「マスクに隠された表情」に振り回されないために

ワークショップデザイナーの相内洋輔です。今日は国土交通省様からのご依頼で、管制官の皆様にファシリテーション研修をご提供させていただきました。

さいきん街中ではマスクを外している方がだいぶ増えてきましたが、研修やワークショップではまだまだ着用が暗黙の了解になっていると感じます。

私はファシリテーターや研修講師をしている時は、よく参加者のお顔を拝見するようにしています。話したことがきちんと伝わっているか、この場を楽しんでくださっているかなどの確認をするためです。参加者のお顔にはいろんなことが書いてあるんですよね!

目次

マスクを着けている方は「怖い顔」に見える時がある

ここで問題になるのが、マスクの存在です。お顔の半分が隠されてしまうので、受け取れる情報が減ってしまうのです。中でも厄介なのが、マスクをかけて真剣なお顔をされている方って、ちょっと怖い表情に見える時があることです。真剣な目つきって、怒っている目つきと少し似ていませんか?

これに焦ってしまうと、研修のリードもファシリテーションも、すぐガタガタになります。中には「参加者の表情など気にしない」という猛者もいますが、多くの人は無意識のうちに、参加者の表情や態度に引っ張られてしまいがちです。

特に、場慣れしていない方ほどこの傾向が顕著です。一人であれこれ不安になってしまい、考えすぎで自滅するという失敗は、きっと多くの講師がビギナー時代に体験していることなのではないかと思います。

一度リズムが狂うと立て直しにエネルギーがかかりますから、なるべく余計な心配はせず、穏やかに場を進めたいものですよね。

今日は3時間ほど登壇しながら、こうした勘違いによる失敗を避けるために、誰にでもすぐに意識できるポイントが2つあるなとふいに考えがまとまったので、ご紹介しようと思いました。

見えない表情に振り回されないためにできること

ひとつ目は、参加者がマスクを外す瞬間に、お顔の全容をつかんでおくことです。例えば研修が始まる前や休憩時間は、多くの方が飲み物を口にするためにマスクをずらしたり、外しています。その時を逃さずにお顔全体を見ておくと、マスクを着けた後も、なんとなくその方の状態が分かるようになります。

怖い目をしていると思っていたけれど普通だった、なんて気づきも生まれます。これだけでだいぶ安心ですよね。ぜひ意識してマスクを外される瞬間をキャッチしてみてください。

2つ目は、表情以外のボディサインから参加者の状態を想像することです。例えば真剣に参加してくださっている方は、ピンとした姿勢で、落ち着いて座られていることが多いものです。

一方でイライラされている方は、だらっと崩れて座っていたり、貧乏ゆすりをしていたりと、表情以外にも何らかのネガティブサインを併発しています。

ここを見分けることによって、怖そうに見える表情の方が、本当に怖い顔をされているのか、そのように見えるだけなのかを推測することができます。

どちらも簡単に意識できることなので、マスクの表情って怖く見えるなあと悩まれている方がいらしたら、ぜひ試してみてください。

また、過去に場の空気をつかみ適切なファシリテーションをするためのチェックポイントという記事も書いております。もしご興味あれば併せてご覧ください。

今日はここまで。

対話をもっとおもしろく。

相内 洋輔

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