない
もうネタがないよ・・・

と途方にくれたのも

今となってはいい思い出です(笑)

あの時は強烈に焦りました。

インプットを増やさないと無理・・・!

そのためNOIE QUESTの背景には

たくさんの本の存在があり

本から様々な着想をもらいました。

今日はNOIE QUEST実施の裏側をお見せする意図で

各回の実施に際して読んだ本をご紹介します!

どれもおススメの本ばかりなので

ご興味があればぜひ手に取ってみてください!

目次

Day1 出会いと探究の始まり

初回はチームビルディングを目的に行ったので

読んだ本もチーム形成に関する物が多くなりました!

THE TEAM 5つの法則 麻野耕司

リンクアンドモチベーション麻野さんの著書です。

チーム形成の要点がまとまっていて非常に役立ちました!

新しい組織である「のいえ保育園」に関わるうえで

何を意識しておくべきか

欠かせないポイントをつかめた一冊です。

チームが機能するとはどういうことか エイミー・C・エドモンドソン

「チーム」から「チーミング」へ。

チームを機能させるために必要なこと、

これからの時代のチームのつくり方が緻密に書かれています!

知識を厚く学びたい方にはおススメ。

LIFE SHIFT 100年時代の人生戦略 リンダ・グラットン

言わずと知れた名著なのでもう読んだ人も多いと思います。

保育士の皆さんにこれからの時代がどう変遷していくか

LIFE SHIFTを引いて説明させていただきました!

図解モチベーション大百科 池田貴将

初回のワークをどんな構成でまとめると

以降のNOIE QUESTに対してモチベーションが湧くか

図解モチベーション大百科を眺めながら思案しました!

チーム・ビルディング 人と人を「つなぐ技法」 堀公俊

こちらはチーム・ビルディングの概念と共に

実際に使えるワークがたくさん載っています!

アイスブレイクなどのいくつかのワークは

この本から引かせていただきました。

サーチ・インサイド・ユアセルフ  チャディー・メン・タン

心理的安全性の大切さについて言及したくて

Googleのマインドフルネス実践法について再読しました。

Day2 ワークショップの作り方・合意形成の方法

第2回ではワークショップの作り方と

合意形成の方法について学びを深めていただきました!

考具 加藤昌治

ワークショップを作る

=アイディアを出す

=考具です!

この本と出合ってから15年近く経ちますが

未だにこれ以上のアイディア出しの本には

出会ったことがありません。

ワークショップ・デザイン 知をつむぐ対話の場づくり 堀公俊

ワークショップのデザインと言えば

この本を欠かすことはできません!

初心者がワークショップを作るにあたっては

この1冊さえあれば他は読まなくても大丈夫。

そのくらい濃く、しかも分かりやすくまとめらている一冊です。

わかりあえないことから コミュニケーション能力とは何か 平田オリザ

合意形成をつくるためのコミュニケーション

をどう促進するかを考える意図で

平田オリザさんの名著

わかりあえないことからを再読し

分かり合うことへ向けたあり方や

アプローチに思案を巡らせました。

Day3 自分らしさとは・承認が前進を生む!

第3回では自分らしさとは・前進が承認を生む

をテーマにワークショップを展開しました。

試着室で思い出したら、本気の恋だと思う。 尾形真理子

自分らしさについて触れる時、

私はよくこの本を引用させてもらいます。

人と違うのが「個性」ではなく、

自分らしいのが「個性」なんだ。

という文中の言葉が

自分らしさを説明する時にとても便利で!

人の心を動かす伝え方 響く言葉には「魂」がある 出口光

この本には

「勇」「親」「愛」「智」の4つのカテゴリー

に分けられた動詞が載っています。

これらを参照しながら自分自身はどの言葉に

興味関心を引かれるか

自分らしさを見つける意図で探究してもらいました。

モチベーション革命 稼ぐために働きたくない世代の

こちらも自己理解の促進のため

マーティン・セリグマンが唱える5つの幸福から

自分自身のことを見つめていただきました!

こころの対話25のルール 伊藤守

ゴールデンウイークの推奨図書としてご紹介しました!

私はこの本が大好きです。

人を扱う仕事に就いている人には必ず紹介する一冊。

悩んでばかりの自分から抜け出す方法 岸英光

私の師匠、岸先生の本。

新しい環境、新しい習慣に悩んでいる方が

多いように感じられたので

こちらも連休の推奨図書としてご紹介しました!

ほめない子育てで子どもは伸びる 岸英光

もう一冊、岸さんの本を!

ほめるより認めることの価値を感じていただきたく

連休の推奨図書としてご紹介しました!

動きたくて眠れなくなる 池田貴将

軽やかに行動を起こす29のコツが書いてある一冊!

