WORKSHOP LANDの相内洋輔(あいない ようすけ)です。
私は仙台を拠点にワークショップの企画運営やファシリテーション、
コーチングなど、人が前進するための場作りを行っています!
私は長くに渡りワークショップを運営してきましたが、
不思議とあまり失敗した記憶がありません。
参加者に恵まれ、いつもいい事が起こります^^
ただ、一度だけどうにもならなかったワークショップがありました。
今日は私と同じ失敗に陥る人が減ることを意図して、その日の体験をシェアします!
社会人になってから初めてのワークショップで大コケ!
それは私が、東日本大震災復興支援財団に転職し、
NPO向け助成金事業の活動報告会を初めて運営していた日のことです。
会場には40~50名の大人が集まり、私は最も若年でした。
同じ職場の先輩方は、場作りや気遣いのプロでしたので、
私はスタッフMtgで会の内容を説明した時から既に汗びっしょり・・・。
大緊張のまま会の進行を始め、ワークショップのパートへと進みました。
ところが、私自身何を話したらいいのか分からなくなってしまい、うまく言葉がつながりません。
当然、参加者への指示はしっかり伝わらず、何をしたらいいの?
と混乱している方のあきれ顔が目に入ってきます。
そしてますます緊張に支配され、私の頭は大混乱・・・!
どこをどうやって乗り切ったのか記憶にないほど、
頭の中が真っ白な状態での運営でした。
後にも先にも、こんなことは初めてで大変ショックでした。
失敗の要因
私はなぜ適切にリードをすることが出来なかったのか。
今振り返ってみると、いくつかの要因が浮かびます。
台本に縛られた進行!
まず1つ目が、台本の存在です。
この日の会は進行の台本を作成し、
先輩に内容を何度もチェックされていましたので、
一字一句違わず、台本の通りに語らないといけない・・・!
と非常にプレッシャーを感じていました。
初めて私がリードをする場だったので、先輩のご配慮はまっとうだと思います。
私がどんな進行をするかを見たことがないので、
会のクオリティを担保するため、
事前に大まかな台本を作っておいて、
それに準じて喋るという方法は悪くありません!
大コケするリスクが圧倒的に下がりますから!
ただ私は、台本から逸れてはいけない・・・!
という気持ちに捉われて我を見失い、
参加者のことを含んだ進行が出来なくなってしまいました。
こういう結果になってしまっては本末転倒です。
ちなみに私は、ワークショップに台本を用意したのはこの1回だけ。
そして、もう二度と台本は作らないと心に決めました。
3日間の合宿でも、2時間の進行でも、
私はその場に立って湧いて来たことからしか喋りません。
ワークショップのリードは場の空気から!
これが鉄則です!
ワークに対しての納得感!
次いで、ワークに対しての納得感についてです。
この日行ったワークは最後までなかなか内容が決まらず、
まあ、これでいいか・・・!
とギリギリ思えるような内容で、特に思い入れがありませんでした。
思い入れがあるワークだと、
何から始まり、どう展開し、どう集束していくのかはすっかり頭に入っていますし、
指示をする言葉ひとつひとつに力が宿ります!
多少混乱が生じたりしても、絶対に今ここでリカバーする・・・!
と底力が湧いてきます。
ところが、思い入れがないワークではそうはなりません。
うまく進まない展開をカバーしようと奮闘するどころか、
そらみたことか、とうまくいかないのはさも当然かのような気持ちが湧いてきたりします・・・。
納得感のないワークはやっちゃだめ、ゼッタイ。
誰に焦点を当ててリードするか!
当然ですが、ワークショップは参加者のためにリードしましょう!
この日の私は、参加者の顔ではなく、先輩の顔ばっかり気にしてしまっていました。
あ、なんかイライラしてそう。
ああ、また怖い顔をしている・・・!
呆れられてる・・・?
一挙手一投足から勝手に自分の中の不安を大きくして、
参加者のことなんて本当にこれっぽちも見えていませんでした。
そんなことでは当然、指示など通るわけがありません。
究極的には、
先輩がだめだったと感じたとしても、
参加者が満足し、目的をしっかり達成できたとしたら何も問題ないでしょう?
私は注意を払うべき対象を間違えてしまいました。
指示をする言葉・キャラクター
この日、地味~に私を苦しめたのが言葉遣いでした。
私は話し言葉はけっこうラフで、
学生時代のワークショップもそうしたトーンでファシリテートしてきていました。
だから丁寧な言葉遣いでリードしたことがなかったんです・・!
ところがこの日は私が会場で最年少。
雑な言葉遣いでリードするにはふさわしくない環境でした。
それでいちいち言い回しに気を付けたり、
失礼のない言葉を探して話したものですから、
もう全くと言っていいくらいリズムが生まれませんでした。
若い方は事前に、当日の指示の言葉遣いをイメージしておいたほうが機能すると思います。
もしくはどんなキャラクターで行くかを決め、
それを受け入れてもらえるような戦略設計を立てておくのもいいですね!
ちなみに私は『軽くて真面目』というキャラクターで、
ちょっと緩くてチャラいところを見せつつ、
しっかりやるところは誰よりも真剣さを現わすというポジションを取っています。
ずーっと真面目だと受け取ってもらえない時があるんで、そこは戦略的に!
まとめ
いかがでしたでしょうか。
ワークショップってとても不可逆性が高い取組みだから、
ワークショップで失敗したり、用意したワークがうまく機能しなかったりすると、
すごく心にダメージを受けます。
私はうまくいかなかったら、悔しくて泣いてしまうかも。。。
だってどれだけリカバーしたいと願っても、
もう二度と同じメンバーで、
同じように進行することはできないんです・・・。
だから事前の準備を最大限に行うこと!
これがとっても大切です。
楽しむためには出来る限りの準備をしましょう!
よろしければ過去に書いた事前のシュミレーションの記事もご参考ください!
そしてもし失敗してしまったら、
次に同じ過ちを犯さないようにしっかり原因を分析しておくといいですよ!
機能するワークショップが増え、
ワークショップから前進を創る人が増えることを意図して、恥ずかしい体験のシェアでした!
対話をもっとおもしろく。
相内 洋輔
◆ワークショップや研修のご相談は下記から◆
どうぞお気軽にお問い合わせください。
コメント