コンセプトメイキング研修をご提供しました!

WORKSHOP LANDの相内洋輔(あいない ようすけ)です。先日とある企業様にコンセプトメイキング研修をご提供させていただきました。

目次

なぜコンセプトが重要か

コンセプト。私がこの横文字と付き合い始めたのは、大学1年生の夏休みからでした。

アテネオリンピックの盛り上がりを受け、「サマーキャンプでもオリンピックをしよう!」などという、きわめて安易なアイディアを実行してしまった2004年の夏。炎天下での運動を強いたため、蔵王のゲレンデには体調を悪化させるキャンパーが溢れかえっていました。控え目に言って、私が企画してきた全てのプログラム、コンテンツの中で、史上最悪の出来栄えでした。

その時に感じた強烈なショックによって、私はコンセプトの重要性を思い知らされ、企画のイロハを1から学び直そうと思ったのです。大きな企画ほど、全体を貫くコンセプトを構え、コンセプトから逸脱しないアイディアを揃える。以降の夏は、これが私たちのスタンダードになりました。当時の口癖は「コンセプトは何?」だったと言っても過言ではありません。

キレのあるコンセプトが仕上がると、引っ張られるように、自然とエッジの効いたアイディアが湧き出てきます。そのフローが楽しく、大学の4年間は夜通しコンセプトとアイディアを考え続けていました。この没頭によって、いつのまにかコンセプトメイキングとアイディア出しは、私の得意ワザとなったのです。

あの夏から17年の時が経ち、今日は企業様向けに「コンセプトメイキング」と「アイディアの作り方」について、3時間の研修をご提供させていただきました。冒頭でオリンピック企画の失敗体験をシェアさせていただいたところ、「アイディアベースで企画を進めていくと事故る」ということを瞬時にご理解いただくことができました。

当時のキャンパーには申し訳ないことをしましたが、失敗体験の共有は、いつだって人の心をギュッとつかんで場を動かしてくれます。だから研修講師、ワークショップデザイナーとしては、過去の失敗は宝の山だなと思うのです。

コンセプトに根差したコンテンツデザイン

今回の研修では、

  1. コンセプトの定義
  2. コンセプトの作成手順
  3. コンセプトメイキング体験
  4. アイディア出しの手法習得

の4パートについてオリジナルのコンテンツをご提供させていただきました。

帰り際に同僚が「コンセプトってなんとなく知っているけど、普段コンセプトを立てることってあんまりないよね」と話していたのがとても印象に残っています。

私は青春の全てを賭けて挑み続けたサマーキャンプの運営体験によって、「コンセプトから考える」という手順が何事においても基本となりました。この思考手順はワークショップの設計に大きく作用していて、それによってクオリティを発揮できている実感があります。ワークショップ以外の仕事や、日常の営みにおいてもそうです。

だからシンプルに「コンセプトから考える人が増えたらきっとこの世界はもっと面白くなるなぁ、そのための機会提供をできる自分でありたいなあ」と、気持ちが新たになった一日でした。

対話をもっとおもしろく。

相内 洋輔

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