磐城緑蔭高校で講演させていただきました!

講演のイメージ

ワークショップデザイナーの相内洋輔です。

私は仙台を拠点にワークショップの企画運営や

ファシリテーション、コーチングなど、

人が前進するための場作りを行っています!

先日書いた、

リクルートで『ダメ社員』のレッテルを貼られた私が転職して生まれ変わった話し

という記事を書いたところ

たくさんの方に読んでいただきました!

自分としては恥ずかしいくらい

過去の未成熟だった時のことをさらけ出したので

引いちゃう人もいるかなあと思っていたのですが

予想に反して

「感動しました!」

とか

「かっこいいです!!」

と言ってくださる人が多くて驚きました。

更には

この記事を読んでくださった磐城緑蔭高校の先生から、

「ぜひ我が校で講演をしてください!」

と熱い依頼まで頂戴しました!

今日は同校に訪問させていただき

ブログで書いたことや

高校生にメッセージしたいことなどについて

約1時間ほど講演させていただきました!

磐城緑蔭高校での講演
目次

偶然が重なって切り拓かれてきた人生のはなし

意図したわけではないのですが

全体を通じてPlaned happenstance

が話のテーマになっていたように思います。

というのも

今回の講演は会場の空気感を重視して話そうと思ったので

かっちりしたアジェンダは持たずに会場へ赴きました。

教室に入って黒板に目をやると

「僕らのセンター試験まで残り310日」

という文字が黒板に書かれていたのが目に留まりましたので

ここを切り口に話しを始めることにしてみたんです。

実は私は高校生の頃、

センター試験を受ける気がなかったのです。

こちらの記事に詳しく書かせていただいたのですが、

すごく荒れた毎日を送っていたことがあって

偏差値が65から37まで下がった時期があります。

(この話をしたら、会場中ががものすごく引いた顔でした笑)

家の借金が原因で

親や祖父母の人格が変わって行く様子を間近に見ていて

とても勉強する気になれませんでした。

それでも先生の一言のおかげで

約1年に渡る自暴自棄期間とおさらばでき

もう一度勉学に向き合ったのが高校3年生の春。

そこから5教科も7教科も勉強し直すのは

ムリがあったので、

3教科だけ勉強して私学だけを受けることに決めました。

家にお金は無かったので

私学よりは公立のほうが良かったんですが

受かっても通えるかは分からなかったのですが

中途半端にやるより

絞ってやり切ったほうがいいと思ったんです。

そんな感じでしたので

国公立を受験する意思はありませんでした。

志望校はセンター利用も不可だったので

センター試験は受ける必要がなかった!

でもみんなが受けるから

なんとなくオレも受けとくか

会場も自分の高校だしな

と軽い気持ちで問題を解きに行ったら

国語が175点くらい

英語が150点くらい

日本史が85点くらいと

悪くない点数が取れました。

ここからがすごく偶然なのですが

友達がたまたま

「宮城大学を受ける」って教えてくれて

いやいやバカのお前が

どうして公立大学なんか受けられるんよ?笑

とか茶化してたら、

公立なのにセンター3教科で出願できるんだって言うんです!

なに!?

そんな大学があるのか!?

国公立だし

地元の宮城だし

それなら出願だけしとこって

軽い気持ちで願書を送ったんです。

そうしたら見事

本命の東京農大は落ちて、宮城大に受かったんですね笑

人生って予測できないことが起こるんだなあ

と思いながら宮城大学に入って

大切な友人や妻と出会いました。

在学中はやりたいことは見つからなかったんですが

やっぱりお金は欲しいし

できるだけ成長したいからって

探した会社がリクルートでした!

これまた偶然にも

私が就活をした年は地方採用を強化していて!

それで東北枠で入社することができました。

ぶっちゃリクルートっていう会社のこと

私は大学3年生の12月まで知りませんでした笑

けど、

いろいろなご縁があってリクルートを知って

長期インターンの募集が締め切り間近で

すぐに応募したら受かって

そのノリで採用面接も受かって。

そんな感じで

たまたまが重なって入れちゃった。

私のリクルート時代がいかにだめだったか!のはなし

こうした前振りから

自分がいかにリクルートで

ダメ社員生活を送っていたかを話しました。

運や環境の要因もあったにせよ

楽してお金が欲しいなと思うばかりの

未熟なあり方でしかなかった私は

ほぼ全く活躍できなかったし

その先で活躍できそうな兆しもなく

未来が閉ざされたような心地で毎日を過ごしていたこと。

特に、メモをたくさん取ってきたにも関わらず

なかなか上司の言わんとしていることがつかめなくって

今度はメモをしないで聴いてみよう!

