アイスブレイクを制する者はワークショップを制す!~おすすめのアイスブレイク~

ワークショップデザイナーの相内洋輔です。仙台を拠点にワークショップの企画運営やファシリテーション、コーチングなど人が前進するための場作りを行っています。

 

ワークショップは大別すると

  1. 導入やアイスブレイクの時間
  2. 本題を深堀りする時間
  3. まとめの時間

の3つのパートから構成されています。

 

ワークショップの多くは、参加者どうしが対話をしたり、一緒にに協力してワークを行ったりするため、始まりのよそよそしい空気や緊張感から参加者をぱっと解放するアイスブレイクはとっても重要です!

 

アイスブレイクを制す者は、ワークショップを制す!

 

と言っても過言ではありません。実際に私は、ワークショップの中で、アイスブレイクを行う瞬間が一番緊張します。冒頭で外すと取り返しがつかないからです。

 

逆に言うと、うまくアイスブレイクがハマったワークショップは、だいたいスムーズに運営をすることができます。そのためいくつか自分の得意技を持っておくと自信を持って場に立てると思いますので、今日は私がよく使っているアイスブレイクをご紹介させていただきます!

全力じゃんけん

場を盛り上げたい時にとってもおススメなのが全力じゃんけんです! これは文字通りに、全力でじゃんけんをするというシンプルなアイスブレイクになります。

 

勝った人は声を上げるなり、ガッツポーズを作るなりして喜びを最大限に表明します!

 

負けた人も同様に負けた悔しさを全身を使って表現します。

 

これをどんどん対戦相手を変え、何度も行います!

 

実施のコツはファシリテーターが素敵な見本を見せてあげることかな。ファシリテーターが恥ずかしがっていると参加者もあんまりハジけてくれませんからね!

 

負けた人がどんどん勝った人の後ろにつながっていくじゃんけん列車と組み合わせてもOKです!

 

その場合、負けて後ろにつながっている人は、先頭の人がじゃんけんに勝つよう全力で応援します!(笑)

 

ちなみに長崎創成館高校はこの全力じゃんけんを通じて学校がとんでもなく変化したそうですよ。感情を本気で味わうって、すごいことなんです!

 

日本全国でやればいいのに!

全力じゃんけん

創成館高校の記事はこちらからどうぞ

不良高校が変わった!いまや「入りたい学校」、センバツ甲子園出場、進学率大幅アップ...

プチ自慢

自己紹介に加えるといい味を出してくれるのがプチ自慢!

 

これも読んで字のごとくプチ自慢をしてもらうアイスブレイクです。

 

自慢じゃだめなんです。ちょっとだけ、ちょっとだけ自慢するんです。その加減が面白いんですよーーーー!

 

甲子園で優勝しました! とかはダメです、めっちゃすごいので。

 

錦織圭くんと誕生日が同じです! くらいでないとw

 

ちなみに私のプチ自慢は、安室奈美恵ちゃんと10mだけ並んで歩いたこと! 

大ファンだった安室さんと並んで歩けたことは一生の思い出です。

インパルス

インパルスはとても使い勝手の良いゲームです! まずは一重の円になって両隣の人と手をつなぎます。

 

そして誰かが起点となり、右の手をぎゅっと握るんです。

 

そうして手を握られた人は、また自分の右隣の人の手を握ります。これが続くと、円に沿って握手が一周します!

 

その際、一周するのにかかった秒数を測っておくのです。「今は30秒だったので、10秒早くやってみましょう!」と少し高いハードルを示したり、

 

「今の時間の半分でできるでしょ!!」と煽ったりすると、わっと会場が沸きます。

 

面白いのが、ワークショップの開始時と終了時では一周のスピードが全く違うという現象が起こりがちということ!

 

もちろん、終わりの時のほうが、圧倒的に早いんですよー!

 

みんなの気持ちが通うと、すごいことが起こるんだってことを体感するのにも良いワークです。

(追記:コロナ後は少し使いにくいワークになってしまいましたね)

木の中のリス

木の中のリスは、場に動きやふれあいが欲しい時によく使っています。

 

このゲームは3人ペアで実施します。まず2人が木になって手をつなぎます。1人はリスの役で、つないだ手の間に入る。

 

そして進行者が「木こりが来たぞーーー!」と言ったら、木の2人はつないでいた手を離し、新しいペアを作ります。

 

同じように、進行者が「オオカミが来たぞー!」と言ったら、今度はリスが違う木へと逃げます。

 

「嵐が来たぞーーーー!」と言ったらみんなが解体して、役割も変更し、好きなように3人ペアを作ります。

 

ポイントは、誰かは必ず余るように人数調整をすることです。

 

余ってしまった人は皆の前でプチ自慢をするとか、最近ハマってるものを語るとか、真剣に取り組まないといけない空気を作るとなお面白いですよ!

