WORKSHOP LANDの相内洋輔(あいない ようすけ)です。週末は娘の自転車の補助輪を外して、公園で練習をしてきました。
補助輪を外したてのタイミングって、ずーっとフラフラとしていて、見ているこちらが怖くなってしまいますよね。でも不思議なことに、あるタイミングから勘が開いて、乗れる距離が大幅に伸びていきます。順応ってすごい!
私の渓流釣りもそうだったのですが、何事も最初はうまくできないを繰り返して、徐々にセンスが養われ、ある瞬間に急激に成長するものですよね。これはもちろん、ワークショップも同じです。
とはいえ、ワークショップを全くの我流でゼロから始めるの、はあまり得策ではないように思います。個人競技ならいくらでも失敗したら良いと思うのですが、ワークショップは団体競技であり、参加してくださる方が複数人になります。ここでの失敗は、下手をすれば、参加してくださる方々の貴重な時間をドブに捨てることになりかねません。
そこで今日は、ワークショップデザイナーになりたいと思っている方に向けて、私がこれまで通ってきた講座の中で、これはワークショップの企画運営力に効いていると胸を張って言える講座をご紹介します。
ワークショップデザイナーになりたい、ワークショップの企画運営力をさらに高めたいと思っている方がいらしたらご参考ください。
ネイチャーゲームリーダー
まず始めにご紹介するのはネイチャーゲームリーダーです。私は日々ワークショップに没頭していた大学3年生の時にこの資格講座を受講しました。
ネイチャーゲームリーダー講座のオススメ点は、プログラム構成についての理解を、自分の体感を通じて学べることです。
ネイチャーゲームはフローラーニングという概念に基づきアクティビティが分類されています。①熱意をよびおこす ②感覚を研ぎ澄ます ③自然を直接体験する ④感動をわかちあう という4つの段階を意識しながらプログラムを組むことで、自然体験がより深いものになります。
このフローは、ワークショップの進行設計にそのまま転用できる優れたフレームです。実際に私は、ネイチャーゲームリーダー講座を受講してから、さらにワークショップデザインが楽しくなりました。
1泊2日という短期間で体験できることもGoodです!
コミュニケーショントレーニングネットワーク®︎(CTN)
次にご紹介したいのは、私のワークショップ企画運営力のコアスキルを育ててくださったコミュニケーショントレーニングネットワーク®︎(以下CTN)です。CTNには30歳の頃から通い始めまして、基礎講座〜アッパーコースを3年ほどかけて学びました。
CTNで学んだのはパラダイムシフトコミュニケーション®︎という、人が持つ無限の可能性と行動を、より軽やかに発揮させるコミュニケーションです。私は当時3つあった基礎コースで、パラダイムを外して新しい思考や行動を生み出すセンス、相手を受け取り自分を伝えるセンス、人をクリアーな状態に保つセンスを学びました。
それからプロコーチコースへと進み、人のパラダイムを外し軽やかに前進を作るコミュニケーションについてさらに深く教えていただきました。
CTNでの学びは、ワークショップの打ち合わせからコンテンツデザイン、当日のファシリテーションまで、私のワークショップの全てに活かされています。CTNでの学びがなければ、プロのワークショップデザイナーとして独立する日はなかったと思います。
CTNでは定期的に体験講座を開催していますので、興味があればぜひ参加してみてください。私は体験講座で雷に打たれたような衝撃を受け、その場で入会を決めました。
青山学院大学 ワークショップデザイナー育成プログラム(WSD)
多くの社会人の方にオススメしたいのは、青山学院大学の社会人講座 ワークショップデザイナー育成プログラム(以下WSD)です。私は独立して1年後の2019年に受講しました。新しい学びにも出会いたかったし、新規クライアントからの信頼獲得につながることを期待していました。
WSDでは青山学院大学の苅宿教授からワークショップの背景知識について教えていただけたり、平田オリザさんを筆頭に、プロ中のプロのワークショップを実際に体験することができます!
また、参加者がワークショップを企画〜実践する機会も用意してくださっていて、とてもバランスが良いです。
何より大きいのは、これからワークショップにもっと取り組んでみたい、という気持ちに燃えているたくさんの大人と仲間になれることです。私が受講した時はコロナ前で、対面講座の終了後は40~50人規模での飲み会が毎回開催されていました。
残念ながら解散してまったものの、WSDの同期10数人とNPO法人WAKUTOKIというワークショップ団体を設立したのはとてもいい思い出です。
専門実践教育訓練給付対象講座となっているため、条件が合えば最大で受講料の50%が給付されるようになってることも有り難いポイントです。
LEGO®︎ SERIOUS PLAY®︎ ファシリテータ養成トレーニング
最後にご紹介するのはレゴシリアスプレイの認定ファシリテータになれる養成トレーニングです。私はこちらも2019年の秋に受講しました。ワークショップはこれ一本で、という選択も可能なパワフルさ、柔軟さを備えている強力なコンテンツです。
レゴシリアスプレイのファシリテータ養成トレーニングでは、MITメディアラボのシーモア・パパート教授が提唱する「コンストラクショニズム」という教育理論や、シカゴ大学のミハイ・チクセントミハイ教授が提唱する「フロー理論」などについて詳しく学ぶことができます。
これらの理論はどちらも普遍的で、通常のワークショップデザインに応用できます。
また、レゴシリアスプレイ自体がブランドになっており社会から一定の信頼感を獲得していること、コンテンツデザインの型を有していることとが相まって、初心者でもひとまず実践しやすい部類のワークショップです。そのため、レゴシリアスプレイからワークショップの世界に入って、慣れたらオリジナルのワークショップを実践する、というパターンもアリだと思います。
ちなみにこの講座は大人気なので、募集と同時に満席になってしまうことも。そのため募集開始時間が来たら即申し込むことが必要です。
公式サイトにも注意がありますが、入力項目は事前に書いておいてコピペしましょう。特に記述が必要な志望動機はマストです。 ※入力項目は公式サイトに記載があります。
ワークショップデザイナーへのなり方は多様
以上が、私がこれまで受講してきた講座の中で、ワークショップの企画運営力によく効く講座のご紹介でした。
世の中にはたくさんの素晴らしい講座が存在していますので、ワークショップデザイナーを目指す道筋は、上記以外にも様々な可能性があると思います。
ぱっと思いつくところでは、カードゲーム「2030 SDGs」の公認ファシリテーターとして活躍している知人がいますし、EGAKUというアートワークショップはアート系の分野で活動していきたい人にはぜひ一度体験してみていただきたいです。
あるいは、何かの分野で専門家になって、その知見を持ってワークショップデザイナーに踏み出すといったような順序もあり得ます。
ワークショップデザイナーへのなり方は、一本道ではなく、多様です。ぜひご自身なりの旅を楽しんでいただけたらと思います。
今日はここまで。
対話をもっとおもしろく。
相内 洋輔
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