NOIE QUEST第3回 ~自分らしさとは・承認が前進を生む~

場作り屋の相内です!

私は仙台を拠点にワークショップの企画運営やファシリテーション、

コーチングなど、人が前進するための場作りを行っています!

 

今年は20年来の友人が保育園の園長になることが決まり、

彼が掲げる誰もが自分らしさに向き合える保育園

というビジョンの実現を目指して、連続10回の研修を引き受けています。

「のいえ保育園」の先生が様々な「探究を重ねる」研修なので、

NOIE QUESTと名付けました!

 

今回は第3回目として、

・承認が前進を生む

・自分らしさとは?

をテーマに探究を深めるワークショップを実施しました。

 

皆さん転職から1カ月が経って、

様々な葛藤や迷いも見え始めていたタイミングだったので、

1ヵ月の棚卸しと、今後への活力が湧いてくる時間となることも意図しながらの運営でした!

 

いきなりの予定変更!

3回目となったNOIE QUESTは、

冒頭からあっという間に予定変更となりました!

 

というのも2回目の振り返りを行ったところ、

なかなか面白いキーワードが参加者から出て来たのです。

「わたしたち、2回目の終盤は場から消えていました」という一言でした。

 

確かに2回目の終盤は、

企画の作り方についてこれまでとは全く違う考え方を提供したため、

参加者の皆さんがすごく抵抗を起こしていた様子を感じていました。

そして各人が見事に場から消え、

まるで存在感を感じられない状態になっていました。

 

そのため今回のスタートは少し緊張感を持って臨んでいたのですが、

この共有を経て嬉しくなりました!

 

おおー!2回目にして、場にいる、場から消えるという感覚をつかまれたのか!

とびっくりしましたし、場を扱う人にとってはとても重要な感覚です。

しかもそれを自分たちの口で冒頭に伝えてくれるなんて!

 

これは流れに乗って深めたほうが得策だと思い、

まずはこのテーマで簡単な講義を行いました。

 

そうしてまた前回の講座のおさらいに戻って来て、

イベントを作る際はできるかできないかに囚われすぎず、

参加者にはイベントを通じてこうなって欲しい!

という意図から内容を考えていくことをおススメし直しました。

 

そうしたところ、

「わたしたち、できないかもしれない、に囚われすぎているかも!」

とこれまた正直な気持ちを吐露してくださったので、

ここで1つワークを挟むことにしました。

できる理由を探しまくるワークです。

できる理由、できない理由

これは全くの個人的な感覚ですが、

人は不安なことが頭の中を多く占めている時は、

不安を誘う情報ばかりを探し集めてしまう習性があるように思います。

 

その状況ではうまくいく理由をキャッチするためのリセプターが存在できず、

うまくいく理由が目の前に現れたとしても流れて消えてしまいます。

 

ですがうまくいく理由を意図的に考えまくると、

ある閾値を超えた時点で転換が起こり始めます。

 

あれ、なんか大丈夫かも?

 

いや、これなら大丈夫そうだ!

 

絶対うまくいくでしょーーーー!

 

こういう具合に、

どんどん心の持ちようが変わって行くんです。

 

参加者の皆さんも

「うわぁ、こんなにうまくいく可能性があったんだ!」

と嬉しそうに笑っていたのが印象的でした。

 

余談ですが、

のいえ保育園の園長である石川さんは、

うまくいく理由を毎日作り続けている達人です。

 

予定外のミニ講義+ワークでしたが、

ワークショップの醍醐味は参加者の様子に応じて内容が変化すること!

 

むしろ旺盛に自分たちの状態を発信してくださったことによって、

場がぐぐっと深まりました。

 

自分らしさとは何か?

さて、20~30分を予定外のワークに当てたので、

オープニングのコンセプトワークはカットしようかなと思ったのですが、

「やりたい!!毎回これを楽しみにしているんだ!!!」

と熱烈な声が上がったので、とてもさらりと実施してみました。

自分を家電に例えるとしたら?

感性が開いていたのか、

皆さん一瞬で自分っぽい家電をシェアしてくれました!

 

そこから、

自分らしさとは?

