WORKSHOP LANDの相内洋輔(あいない ようすけ)です。
仙台を拠点にワークショップの企画運営や
ファシリテーション、コーチングなど
人が前進するための場作りを行っています!
2019年は年間50回くらいワークショップを開催する見込みですが
私はワークショップを設計したら必ず脳内で予行練習を行います!
ワークの始まりから終わりまでを想像上で体験しておくと
設計時には発見できなかった課題が見つかる可能性が高まりますし
本番でのファシリテーションもばっちり決まるようになります!
今日は私がどんなポイントを意識して
事前のシュミレーションを行っているのか、
ご紹介させていただきます。
当日の会場を確認する
まず初めに行うことが
会場の様子や雰囲気を確認することです。
会場が近い場合や
たまたま近くに寄れる場合は
直接下見をするのが絶対おススメです!
ただ幸い、
今の時代はほとんど全ての会場を
インターネットで調べることができます。
会場名を入力して画像検索をすると
大量の写真が載っていることが多く、すごく助かっています。
それらを眺めながら
- ワークを行う広さは充分か
- 空気はどこからどこへ流れて行きそうか
- 換気はできるか
- 会場の雰囲気は明るいか暗いか
- 陽はどのように差し込むのか
- 音はどのように響くのか(響きそうか)
- どこに立つと参加者がワークを進めやすいか
- 参加者全員から投影資料が見えそうか
- 備品を隠しておくスペースはあるか
- 参加者の荷物や上着を置くスペースはあるか
などのポイントを確認していきます。
そうすると会場に入った時に
「こんなはずじゃなかったーーーーー!!」
「えええ、これどうするの・・・?」
と混乱して慌てることがグッと減りますよ。
ファシリテートのイメージトレーニング
次に、会場を思い浮かべながら、
自分が参加者の前に立った時
どんな言葉からファシリテーションを始めるか?
ワークが進むにつれてどんなリードをするか?
をイメトレします。
すると、
スラスラと言葉が口をついて出てくるワークもあれば
言いよどんでしまって
滑らかに進行できないワークもあることに気づきます。
言葉に詰まる箇所は
当日も同じことが起こりがちです。
そこで事前に、
なぜ自分は言葉に詰まってしまったのか
を解明しておく必要があります。
- 企画の流れや要点を完全に理解しきれていない
- 自分の中に引っ掛かるポイントが残っている
- 他に適切なワークがあるのではないかと半信半疑
- 説明の量が多すぎる、難しすぎる
などなど、
言葉が詰まる箇所に隠れている原因を見極め
改善すると効果的です。
ちなみに私は、
どれだけシュミレーションを重ねても
自分の中に引っ掛かりや不安が残り続けるワークは
スパッと諦めて構成を作り変えます。
自分の中にある恐れや不安を場に投影してしまい
損失を生んでしまうリスクを回避したいからです。
参加者の様子を想像する!
上記と並行して、
参加者の様子を思い浮かべます。
こういうタイプの方だったら、
この場面ではきっと笑うだろうなあ
あっちのタイプだったら、
このワーク中は嫌な顔をするかもしれない。
などなど、
自分のワークが進行するに連れて
参加者にどんな変化が起こるかを
緻密に妄想するのです!
参加者を事前に知っている場合は、
その方々のことを思い浮かべ
かなり具体的に想像します。
もし全然知っている方がいない場であれば、
自分の友人や知人がその場に参加していたらどんな反応をするか?
を思い描いてみています。
ポイントは、
どの部分はすんなり進めそうか
盛り上がりそうか
抵抗が起こりそうか
変換点になりそうか
などを事前に理解しておくことです。
本番を100%楽しむために準備を重ねる!
いかがでしたでしょうか?
世の中には準備8割という言葉がある通り
私はワークショップはほぼ準備で決まる
と思っています。
しっかり準備が出来たら、
当日は自然と言葉が湧いてきます!
そうなれば自然と意識が自分の外側へ向いて
参加者の反応がよくつかめるし
もしトラブルが起こっても
焦らず対処することができます。
安心安全な場作りのためには、
まずは自分が安心していることが重要です!
これは余談になりますが、
準備で手を抜かないことの大切さは
2人の恩師が教えてくれました。
私は3歳~大学4年生まで演劇をしていたので、
年に3回ほどは数百人のお客様の前で発表をしてきました。
その時の先生が、
当日のシュミレーションは
観客の顔や舞台の様子がカラーで高画質に
ハッキリと見えてくるまでやりきること
と教えてくださったんです。
最初は「何を難しいことを・・・」
と感じたのですが、
面白いことにやればやるほど、
当日の舞台の様子がくっきりと見えてくるんです・・・・!
このおかげで、
どんなに多くの観客がいても
自分を見失わずしっかり演じ切ることができていました。
もう1つは高校生の時
クラス担任の先生が教えてくださった
楽しみたかったら準備を最大限にすること!
という精神です。
当時の私たちのクラスは
ノリが軽くとても浮ついていました。
口癖のように「楽しくやろうぜーーー」
と言い合っていた気がしますが
背景には、
面倒なことはせず
ストレスなく過ごそうという発想がありました。
先生はそんな私たちに、
本当に楽しいってそういうことなの?
ということをメッセージしてくださったのだと思います。
すごく心に刺さる教えでした。
本番を楽しみたかった100%の力で準備をする。
ぜひ参考になれば幸いです。
対話をもっとおもしろく。
相内 洋輔
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