と試してみたら

それでもやっぱり理解ができず

質問をしたら今まさに上司が言っていたことだったらしく

逆鱗に触れてしまいめちゃくちゃ怒られた話し

はすごくウケてました笑

そんなアホなことする?

って思ったんでしょうねー!

文字で見たら私もそう思います。

でも人間って追い込まれたり

ストレスがかかっている時って

びっくりするくらい処理能力が落ちたり

行動や思考のバランスを欠いたり

視野狭窄になったり

正常な判断ができなくなったりしちゃうもんだと思うんですよ。

ストレスで申込書に書いてある文字

が読めなくなった時の話などは、

みんな(それはキツイ・・・)

って表情を浮かべてくれました。

生徒たちの反応がすごく豊かで、

とても話しやすい空間でした!

そして震災を機に

お金が欲しいだけのあり方から

復興の役に立ちたいというあり方にシフトした話しへと移りました。

リクルートを退職し

東日本大震災復興支援財団に転職をしたら

年収が150万円下がった話しをしたところ

ものすごーーーーーーく驚かれました!笑

そりゃあ、

冒頭で散々「お金が欲しかった」って言っていた私が

まさか年収が下がる転職を選んだなんて思わなかったんでしょうね。

私も思いませんでした。

転職するのが怖い理由の一つは

「年収が下がる」でしたから。

財団で鍛えられ生まれ変わるまでのはなし

そんなこんなで財団に転職したわけですが

順風満帆だったわけではありません。

むしろ自分の無能さ、

無教養さが浮き彫りになるばかりで

ある意味リクルート時代よりも

直面的に至らない点を見せ続けられました。

ただ、

あり方が変わると行動が変わるんです。

私はなんとかこの状況を打破しようと

年に100冊の本を読むことを決意。

そして同時に

少しでも理解が曖昧な日本語があったら

辞書で調べるという日々を始めました。

(詳細は未熟だった私が仕事力を高めるために取り組んだ3つのトレーニング!の記事をご覧ください)

生徒たちは、あんまりピンと来ていなかったかもしれません。

日本語が分からないなんてことあるのか?

日本語って辞書を引くものなの?

そんな疑問を感じていたように見えました。

そこでちょうど教室を見渡してみると

「図書室」という単語と

「倫理」という単語が目についたので

これはラッキーと思いました。

例え話しにぴったりだと思ったからです!

「図書室はきっと読むだけで意味が分かるよね!

図書が置いてある部屋ってことだよねぇ!

じゃあ、倫理は?」

え??

ゼッタイにオレには当てるなよ・・!?

教室の生徒たちはそんな顔をしているように見えました笑

大丈夫です。

当てないし、私も倫理ってなんのことだか、ちゃんとは説明できませんから。

なんとなく意味が分かっているように感じるけど

いざ、説明して!

と言われたら難しい単語ってたくさんありますよね。

言葉が持つ意味の範囲や質を

しっかりつかまえておかなければ、

言葉は正しく使えないし

会話や文書を正しく理解することもできません。

つまりコミュニケーションが機能しない!!

だから自分が説明できない単語は

とにかく辞書引いて、

ひとつひとつの言葉が持つ意味の範囲をとらえ直した

と説明したらすごく納得してくれました。

実際、

私の仕事が順調に進むようになったことや

コミュニケーションやコーチングの講座をしっかり理解できたことは

この取り組みを真摯に続けた賜物です。

日本語を辞書で引くクセを若いうちからつけておくと

同年代のライバルに圧倒的な差をつけて

リードすることができるのではないかと

私はけっこう本気で信じています。

質問コーナー

講演をしていて楽しいなと感じることのひとつが

聴講者からの質問をお受けする時間です。

わわ、そんな深さで来たか・・・!

簡単に答えれらないぞ・・!

と思わず唸らされるような質問や

へー、そこを掘り下げたいんだ!

とこちらの勉強になるような質問まで

ドキドキがたくさん!

おススメの本はなんですか?

まずはおススメの本を尋ねられました!

好きな本を聞かれるの、すごく嬉しいです!

そこで今回は、

アルケミスト

センス・オブ・ワンダー

の2冊をご紹介しました!

アルケミストは

世界で最も読まれた自己啓発書と言われていて、

読む状況によって自分の中に浮かんでくる問いや感情が変わる

とても面白く、かつ長きに渡って読める本です。

センス・オブ・ワンダーで語られている

「神秘的なことに目をみはる感性」は、

人生そのものを豊かにしてくれるセンスの1つです。

若いうちからこれらを読んで、

探究を深めていただけたらとても嬉しいなと思いました!

大企業から転職したり独立したりするの怖くなかった?