を観る時間へと移行していきました。

 

切り口にさせていただいたのは、

『試着室で思い出したら、本気の恋だと思う』という短編小説の1節、

人と違うのが「個性」ではなく、自分らしいのが「個性」なんだ

という言葉です。

 

これは多くの人に伝えたい大切な観点だと感じ、

折に触れて紹介させてもらっています。

 

私はこの1節と出会えたことで、

「個性」は他者との比較や評価から決めらるものではなく、

自分の納得感や手ごたえから決めていいモノなんだ!

自分のパラダイムがすっかりシフトしたんです。

自分らしさは人との比較や評価で決められるのではなく、自分の納得感や手ごたえで決めていい

 

自分らしい動詞から自分の輪郭を見つめる

少し話しが逸れてしまうかもしれませんが、私は、

自分らしさを探すとは、

自分の周辺をハッキリさせ、

それによって自分の輪郭を浮かび上がらせること

だと考えています。

自分らしさを探るとは?

だからど真ん中を狙って、

いきなり自分らしさを見つけ出させようとするワーク、

例えるなら、

喉から手を突っ込んで無理やり気持ちを吐き出せるようなやり口のワークは

ほとんど扱おうという気持ちが湧きません。

 

それよりは、

自分という形の一端がくっきり分かるよう、

丁寧に境目を際立たせていくお手伝いをしたいと思っています。

 

今回はその方法の1つとして、

自分が心惹かれる動詞から自分自身を見つめるという時間を設けました。

あなたが心惹かれる動詞は?

 

絵を描いたり、身体を使った表現活動を通じての自己表現も考えたのですが、

参加する皆さんの様子からフィットする気がせず、

気楽な感覚で取り組めるワークが良さそうだと感じてのチョイスでした。

 

そのため『人の心を動かす伝え方』という出口光さんの本から動詞をお借りし、

①自分はどの動詞に心惹かれるか

②同僚はどの動詞に心惹かれそうか

を選んでいただきました。

あなたが心惹かれる動詞は?

 

動詞選びのポイントは、

できる・できない、今できている・できていないを基準にしないことです。

 

純粋に自分自身が惹かれる言葉や、

大切にしたいと思える言葉を選んでいただくことに徹していただきました。

 

シェアの時間は、

あ、私も同じ動詞があるー!とか、

絶対この動詞は入っていると思ったーーとか、

心惹かれる動詞の共通さや違い、

またはその人らしさについて盛り上がっている様子でした!

 

また、セリグマンが提唱する5つの幸せをお見せし、

自分はどの領域に最も関心があるか、

100%を分配するとしたら、

どの領域にどれだけのパーセンテージが割り振られるかを想像していただきました。

セリグマンが提唱する5つの幸福

 

 

入社から1ヵ月の振り返り

続いて、

入社からの1ヵ月を振り返ることで、

どんな気づきや発見があったかを明確にし、

ここまでの日々の価値を定義する時間を設けました。

 

というのも、かなり激動の1ヵ月だったろうと思ったんです。

これまでは保育士として園児と毎日を過ごしていたり、

会社員として過ごされてきた方が、

来る日も新しい保育園のスタイルを形作っていくために、

決して正解がない問いを探究し続けた1ヵ月でしたから。

 

疲れるなというのはムリがありますし、

しっかりリフレッシュした状態で休みへ入って欲しいと切に思いました。

 

そのためまずは何を差し置いても、

ご自身の歩んで来た1カ月を承認できる時間にしたいなと考えました。

自分自身を承認できていますか?

 

やっていただいたのは、モチベーショングラフの作成です。

冷静に1カ月を振り返るために、

毎日の気持ちの変遷を視覚化し、

何によって自分のマインドが揺さぶられたかを特定することが狙いでした。

そして入れ込み気味だった日々を整理し、しっかり完了感を創る。

モチベーショングラフ

 

なぜならNOIE QUESTは半年にわたる長期の研修です。

最初から飛ばしすぎて息切れしてしまったのでは勿体ないことこの上ありません。

 

しかもNOIE QUESTは10回の研修のうち、

初めの4回しか内容を決めずにスタートしました。

 

それは参加者の探究に合わせて、

フレキシブルに内容をデザインすることを意図しているためです。

NOIE QUESTの頂上は全員で決める

 

より高みへと登ろうとするに当たっては、

少し休息を取ってリフレッシュすることも大事なフローの1つ。

 

参加者の皆さんの様子をうかがう限り、

うまく切り替えるための時間になったのではないかと感じました。

 

最後に、

連休で読んでみると一歩先が開けるかも!?

