青森県教育委員会で講演を実施しました!

青森県教育委員会での講演

WORKSHOP LANDの相内洋輔(あいない ようすけ)です。

私は仙台を拠点にワークショップの企画運営やファシリテーション、

コーチングなど、人が前進するための場作りを行っています!

先日、青森県教育委員会からお招きをいただき、

『平成30年度大学生とカタル!キャリアサポート形成事業及び

高校生スキルアッププログラム推進事業担当者等研修会』にて70分ほど講演させていただきました!

初めて降りた新青森駅は、近代的なデザインでとても素敵でした。

講演で訪れた新青森駅

講演の資料はこちらからDLできます。

地域で活動する高校生を支える伴走者が大切にしている3つのポイント 講演資料

目次

高校生のプロジェクト・ベースド・ラーニングを支える伴走者

今回の演題は『地域で活動する高校生を支える伴走者が大切にしている3つのポイント』です!

青森県教育委員会での講演

「伴走者」とは、私が前職で5年ほど担当していた、

東北の若者のプロジェクト・ベースド・ラーニングを促進する事業において、

高校生のサポートをボランティアで引き受けてくださっていた大人のことです。

高校生が実社会の中でプロジェクトを企画し、実現まで漕ぎつける!

という一連のフローにはたくさんの学びが詰まっています。

高校生のプロジェクト・ベースド・ラーニングは学びがいっぱい!

ですが、途中で部活や勉強との両立ができなくなり断念してしまったり、

地域の大人の理解・協力を得られなかったり、

仲間を集めることができなかったり、

同級生から馬鹿にされたり、

様々な理由で彼らのプロジェクトは頓挫します。

そうした停滞、諦めが起こる頻度を少しでも減らせるよう、

サポーター役の大人「伴走者」が担う役割はとっても重要です!

私たちは毎年1度の研修合宿や、

東北カイギなどを始めとする数々の現場を一緒に実施することを通じて、

どのようなあり方で若者と接することが、彼らの行動を促進するのか探究を重ねてきました!

これは大切!これは絶対に欠かせない!と思っているポイントはいくつもあるのですが、

今回はその中から3つに絞ってお話しさせていただきました。

若者と関わるポイント① 相手の存在を承認すること

まず1つめは、相手の存在を『承認』することです!

伴走者が大切にしているポイント① 相手の主体性を引き出す

プロジェクトは高校生自らが企画するのですが、企画の段階では、

いかに自分の内側とつながったプロジェクトなのか、

言わば、どれだけその人らしいプロジェクトなのかを最も重視しています。

そのため、高校生に自己開示をしてもらったり、深く内省してもらうという時間が欠かせません。

その際、どれだけ関わる大人が安心安全な空間を作り、

ここはなんでも話してOKな場だと高校生に思ってもらえるかが非常に重要になります。

相手の存在を否定したり、評価したり、変えようとしたりせずに、

じっくりと話しを聴き、ただ受け取る。

そんなあり方を徹底してきました。

若者と関わるポイント② 相手の主体性を引き出すこと

2つめは、相手の『主体性』を引き出すことです。

伴走者が大切にしているポイント② 相手の主体性を引き出す

我々はプロジェクトの実現を通じて、高校生に様々な学びを深めて欲しいと考えています。

初体験、自分にとってチャレンジング、成功するか分からない、自分の責任でやるetc..

といった背景があるほど、個々の学びは深まり、体験や葛藤が財産となり得ますが、

「これをやりなさい」「こうしなさい」と指示命令されて実行したプロジェクトには、

大した学びが生まれないと思うのです。

そのため我々は、質問やアドバイスは行いますが、

答えを提示したり指導をしたりすることはほとんどありません。

また、人間の行動特性においても、

人が行動を起こし続けるサイクルのスタートは自発的な意欲からとなっています。

何かと「やらされる」ことが多い毎日を生きている高校生が、

自発的な意欲から行動を起こしてみる。

それがどれだけ劇的なシフトにつながるか、お察しいただけますでしょうか!

若者と関わるポイント③ 大人も共に学ぶこと

3つめは、大人も共に学ぶということです!

伴走者が大切にしているポイント③ 相手の主体性を引き出す

我々は、高校生を指導すべき劣った存在としては扱っていません。

地域の未来を共に創るパートナーだと思っています。

そのため、人間関係に上下の質が生まれることをあまり好みません。

そして若者は、我々の予想もしていなかった道のりで突破的な成長を遂げたり、

こちらが身震いしてしまうほど実社会へのインパクトが大きいプロジェクトをやりきってしまう、

ということが多々あります。

誰がどんな変化を遂げるか、

どのプロジェクトが大成功をおさめるかは、本当に予測不能です。

彼らの奮闘を通じて、我々もすごく学ばされることが多いんです。

だから、大人が教えるんだ!と上段に構えた立ち位置から接するんじゃなくって、

一緒に学び合うというパートナーシップの質を大切にしています。

まとめ

今回はいただいたお時間の中で、こうしたことをお話しさせていただきました!

昼食直後の時間でしたので、

皆さん眠くなってしまわれないか心配だったのですが、

楽しそうにお話しを聴いてくださり、講演後の質疑応答も本質的な対話の時間となりました!

青森県教育委員会での講演2

半年ほど前からお声がけいただいていた案件で、

その時から、(教育委員会で話すなんて・・・!私でいいんだろうか・・・!?)

と緊張感をもっていた講演でしたので、無事に終わってほっといたしました。

我々が積み重ねてきた経験が、日本の教育の向上に寄与できたら嬉しいです!

おまけ

帰り際、新青森駅で食べた煮干しラーメンが衝撃的でした!

こちらの写真に見える「白い泡状のもの」が全て煮干しのダシなんです!!

これをかき混ぜていくとスープに溶けていって透明に!

しっかり煮干しの味で美味しい一杯でした!

近くには日本酒の自動販売機が・・!!!

カウンターで販売されている紙コップをセットすると、

日本酒が自動で注がれるみたいなんですよ~!

さすが青森、酒飲みの国!

今回はその後にMtgがあったため飲めなかったのですが、

来月ワークショップの講師をするためにまた青森へ再訪するので、

その時に試してみたいと思いますっ!

追記

後日、青森県総合社会教育センターから、お礼のお手紙を頂戴しました。

こちらこそ機会をいただきありがとうございました!

対話をもっとおもしろく。

相内 洋輔

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