こちらもすごく参考になることが多くて

人の前進を応援する職に就いている人

には超おススメしている本です。

私も停滞を感じたら読み直しています。

Day4  興味・不思議・驚き・感動と出会う

第4回は神秘的なものに目を見張る感性を

呼び覚ますことを意図して

公園でネイチャーゲームを実施しました!

センス・オブ・ワンダー レイチェル・カーソン

神秘的なものに目を見張る感性と言えば

センス・オブ・ワンダー!

大学生の時に出会って以来

この本はずっと大切にしてきました。

野外活動の原点であることはもちろん

知識を得るより心が動く瞬間を作ろうとする

私のワークショップの原点でもあります。

ネイチャーゲーム3 ジョセフ・B・コーネル

ネイチャーゲームのシリーズはどれもイイのですが

このネイチャーゲーム3には美しい詩がたくさん載っていて

野外活動のインスピレーションを深めるために

とっても役に立ちます。

今回はナヴァホ・インディアンの詩を紹介しました。

森の楽校 小林毅

これも野外活動をデザインしていた

大学生の時に買った本で、

久しぶりに引っ張りだしました。

さすが山と渓谷社!という感じで

写真はキレイだし実用的だし

2003年発刊の本なのですが今でもまだま使えます!

Day5 人が自分らしくいられる空間を探究する!

第5回は、

人が自分らしくいられる空間の特徴を探究しました!

1秒でつかむ 「見たことないおもしろさ」で最後まで飽きさせない 高橋広樹

第5回~第6回あたりは本当にネタ切れで

何を扱おうか、どのように扱かおうか、

毎日悩んでいました。

そこで企画の着想を得られればと

「家、ついて行ってイイですか?」

を生み出した名仕掛け人の思考から学びました。

インプロゲーム―身体表現の即興ワークショップ 絹川友梨

この頃まったくの感覚ですが、

座学だけじゃだめだ

ネイチャーゲームのように

五感を使って体で学ぶ会をデザインしないと!

という心の声が聴こえていたので

インプロについての本を買いました。

その結果第5回のNOIE QUESTでは

即興劇を演じ合うというプログラムが誕生しました。

インプロをすべての教室へ 学びを革新する即興ゲーム・ガイド キャリー・ロブマン

こちらも上記の意図で購入。

たくさんのインプロワークが掲載されていて

いいインスピレーションが湧きました。

FACTFULNESS ハンス・ロスリング

どんな流れだったのか忘れてしまったのですが

第5回の実施中に現実を正しく扱うことの大切さ

について話題になったので

ファクトフルネスに書いてあるいくつかの質問を投げかけ

アイスブレイク的に盛り上がりました!

Day6 どんなあり方から選ぶか

第6回目はあり方から行動を選ぶをテーマに

園児の主体性を引き出す関りと

主体性を潰してしまう関わりについて探究しました。

ダイアローグ 対立から共生へ、議論から対話へ デヴィッド・ボーム

コミュニケーション論の名著です。

残念ながらNOIE QUESTにつながるネタは

見つからなかったのですがいい本です(笑)

コーチングのすべて ジョセフ・オコナー

こちらもネタを探して読みました。

コーチングの成り立ちや流派などが体形的に整理されていて

非常に勉強になりました!

見る見る幸せが見えてくる授業 ひすいこたろう

ひすいさんって視点をずらすのが上手というか

「その発想はなかった・・・!」

と思わずうなってしまうような切り口を見せてくれます。

参加者の皆さんに届きやすい伝え方を探究する意図で

ひすいさんの視点に学びました。

フランス式 毎日がおもしろくなる 自分らしくはたらく手帳

この本は装丁の美しさに魅かれて手にした一冊です。

哲学っぽさを感じる問いが40個書かれていて

とてもワークショップと相性がいいんです。

ちょうどよく使える問いが無いかと思い再読。

Day7 「あそび、音、コトバ、自然、食」から子どもの探究心を起こす仕掛け

第7回では、

のいえ保育園ではどんな遊びを通じて

子どもたちの感性を開くかを想像しました!

insight ターシャ・ユーリック

自分を知ることに関しての専門書です!

久々に手に届くのを楽しみに待った本でした。

適切な内省とは?を理解するうえで外せない一冊です。

巻末についている問いの数々も秀逸。

内省を促すワークショップに携わるなら

ぜひ一読をおススメします。

インテグラル理論 ケン・ウィルバー

ティール組織のベースにもなった

未来型パラダイムの入門書

人・組織・社会

あらゆる課題を本質的に解決する

と書かれた帯に惹かれとても楽しみにしていたのですが

すごく複雑で理解が難しい本でした・・・。

ひとつひとつのセンテンスはとても学びが深いので

全部を理解しようとせずに読むといいのかも。

スタンフォード式最高のリーダーシップ スティーブン・マーフィ重松

ここ最近はやっているリーダーシップについて

見事に一冊にまとめたなあという印象の一冊。

Assertive Leader

Authentic Leadership

Servant Leadership

Transformative Leadership

これらについて全然見たことも聞いたことも無い!