 

「あそびのひろば」というサイトの説明が丁寧でしたのでおススメです。

木の中のリス

人間知恵の輪

混沌とした空間を創り出したいならコレ!! 人間知恵の輪です。

 

みんなで円になって、手を前方に突き出し、ごちゃまぜにします。そして両隣の人以外の手を自由に握り合います。

 

そうするとぐちゃぐちゃに手がつながれた人間知恵の輪が完成します。その状態から一重の円になれるよう、知恵の輪を解いていきます。

 

手をひねったり、体が反対側を向いたりするのははOKですが、手を離すのはNGです!

 

あーでもないこーでもないと息を切らしながら一重の円に戻れた時の感動、爽快感はたまりません!

 

ただしずっと手を握っていたり、人と人の距離がめちゃくちゃ近くなるゲームなので、接触を嫌いそうな参加者がいる空間や、非常に暑い空間などではおススメしません。

人間知恵の輪

(こちらもコロナ禍では実施しづらいワークになってしまいました)

キャッチ

キャッチはあまり場をバタバタさせたくない、でもそれなりに盛り上がりたい! という時におススメです。

 

まず参加者には一重の円を作っていただきます。参加者はそれぞれ、右手は人差し指をぴんと伸ばし、左手は指を丸めて筒を作ります。

 

次に、右手の人差し指を、右隣の人が作った筒に入れます。これで準備完了。

 

その状態で進行者が「キャッチ!!」と言ったら、右手の中指は捕まらないように筒から抜きます!

 

左手の筒は隣の人の中指を逃がさないように捕まえます!

 

捕まえると逃げるを、同時に行うわけです。

 

進行者が「キャ、キャ、キャ、キャベツ!」とか「キャキャキャキャキャット」とかフェイントをかけたり、フェイントから逃れてほっとしている瞬間に「キャッチ!!」と声がけしたりするととても盛り上がります!(笑)

 

みんなが慣れてきたら、参加者に指示を出す役を行ってもらうのも良きです!

人間ビンゴ

場にたくさんの人がいて、なかなか全員と丁寧に交流できる時間がない! という時におススメなのが人間ビンゴです。

 

参加者は人の特徴が書かれたBINGOカードを持って、その特徴に該当する人を探します。

 

例えばメガネの人とか、和食が好きとか、最近いいことがあった、とか!

 

BINGOの項目は、ぱっと見て分かることでもいいし、質問をしてみないと分からないことでもOKです。

 

時間との兼ね合いや、どんな意図で実施するかによってどんどん変えちゃいましょう!

人間ビンゴ

マシュマロ・チャレンジ!

これはチームビルディングも兼ねて、じっくりアイスブレイクする時におすすめです。

 

詳しいやり方は株式会社ハートクエイクさんのサイトがとても分かりやすかったです!

 

端的に説明すると、パスタとちょっとだけの文房具を使って、どれだけ高い位置にマシュマロを留めておけるかを競うゲームです!

 

全然知らなかったのですが、あの有名なTEDでもこのアクティビティの効果がプレゼンされたんだとか!

 

とっても楽しいゲームです!

マシュマロタワー

エビカニクス

エビカニクスは、元気に踊れて心も体もほぐれる! 合宿の朝などにぴったりな体操です。

 

すっごい癖になる歌詞、リズム感、振付に魅了されること間違いなしですよ! ケロポンズが踊るエビカニクス、ぜひ一度ご覧ください!

 

これをスクリーンに映しながら、大音量で音楽を流しつつみんなでダンスをすると非常に破壊力があります。4歳になった我が家の娘も大好物です!

 

ただし、実施する時はスベらないように気を付けてくださいっ!(笑) 踊ったりするアイスブレイクはハマるとすごく効果的だけど、シラケてしまうとダメージが大きすぎる諸刃の剣だってこと、認識したうえで使うことをおススメします。

まとめ

アイスブレイクでは、ファシリテーターが恥ずかしがって中途半端な進行をしてしまうと、参加者にもその空気が伝染してしまいます。

 

なのでまずは、進行者自身が楽しむことがとっても大切。

 

自分が好きなゲーム、鉄板のアイスブレイクを持っておくと、安心して場に臨めると思いますのでぜひ色々試してみて、これが私にぴったり! と思える武器を見つけてください!

 

なぜなら、アイスブレイクを制する者はワークショップを制すから! 私は、自分で開発した「ぴんくのだんごむし」が鉄板アイスブレイクになっています。

 

ちなみにもっとアイスブレイクを知りたい方にはこちらの本がおススメです! バリエーション豊富なワークショップデザインに便利なアクティビティ・カードという特別付録がついてくるので、様々なシーンで活用することができますよ!

 

ワークショップのご依頼がありましたら、いつでもお待ちしております。

 

対話をもっとおもしろく。

相内 洋輔

 

WORKSHOP LANDのホームページはこちら

 

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