なぜ私がアイデア発想の学問「妄想学」を!? 原点はアイデアが出せなかった学生時代

アイデア出しはコツさえつかめば誰でも無限にできるもの

ワークショップデザイナーの相内洋輔です。私は一般社団法人妄想からアイデアを共創する協会の理事として、妄想アイデアトレーニング「モウトレ」という、アイデア発想とコミュニケーションを学んでいただくワークショップをご提供しています。

今でこそ妄想を膨らませたり、アイデア出しをするのが得意な私ですが、実はアイデア出しに苦しんだ時代がありました。適切なスキルも持っていなければ、マインドセットも不十分だったからです。

このシリーズでは、私がどのようにして妄想やアイデア出しが得意になっていったのかをご紹介したいと思います。今日はスキル編です。

目次

キャンプの企画運営に没頭していた大学生時代

私は大学1年生の時にラボ教育センターという団体に所属していて、キャンパーが300人ほどのキャンプを企画運営する大学生リーダーになりました。毎週火曜日の晩が会議の日で、ここには必ずキャンプのプログラム案を持参しなければなりませんでした。

ですが、大学1年生ってけっこう忙しいんですよね。授業は1〜5限までびっしりでしたし、サークル活動にバイト、友達との時間など、やりたいこともやらなければならないことも盛り沢山でした。

そのため自然と、予定を終えて深夜からキャンプの企画を作るようなスタイルに落ち着きましたが、アイデア出しの何たるかを理解していなかった私は、ただただ時間を浪費するばかり。毎日気がつくと日付が変わっていて、会議直前は2時や3時になることもザラでした。

元気があれば、なんでもできる!

というノリで、なんとか毎週を乗り切っているような状態。アイデアのクオリティは、はっきり言って酷いものでした。

2年目に気づいた「アイデアの幅の無さ」が人生を変えた

なんとかやり切った1年目を経て、2年目の企画会議が始まった時、私は去年の延長線上のアイデアしか発想できない自分に気づきました。今年のテーマは去年と違うのに、自分が考えているアイデアは去年とほとんど変わらないではないか…。

キャンプには毎年参加してくれているキャンパーがたくさんいます。そのため、前年と同じような企画しかないキャンプになってしまったら、どれだけガッカリされることでしょう。3泊4日のキャンプは決して安い値段ではなかったですし、文字通り、一生に一度の体験です。

しかも大学2年生の私が最上級学年だったので、簡単に書けば、私の器が、そのままキャンプのクオリティに直結します。だから焦りとプレッシャーを感じましたが、いくら机の前でウンウン唸る回数を増やしても、面白いアイデアは全く生まれませんでした。似たようなアイデアが増える一方で、紙と時間を浪費するばかり。

この停滞感を自分で打破するのは不可能だと悟り、紀伊國屋へと向かった私は、運命を変えることになる本『考具 考えるための道具、持っていますか?』と出会ったのです。

ピンチの後に、チャンスあり。その時の感動はこちらの記事で書きましたが、『考具』と出会ったことで私の企画人生が大きく動き始めました。

考具のアイデア出し21手法を全部試して

『考具』を読んで驚いたのが、アイデア出しの手法の多さでした。考具には21個の手法が書かれており、当時の私はどのやり方も知らなかったんです。

自分が四苦八苦して箸にも棒にもかからない企画を作っている間、アイデア出しの手法を知っている人はこんなに多彩な手法を使いこなし、いい企画を作っていたのか…、と感動しましたね。

それでまずは全部を使いこなしてみようと思って、1年間ずっと考具に書かれている手法を実際に使い込んでみたんです。そうすると自分には合っている手法や、キャンプの企画に合っている手法が絞られてきて、大学3~4年時はマインドマップとマンダラートを使い倒すようになりました。

この時に、モウトレで推奨している「アイデア出しは連想ゲーム。どんなくだらないことも書いてみることで、そこから発想が広がり、新たなアイデアを連れてきてくれる」ということを自分を通じて体験しました。

だから今は、自信を持って何でもアウトプットしてみよう、思考の形跡は消さずに残そう、ということをお伝えできていますね。

対話をもっとおもしろく。

相内 洋輔

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