という方は入門書にするといいかも。

Day8 のいえ保育園で育った子どもが歩む人生

第8回目は、

のいえ保育園で育つ子どもは

どんなあり方や能力を身につけて成長するのか

そしてどんな人生を歩むのかを想像しました!

子どもの心の育てかた 佐々木正美

保育園の研修をしていながら

私自身は保育のプロではないので

彼らの世界のことをもっと知りたいなあと

夏休み中に読みました!

著者の佐々木正美さんのやわらかさが感じられ

日本にこういう人がたくさんいる保育園が

溢れたらいいなと思いました。

子どもはみんな問題児。 中川李枝子

こちらも上記と同じ意図で手にしたのですが

「ああ、子どもはみんな問題児かあ」

と考えがシフトしまして

この言葉ひとつで自分の子育てが楽になりました。

イヤイヤ期で言うことを聞いてくれない娘に

けっこうまいっていたので

本当にいいタイミングで出会えました!

Day9 自分らしさを認めるルールとは?

第9回は、

ルールを設けることと

自分らしさを認めることは両立できるのか?

を考えました。

直感と論理をつなぐ思考法 VISION DRIVEN 佐宗邦威

ちょうどのいえ保育園の皆さんも

感性と論理の狭間で葛藤していたので手にした一冊。

ビジョン思考をわかりやすく表現するためのイラスト

が本当に秀逸でこれを見るだけでも勝って読む価値があります!

なぜ今、世界のビジネスリーダーは東洋思想を学ぶのか 田口佳史

今、世の中で起こっている7つのパラダイムシフト

を例に挙げつつ、内観の重要性を説いています。

真のプロフェッショナルとは

見えないものが見えいている人

という一文がとても刺さりました。

と同時に、のいえ保育園の先生は

まさにその域に達することが出来ると思いました!

ニュータイプの時代 山口周

新時代と旧時代の思考・行動様式を

24個の項目で対比している一冊です。

のいえ保育園にルールが必要だとしたら

旧時代のそれではなく

ニュータイプにフィットするものにしたい!

Day10 新たな始まり

第10回はこれまでの半年を振り返り

学びを整理すると共に

この先の未来へと歩んでいく活力が湧いてくる

そんな時間にしたいと思っています。

未来を変えるためにほんとうに必要なこと アダム・カヘン

最後の振り返りはどんなフレームで行うか?

ずっと頭にあったのがこの本で書かれている

POWER & LOVE  でした!

愛なき力は暴力

力なき愛は無力

愛と力のバランスがあるところにこそ

共に未来を創る道が見えてくるはず。

happy money 一瞬で人生を変えるお金の秘密 本田健

私たちは組織に貢献できているのか?

のいえ保育園はまだ開園していないので

保育士さんたちがこう思ってしまうのも無理はありません。

でもそのままだと、

Unhappy なエネルギーが満ちてしまわない?

自分たちは貢献できている!って心から思えて

Happyなエネルギーを流せるようにしたいね!

第10回の打ち合わせに向けて

そんな話しで盛り上がりました。

私はこの本のおかげで

すっかりお金のパラダイムがシフトしました。

QUEST 結果を勝ち取る力 池田貴将

やろうと決めたことをやり切るノウハウ

が書かれた本です。

最終回なのでこれから先のアクション

を考えてもらう終わり方も有り得るなと思い

立てたアクションを実行するには

どうフォローできるか

何を押さえてもらうと良いか

を考えるために読みました。

やりたいことを実行に移せない人には

本当におススメの一冊!

全編を通じて大切にした1冊

以上が各QUESTを作るために参照した本たちでした!

続いて最後に1冊だけ、

全編を通じて大切にしていた本を紹介したいと思います。

この気持ち伝えたい 伊藤守

これは本当に小さな本ですが

コミュニケーションにおいて大切なことが

余すところなく書かれています。

コミュニケーションはキャッチボール。

相手が投げたボールを同じ大きさで受け取り

同じ大きさで投げ返す。

文字にすると当たり前のことなんですが

日常ではなかなかそうできないこともあります。

でも、のいえ保育園の先生には、

園児とたくさんキャッチボールをしてもらいたい!

その先に、園児の豊かな未来が続いていると思っています。

素晴らしい園になることを意図して

この気持ち伝えたいだけは

のいえ保育園に寄贈しました。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

私はこの記事を軽い気持ちで書き始めたのですが

思ったよりも参照した本が多いことに途中で気づき

軽く後悔しました・・・(笑)

ですが、

研修の内容は相当オープンに記事にしたので

それらをどんな背景を持って企画進行したか

併せて書いておくほうが

読んでくださる方のお役に立てると思ったので

最後まで書き切ってみました。

自分にとってもいい記録になったなあと

書き終わってスッキリしています。

何か参考になれば幸いです。

対話をもっとおもしろく。

相内 洋輔

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