と感じた本たちをご紹介してワークショップを終わりました。

連休前におススメの本連休前におススメの本

 

皆さんの感想

Aさん

前回の研修で行き詰ってしまったことがあったが、

その後話し合いを行い、少しずつではあるが解消されてきている。

今後も話し合う場を大切にしていきたいと思う。

「できるための理由を考える」では、

何も考えずできることだけを考えて書いていくことができた。

何事も、できないかもしれない可能性を多く考えていた。

考え方を少しずつ変えていきたいと思った。

そのためにも、できることを考える頭を作るために、

常に意識して生活してみようと思う。

 

「自分らしさ」を見つけることは難しいと思っている。

今回研修の議題に上がった時、苦手意識が働いた。

心惹かれる動詞を自分で考えたとき、

他の人から見た自分は同じようで違うかもしれないと感じる部分もあり、

新たな自分の発見をすることができ、興味がわいた。

今後の研修も、自分と向き合い、

自分のことをもっとよく知るきっかけとなるのではないかと、期待を膨らませている。

 

また、自分だけでなくのいえスタッフのことを自分なりにどう見えているのか、

本人はどう思っているのかなどがよくわかるのではないかと思っている。

 

のいえ保育園に入社し、この1か月間は、環境や生活の変化に不安や戸惑いもあり、

なおかつ今までと違った働き方に、

保育についてじっくりと考えることが増え迷いと葛藤があった。

しかし、研修の中で振り返る時間を設けたことで、自分の中で整理することができた。

また、その思いを共有してもらえたことでより気持ちが軽くなった。

研修は、新たな発見と学びがありとても楽しい時間である一方で、

どういったことをするのかいつもドキドキしています。

 

Bさん

前回の研修では気持ちにわだかまりが残ったまま終わったが、

その後のミーティングを通じてすっきりした状態で臨むことが出来た。

イベントを考える上で不安が先に出てしまっていた中、

成功させるための理由を考える上で、

「できるため」から考えることと、

「できない」から考えるのとでは、

出てくる言葉の数が変わってくることに気付かされた。

 

皆に当てはまる動詞を選ぶことでは、

一緒に仕事を始めてからまだ1ヵ月しか経っていなくても、

考えをわかろうとしたり、こんな考えがあるんだと感心したりする中で、

お互いに寄り添える関係を築いていけているのではないかと感じられた場ともなった。

 

最後に4月の振り返りをしてみると、

これまで考えていたことを言葉にしたり、共有できたり、内容の濃い1ヵ月となった。

次回の宿題にもこのモチベーションで取り組みたいと思う。

 

Cさん

前回までの振返りを行い、

その時はみんなで暗い顔をして8階に戻ってきたことを思い出した。

1つ思いつくごとに「いや、でも、、、」「それはいいかもしれないけど、、、」

となかなか前に進めず、もどかしさが残った第2回のワークショップだった。

それでも今回の振返りでは、

そのことをマイナスにとらえているメンバーは誰もいなかったように感じた。

 

5月末のイベントに向けて、どうしてそのイベントが上手くいくと思うのか、を考えた。

プライベートで悔しい思いをしたことが何度も思い出されて、

脳内のテンションがだいぶ下がっていたからか、

「うまくいく理由」を考えるということを今まではしたことがなかった。

 

「できない理由」はすぐにでも思いつく上にいくらでも掘下げることができるのに、

「うまくいく理由」は考えれば考えるほどでてこなかった。

もしかしたら苦手なのかもしれない。

イベントが上手くいく理由は3つまではポンポンと出て、

そこからはピタッと止まってしまったし、

リンクしないようなものでもいいと言われたらなおさら出てこなかった。

 

