WORKSHOP LANDの相内洋輔(あいない ようすけ)です。きのう澤円さんのVoicyを聴いていてビビッと電気が走りました! 澤さんがご自身の仕事についてお話しされていたのですが、とてもワークショップに通ずるものがあり、かつ私がまだうまく言語化できていなかったポイントだったので、移動の車内で大興奮でしました。
私が特に素敵だなぁと感じた箇所を引用させていただきます。
「世界が一気に変わるわけじゃないんだけど、自分自身が世界と向き合う時の見え方にひと工夫加えることで、アクションが変わる。それを引き出すためのお手伝いをするのがぼくの仕事なんです」
澤円の深夜の福音ラジオ【1974回】「いい本」や「いい話」ってどういうものか。
短い内容ですが、このワンセンテンスが、ワークショップの真髄をとても言い表していると思ったのです。というのも私は、ワークショップはこれまでの世界を変えるきっかけであり、新しい世界への発射台だと捉えているからです。
ワークショップは多様な価値観や、異なる経験との出会いの宝庫
ワークショップの背景には、多くのケースで「課題」が存在しています。
例えば組織開発の案件では「職場のコミュニケーションが不全」「ビジョン・ミッションが浸透していない」といった課題もあれば、コミュニティ・デザインの案件では「地域内の人間関係が希薄」「少子化の進行が著しい」などの課題もあります。
個人を対象にしたワークショップであれば、参加される方々が「人生で大事にしたいことがわからない」とか「ワクワクする毎日を送れていない」という課題が目立ちますね。
こうした状況を改善したいという意図でワークショップをご依頼いただく、あるいはご参加いただくわけですが、ここで挙げたような課題は、ワークショップを1回実施したらキレイさっぱり無くなるわけではありません。
じゃあワークショップって意味がないのか、というと決してそんなことはないんです。
ワークショップでは、多様な経験や考え方を持った他者と対話することを通じて、新しい発見やアイデア、お互いについての理解が生まれます。この新発見・新関係にとても大きな価値があるんですね。
ワークショップは物の見方を変え、アクションを新たにする
人間は置かれた環境に適応するため、知らず知らずのうちに様々な「常識」を自分自身にすり込んでいきます。これらは無意識化でそれぞれの行動を規制している時もあれば、選択にモロに反映される時もあります。厄介なのは、なかなか自分一人ではこの常識の存在に気づくことができなかったり、良し悪しを疑うことができないということです。
こうした自分自身の凝り固まった常識に触れるためには、価値観や背景が違う他者の存在を通じて、自分を見つめ直すという手順が必要になります。他者との違いに触れることで、自分の輪郭がよく見えるんですね。
自分とは違う考えに出会うと、ハッと(どうしてこれにこだわっていたんだろう) (もっと違う考えを優先したほうがいいのではないか?)という思いが湧いてくることがよくあります。つまり、ワークショップが起点になって、新しい物の見方が始まるのです。これ、よく言われるOSがアップデートされた、という状態です。
物の見方が変われば、当然選択する行動も変わります。それが継続されていくことによって、徐々に組織・地域・個人に変化が生まれていくのです。ワークショップは特効薬ではなく、漢方薬のように、じわじわと効いてくることが多いのです。
このように、組織や自分を新しい常識(考え・行動)へと繋ぎ直すのが、ワークショップという場の醍醐味だと、私は思っています。
※ただし、中には特効薬として著しく機能するワークショップもあります。
澤さんのおかげで、より自分の仕事を誇らしく思えた
澤さんのVoicyは、私が潜在的に思っていた上記のようなことを、一瞬で顕在化してくださいました。
組織や個人が新しい可能性と出会い、アクションを再考できるって、とても素晴らしいことですよね。澤さんのVoicyのおかげで、より自分の仕事を誇らしく思えました。
余談ですが、私は澤さんのVoicyが大好きで、毎週必ず聴いています。澤さんが注目されている観点、物事の捉え方などが非常に勉強になるのはもちろん、もう本当に本当にお話しが上手で、お手本としてずっと触れていたい存在なのです。
リスナーがストレスなく理解できる論理の構成や展開、言葉選び、声のトーンや滑舌、テンポなどなど、私もこういう風にお話ができるようになりたいと憧れています。
澤さんのお話は、昔なら講演会などに行かないと聞けなかったと思うのですが、Voicyというサービスのおかげで毎日聴けちゃうんですよね。なんてありがたい世の中になったのでしょう! 素晴らしいコンテンツに感謝です。いつか生でお話を聞きにいきたいな。
今日はここまで。
対話をもっとおもしろく。
相内 洋輔
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