WORKSHOP LANDの相内洋輔(あいない ようすけ)です。今日はご依頼をいただいた企業様に、連続4回のワークショップをご提案させていただきました。
結果的にはもう一度ワークショップの内容を検討し直し、改めてお話をさせていただくことになったのですが、お見せした案が呼び水となり、かなり深い部分まで組織の現状やお悩みをお聞きすることができました。
実はこうした案の出し戻しって、オーダーメイドのワークショップをご提供する際にはよく起こることです。依頼主のニーズに応え、かつ現場にフィットするワークショップ案を完成させることは、一足飛びには行かないのです。
オーダーメイドは少しずつ認識を合わせていくことが大切
オーダメイドで仕立てるワークショップは、定型の研修やワークショップと違って、どれだけ言葉を尽くしても、事前の打ち合わせだけでは当日の展開、成果物をイメージしきれない部分があります。
そのため打ち合わせではとっても盛り上がったのに、いざ具体的な進行案を作ってお見せしてみると、お互いの認識がややずれていた、目指している方向性が少し違った、等の発見に至ることが珍しくありません。
ちなみに私は、オーダーメイドのワークショップ設計においては、「案の出し直しは生じるもの」「何度かストロークを重ねて完成するもの」という心構えでコツコツアイデアを磨き込める人のほうが、素晴らしいコンテンツを作れると思っています。
この観点から言えば、進行案をお見せした段階でズレに気づけたのであればVery Goodです!
最悪なケースは、ワークショップが終わってから「ちょっと思っていたのと違いました…」と告げられることです。こうなるとお互いにすごく落ち込みます。
最初にお出しする案の完成度にこだわる
ただし、出し直しがある前提だからと言っても、初案で手を抜くのは絶対にNGです。
なぜなら、中途半端な案は全体的にピントがぼやけがちになるからです。そうすると、どこは良くて、どこは悪いのかの判別が極めて難しくなります。
このようなぼんやりとした状態では、依頼主も「なんとなく違うかな…」といった曖昧な感覚を持つに留まってしまうため、具体的なFBをいただくことができません。結果的にお互いの時間が浪費され、ワークショップのコンテンツもクオリティが上がらないという悪循環に陥ります。
ですから、初案こそ気合を入れて、クライアントからいただいた情報の中から、お出しできる最上級の叩き台を作成することが重要です。
そのほうが当日の流れや成果物が鮮明にイメージされ、期待との乖離が浮き彫りになり、良し悪しの判断が明確になります。
そうなれば完成までのやりとりが短縮されますし、コンテンツの質、現場とのフィット感も高まるんですよね。
オーダーメイドだからこその価値がご提供できるように
私はこうしたやりとりをほぼ毎週行っております。タイミングによっては複数のワークショップデザインが同時に走ることも日常茶飯事で、この記事を書いている現在は、5件のワークショップを設計しています。
正直に告白すれば、一つ一つのワークショップ設計には時間と根気と知識とヒラメキが必要なので、たまに「定型ワークショップ、定型研修だけご案内すればいいのにー(笑)」と自分にツッコミを入れたくなることもあります。
でも、クライアントの課題にガッチリ寄り添えるのは、どう考えたってオーダーメイドのワークショップなんですよね。
せっかく有限な時間とお金を頂戴するからには、よりお役に立てるコンテンツを提供したい。だから私は、オーダーメイドにこだわっているのです。
10~11月はワークショップのご予定をたくさんいただきました。すべての案件でご期待を超える成果を出せるように、しっかり準備しようと思います。とても楽しみです。
対話をもっとおもしろく。
相内 洋輔
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