続いて、

兄が仕事で悩んでいる。転職も視野に入れているみたい。

でもなかなか踏ん切りがつかないらしい。

相内さんは転職することや

独立することが怖くはなかったんですか?

という質問をいただきました。

うん。うん。

怖いなあという気持ちは正直ありました。

でも、このことを語る上では

LIFE SHIFTの影響力がとても大きかった!

人生100年時代において

ひとつの専門知識

ひとつの会社で一生を終える人は少なくなる。

学んだり働いたりを繰り返しながら

雇われたり独立したりして流動的に生きて行く人が

圧倒的に増える時代が来るだろう。

LIFE SHITの主張はとてもしっくりきました。

そして今がその時代への入り口!

ならば

先に飛び込んでしまったほうがチャンスに溢れているはず!

ダラダラとサラリーマンを続けるより

よほど稼げるようになるだろう。

ひとつの会社にしがみつくほうが

リスクが高い時代になってきている。

こんな風に私は考えました。

ぜひお兄さんにもLIFE SHIFTをおススメください。

高校生・大学生のうちにやっておけばよかったこと

高校生の時にやっておけばよかったことはなんですか?

という質問に、けっこう悩んで

「なんでもいいから没頭すること」

と答えを出しました。

ちょうど仙台からいわき市への道すがら、

今をトキメクこんまりさんの

人生がときめく片づけの魔法

を聴きながら運転してたんですが

こんまりさんって本当に変態だな・・・

とこちらがびっくりするくらい

片づけに没頭されてたことが随所から感じられます。

でもきっと、

「私は片づけでご飯を食べて行く!」とか

「片づけで人を幸せにするんだ!」とかってことを

こんまりさんが高校生の頃に考えていたかというと

恐らくそうではないと思うんです。

没頭が先にあって

偶然にもそれが仕事になったという順番なのかなと。

実は私も、高校生の頃に没頭したのがキャンプの運営でした。

その時に自分が企画したプログラムでキャンパーが喜んでくれるって嬉しいことだ!

と気づいて、積極的に人前に出てワークショップを行い始めたんです。

大学時代は全てをそれに捧げたと言っても過言ではないくらい

明けても暮れてもキャンプの企画・ワークショップの設計に没頭していました。

そうしたら10年経って

気づいたら私も、ワークショップが仕事になっていたんです。

だから高校時代は「何かに没頭する」という経験を持つことで

未来に繋がる可能性があるのではないかと思います。

もちろん繋がらないこともあるでしょうが

没頭するという経験は

きっと他のことに対してもポジティブに作用するはずです。

大学の時は

有り余る時間を活かして

名著を読む、名作(映画)を観る

ということに意識を向けてみてはと思いました。

いま思えばですが

たくさん恋をすること!

というのも追加したいけど

ロマンティックになりすぎて

ちょっと私のキャラに合わないかな?笑

仕事で成功している人、失敗している人の共通点は?

出ました!

唸らされる質問が!

少し悩む時間をいただき

仕事で成功している方は

自分が心から見たいと思う世界の実現に向かって真摯に行動し続け

悲壮感ではなく、無邪気さと共に取り組んでいる

これが共通点だと思うとお伝えしました。

一方で失敗している人の共通点は

ホントはこんなことが実現できたら・・・

許されるなら違う会社で働きたい・・・

と思いつつも

その会社

その業界でしか通用しないスキル

思考を身に付けすぎていて

世界から求められる能力を獲得できなかった人。

結果、

会社にしがみつかなくちゃいけなくて

やりたくない仕事を我慢してやって

それでお金をもらって生きてはいるけど

人生のほとんど大半が面白くない状態。

こういう人が世の中にはたくさんいるとお伝えしました。

でも上述したように、もう今は、

1社で定年まで勤めあげるのが当たり前な時代ではありません。

学んだ知識をもとに会社に入って

途中でまた学び直して新しい会社に入ったり

自分で事業を興したりして

その繰り返しでたくさんの可能性を選択できるのがこれから先のスタンダードです。

さすが若者たちはこの辺りの勘所がすごくよくて

ああ、当たり前だよね。

時代はどんどん変わって行くし

大きな企業だって平気で潰れるの見てきたもん。

1社に身を委ねて生きるなんてリスクでしかないよね。

そんな感覚をけっこう自然と持てている様子でした。

なので最後に、

自分が色々なフィールドで活躍できるよう自己研鑽を重ねて

これからの時代を楽しんで欲しいとお伝えして締めました。

こういう感覚を持った若者と一緒に仕事できる日が来たら楽しいだろうなあ。

何かひとつでも、彼らの前進に繋がる話しができていれば幸いです!

私自身が最高に楽しませてもらった1時間でした。

相内 洋輔

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