東北のNPOで働く若手職員にコンセプトメイキング研修を提供

ワークショップデザイナーの相内洋輔です。先日、東北のNPOで働く若手職員をZoomでつなぎ、コンセプトメイキングの研修を提供させていただきました。

私は、東北のNPO団体とは、助成金事業の運営を通じて10年以上のお付き合いになります。どの団体も立派に活動をされていますが、若手職員に研修を受けていただく資金的な余裕があるかと言えば、必ずしもそうではありません。

そのため今回は認定特定非営利活動法人底上げ様が中心となり、5団体合同での研修として実施しました。

目次

コンセプトメイキングの重要性

NPOの皆さんが日々活躍されているフィールドでは、既存の環境や仕組みをアップデートする新たな取り組みが常に求められています。行政や助成金財団が特に評価するのは、新規性が高い活動です。

世の中を動かす新たな取り組みを作る際、重要になるのがコンセプトです。革新性があり、共感を持てるコンセプトが企画の中心となっていれば、資金を提供する側はとても安心して活動を後押しすることができます。

一方で判断に迷うのが、アイデアが主体となって仕上げられた企画です。こうした企画はアイデアどうしの関連がよく分からなかったり、各活動の優先順位が見え辛かったりして、誰に何を届けたいのかがボヤけてしまっています。

何を隠そう、大学1年生時代の私もアイデアを中心とした企画作りしかできず、精度が低い企画を毎晩乱発していました。

アイデアを中心とした企画作りは、行き当たりばったり。活動の趣旨にミートしている良いアイデアが偶然浮かべば良いですが、ほとんどの場合は的外れなアイデアばかり湧いてくることが多く、確実性に欠けています。

でも、企画に不慣れな方ほど、アイデアを中心とした企画作りに陥りがちなんですね。なぜなら、それしか方法を知らないのです。

そこで今回の研修では、

  1. コンセプトを定め、企画の方向性や、対象範囲を明確に定めることをクセづける
  2. コンセプトが定まれば自然と新しいアイデアが湧いてくる
  3. 革新的なコンセプトメイキングにはインプットと時代洞察が欠かせない

という観点をお伝えさせていただきました。

コンセプト主導の企画作りの効果

コンセプトから企画を考える手順は、不慣れなうちは大変に感じることがあるかもしれません。時間もかかるでしょう。ですが中長期的な視点で考えると、コンセプト主導で企画作りをした方が、結局は大幅な時短につながると思います。

アイデアを中心に企画を作っていく場合は、アイデアを乱立させ、どのアイデアが最も優れているのかを判断していかなければなりません。拡散と収束に一定の工数がかかります。

コンセプト主導の場合は、予め企画の方向性・枠組みが決まっているので、その範囲の中でアイデアを考えるだけです。つまり、手戻りやムダがなく企画を仕立てられます。また、コンセプトを立てると、各アイデアに一貫性が生まれます。この一貫性が活動の効果を深めるのです。

ですから私は、企画はコンセプトから、ということをお伝えしていきたいと常々思っています。うまく伝わっているといいなあ。

若手の方々へ貢献できる喜び

私自身は、若手時代まったくと言っていいほど使い物にならなくて、何度も先輩の頭を悩ませてしまうダメサラリーマンでした。そんな私を見捨てず、丁寧に指導してくださった諸先輩方のおかげで、今の私があります。

その恩返しと言いますか、私もこれからの東北を担う若手の方々に貢献ししていけたらとても嬉しいです。

こちらの合同研修は2回目、3回目も予定されています。次回は資料作成の要点や、文書でのコミュニケーションについてお話しさせていただきます。

次回もしっかり頑張ろうと思います。

対話をもっとおもしろく。

相内 洋輔

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