ワークショップの前半では私はまだわくわくしていなかったのかもしれない。

途中ワークをしている時や別な話をしている時にいくつか

「イベントがうまくいく理由」が思い浮かんで咄嗟にメモした。

そこでの話に集中してなかったわけではないけれど、ふと思いついた。

そこからどんどん楽しくなっていった。

たぶんプライベートの出来事も忘れて目の前のワークを楽しんでいたと思う。

 

「人と違うのが“個性”ではなく、自分らしいのが“個性”である」

言われてみれば確かに、

人と違うことと言われても、

その比べる“人”がいないければ個性は生まれない。

言われなかったらずっと分からないままだった・・・。

気づかないでいることは怖いなと感じた。

 

でも実は「自分らしさ」について考えすぎて最近よくわからなくなっているので、

また再度「自分らしさを探す時間」を1日5分でもつくりたいと思った。

心惹かれる動詞を探すことは、忘れた頃にもう一度やりたい。

 

今自分が気になること、もっと知りたいこと、目指したいもの、目指してきたもの、

今までの自分を構成したもの、これからの自分を構成していくもの。

今自分がいるところによって、見えてくるものも変わってくるのかもしれない。

 

ワークショップの回を重ねる毎に、

今まで表面でしか考えられていなかったことに、

意識をせずとも目を向けることができるようになった気がする。

みんなで対話を重ねて成長し合える環境があってよかった。

 

Dさん

今回のワークショップでは「自分らしさ」ということがテーマだったが、

自分らしさを観ていく際もすぐに、

今の自分はそのことが出来ているのかや、

今後は出来るようになっていくのか等の目線で見ている自分に気づき、

そうではないことに気づかされた。

 

また、出来る理由を挙げていくというときも、

こんなことでもいいのかなと思いつつ挙げていくことで、

意外とポジティブに事を考えられたり、

根拠のない自信が沸いてきたりと前向きになれると知った。

そして前向きに事を考えていくことで本当にそうなっていくように、

自分も無意識に努力するようになるため、習慣にしていきたいと思った。

 

たくさんの動詞から自分が気になるものを選んでいく時も自分が選んだものと、

他人が選んでくれたものでは違いもあり、

自分が思う自分らしさと他人から見る自分らしさに違う面もあるのは純粋に面白いなと感じた。

今後も人の目を気にしたり、周りとの違いを気にしてばかりではなく、

自分らしさに向き合い見つけていきたい。

 

Eさん

上手くいく理由をノート日書き出していく作業は、

なんとなく日頃上手くいく理由を頭の中で考えていたりはするけれど、

実際に書き出してみると忘れることがないので、

マイナスの考えが大きくならなくなる感覚がした。

 

上手くいかない理由を考えていると、

上手くいかないように作用してしまうという言葉が印象的だったので、

今後も上手く理由を書き出し、

企画や保育園開園まで悲観的な考え方を回避できるようにしていきたい。

 

自分らしさとは何か?ということについて、

自分自身の価値観があることが自分らしさであるということを知り、

私自身価値観はあるものの、まだ人に「これが自分らしさです」

と言葉にして言えないというか、ピンと来ていない部分もあるので、

今後も自分らしさとは何かを探していくのが楽しみです。

 

動詞を選ぶワークではたくさんの動詞があるなかで、

「これだ!」というものと、

そうでないものがはっきり浮かび上がってきて、

選んでいる最中、自分でもスピーディーに選択することができ楽しかった。

また、他の人達が選んでくれた動詞の中にも、

自分で選んだ動詞と共通のものがたくさんあり、

相手から見ての「私」が知れて面白かった。

 

最後に、相内さんにたくさんの本を紹介してもらって、すごく興味がわいた。

相手に言葉でわかりやすく伝える事が苦手な私は、

言葉の引き出しや対話の仕方が劣っているんだと自覚している。

紹介してもらった本や自分で興味の持った本を読む時間を今まで以上に作り、

言葉の引き出しを増やし、苦手意識をなくしていきたい。

 

NOIE QUESTは続きます。

 

過去のNOIE QUESTはコチラから

NOIE QUEST第1回 ~出会いと探究の始まり~

NOIE QUEST第2回 ~ワークショップの作り方・合意形成の方法~

 

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