WORKSHOP LANDの相内洋輔(あいない ようすけ)です。仙台を拠点にワークショップを企画運営しています。
ワークショップは初対面の人どうしで行われることが多いので、まずは「自己紹介」から始まることが大半です。たかが自己紹介ですが、ここで参加者の緊張感をほぐせないと、その先ずーっと固い空気を引きずってしまうこともあります。場の空気が固いと、なかなかいい対話は生まれません。
ですから冒頭の自己紹介は、その日の出来を左右する大切なパートです。今日はそんな自己紹介のちょっとした盛り上げワークを複数ご紹介します。何か参考になれば幸いです!
となりのとなり
「となりのとなり」は参加者の名前を覚えるのに役立つゲームです!
やり方は簡単。まずは各自が普通に自己紹介をします。その後に一重の円になってゲームを始めます。
一人目は普通に「佐藤です!」とか「マッチです!」といった感じで名前やあだ名を話します。
次の人は「佐藤さんの隣の、田中です!」と続けます。
その次の人は、「佐藤さんの隣の、田中さんの隣の、大平です!」と言った具合に、どんどん前の人の名前を重ねていくんです。
初めて会う人が10人も超えてくると、最後のほうは大変で大変で面白いですよ(笑)
初めて会う人どうしって名前を呼びあうことに抵抗があったりするので、こうしてゲーム形式で名前を呼ぶ時間があると、その先がスムーズに進んだりします。
それとこのゲームの特徴ですが、個人プレイなのに全体の一体感が生まれる時があります。最後の方になればなるほど、参加している皆から自然と応援の声が上がるのです。
がんばれー! もうちょっとーーー! あーーー惜しい!!
無事に全員の名前を言えた時は、万雷の拍手が起こること間違いなし!
他己紹介
「他己紹介」もよく使わる方法の1つです。
まずは2人組でペアになって自己紹介をします。その後で相手から聞いた内容を要約し、他のメンバーに紹介し直します。
説明を見ると簡単そうかもしれませんが、やってみると意外と苦戦するんですよ!
分かったつもりになっていて全然分かっていないパターンもあれば、本人以上に本人のことを理解し、ぐっとくる紹介をしてくれるパターンもあり、場に様々なことが起こります!
情報伝達やコミュニケーションの齟齬などを題材にした研修やワークショップを行う際は、こういう導入から入っていくと一気通貫していて機能するかもしれませんね!
自己紹介の内容を皆で思い出す
これはお互いのことを承認しあえる場を作りたい時に、私が良く使う方法です。
まずは普通に自己紹介をしてもらうのですが、紹介してもらう項目を多めに設定し、1人が話している時間が多くなるようにします。
そうやって皆がボリュームたっぷりな自己紹介をしあった後に、誰が何を語っていたかを、みんなで思い出す時間を取るんです。
例えば1人目のAさんは、東京から来て、趣味はゴルフで、家族は6人で…
2人目のBさんは、和歌山から来て、趣味はギターで、家族は、えーーーと…!
みたいな感じです。
自分が話したことはしっかり届いている、皆がちゃんと受け取ってくれているという実感を作りたい時にとてもおススメです。
プチ自慢!
これは場に盛り上がりが欲しい時によく使うのですが、プチ自慢を添えて自己紹介してもらうと、「マジー?すごい!(笑)」みたいな会話が起こりやすく、和やかや空気になります。
え!?
何それ意外!
ほんとにプチだwww
地味にすごいじゃん…!
などなど、参加者に色んな反応が起こって面白いんですよ!
また、どのレベルが「プチ」なのかも人によって異なり、多彩な自慢が繰り広げられます。
今朝1,000円札を拾いましたーとか、偶然イチロー選手に会って握手してもらいました! とか。
場合によってはプチ自慢を披露したことでその日のあだ名が決まることもあったり!
ちなみに私のプチ自慢は、安室奈美恵さんと一緒に10mくらい歩いたことがある! です(笑)
安室奈美恵さんは小学生時代に憧れた大好きな人だったので、めちゃくちゃ嬉しかったです。
ワークショップは自己紹介から始まる
ワークショップは自己紹介から始まります。
序盤なので、当たり障りのないことを話してもらおうという感じで進めてもいいのですが、以降の時間につながる自己紹介を選択できると、ワークショップのクオリティがぐっと深上がります。
例えば、じっくり記憶のフタを開いておくことでその先のワークが機能する場もあれば、難しいことは考えずに、テンポよく自己紹介を済ませてしまうほうが、ノッていける場もあります。
そうした勘所を持ちながら自己紹介を設計すると、これまでとは違った成果が生まれやすくなると思います。
ワークショップを運営している方は、ぜひ色々試してみてください。自分のキャラに合った自己紹介や、用途に合わせた自己紹介をいくつかストックしておくと重宝しますよ!
ワークショップのご依頼もお待ちしております。
対話をもっとおもしろく。
相内 洋輔
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