WORKSHOP LANDの相内洋輔(あいない ようすけ)です。
対面でのワークショップを開催できない状況において、ワークショップデザイナーは何の役に立てるのか?
2~3週間ほど悩んだ結果、機能する対話のきっかけを提供することではないかという結論に至りました。(詳しくはコチラをご覧ください)
私はこの不安定な状況下に置いて、機能する対話は「サーフボードのような存在」だと思っています。
コロナウィルスが終息するまでには、我らが体験したことも無いような波が、今後も次々に押し寄せてくることでしょう。
それらの荒波に飲み込まれるのではなく、波を乗りこなしながら未来へと進む力を作っていくためには、機能する対話が欠かせません。
また、刻々と変化していく状況の中で、精神状態を良好に保ちながら日々を過ごすためにも、同じことが言えます。
そこでこのブログでは、機能する対話の増加を意図して、ワークショップ形式での対話手順をご紹介することに決めました。
複数人で意見交換をしていただくのもいいですし、個人の内省にも使っていただけるように設計しています。どうぞ必要に応じて、ご活用ください。
今日のテーマは、「大人がいま、若者に示せることは?」です。
我が家には4歳の娘がいるのですが、この不安定な世の中の状況で何を娘に伝えるべきか、たびたび考えています。
そして、いま学校が休みとなってしまったり、就職活動に支障が出ている高校生や大学生の若者に、何を語れるだろうかとも。
きっと同じように感じている方も多いのではないでしょうか?
今日はぜひ、ワークショップに参加しているつもりで、ご自身の考えをクリアにしていただけましたら幸いです!
チェックイン
私のワークショップは、「今の気持ち」をシェアすることから始まります。
だからこの場でも、ぜひ心を落ちつけて、じっくりご自身の中を探ってみていただきたいと思います。
今あなたはどんな気持ちを感じていますか?
体の状態はいかがですか?
心の中にはどんなことが湧いていますか?
ひとりで読んでいる人は、自分の中にある気持ちを見つめてみて、できればノートに書き出してみてください。
複数人で読んでいる人は、声に出して会話をしていい状況ならば、ぜひそれぞれの今の気持ちを共有してください。
ポイントは、これは良い気持ち、こっちは悪い気持ちなどと評価をしたり、これは思ってもいいこと、こっちは思ってはいけないことなどと制限を設けないことです。今感じている気持ちは、どんな感情であれ、あなたの大切な感情です。
こんなこと言っていいのか? (思っていいのか?)と感じることも、消そうとせずにそのまま扱ってください。
聴き手の方は、相手のことを評価したり、意見を変えたりしようとせず、「あなたは今、そう感じているんですね」と、相手の気持ちを受け取ってください。
あなたが普段大切にしていた価値観は?
では本題へと進んでいきましょう。まずはウォーミングアップとして考えていただきたいのが、あなたが普段大切にしていた価値観についてです。
どんなことを大切にし、どんな信念を持っていたのか。そして若者や自分の子どもに何を伝えたいと思っていたかを思い出してみてください。
時間は10~15分ほどでお願いします。
書き終わったら、お一人で読んでくださっている方は、次のパートへ進んでください。
複数人で読んでくださっている方は、それぞれどんなことを書いたのか共有しあってみてください。その場合、共有される意見は絶対に否定しないことを前提にし、お互いの考えを尊重し合っていただけるようお願いします!
コロナウィルスの影響を受けての変化
続いて考えていただきたいのが、社会がコロナウィルスの影響を受けた後、あなたが意識して取り組んでいることや、感じていることについてです。
きっと多くの方が、コロナウィルスの蔓延を境に、様々な意識の変化、行動の変化が起こっていることと思います。それらを言語化してみてください。
ここでは、以下の3つの視点を用意しました。
- いま意識していること
- 大切だと感じたこと
- この日々から学んだこと
いま意識していることについては「穏やかに過ごす」「SNSとは適度な距離で付き合う」など、あなたが最近注意していることや、取り組んでいることを書いてください。
大切だと感じたこと、この日々から学んだことについては、それぞれ思いついたことを書いてください。両方の項目に該当することが思い浮かんでもOKです。
例えば私は、「ピンチを前進の機会に変えよう」と奮闘する仲間の存在を大切に感じる気持ちが増し、そうした仲間と付き合い続けることが私の人生にとって重要だと、改めて学びました。
では各自、15分ほど時間を取って考えてみてください。
書き終わったら、お一人で読んでくださっている方は、先のパートで書いた内容と見比べてみてください!
複数人で読んでくださっている方は、それぞれに共有をお願いいたします。
若者に3つの教訓を残せるとしたら?
ここまで、あなたが普段大切にしてきた価値観や信念と、コロナウィルスの影響から生まれた変化について、考えていただきました。
このパートでは、それらを受けて、いまあなたが若者に3つの教訓を残せるとしたら、どんな内容を、どんな言葉で伝えるかを考えましょう!
もちろん、もともと大事にされてきた価値観を伝えるのもいいですし、コロナウィルスの影響によって生じた変化からメッセージを考えていただくのもOKです。
また、これまでのパートで書いた言葉をそのまま選んでいただいてもかまいませんし、いくつかの項目をまとめて、イイ感じの言葉に整えてもらっても大丈夫です。
いずれにしても、伝えられることは3つだけ!
優先順位をつけるなり、いくつかをまとめて表現するなり工夫してみてください。
書き終わったら、お一人で読んでくださっている方は、どうしてその3つを伝えたいと感じたのか、理由を考えてみてください。
複数人で読んでくださっている方は、どんな3つの教訓を伝えたいか、それぞれに共有をお願いいたします。
3つの教訓をあなたが体現するために、今この瞬間からできることは?
いかがでしたか? きっと素晴らしい教訓の数々が生まれたことと思います!
では、今日はこの問いかけがラストです。
先ほど生まれた3つの教訓をあなたが体現するために、今この瞬間からできることはなんでしょうか?
大きなことでなくてかまいませんので、ぜひ今スグに始められることが何かを考えてみてください。
そして、思いついた項目は、ぜひ日常生活の中で意識していただけたらと思います!
5分ほどお考えいただき、複数人で読んでくださっている方は、今すぐ始められることをみんなで共有し合ってください。
チェックアウト
最後にチェックアウトとして、下記の2つを見つめてみてください。
・今日の気づき、発見はなんだったか
・今どんな気持ちを感じているか
1人の方は、ノートなどに書いてみることをおススメします。
複数人の方は、ぜひ率直な感想を共有しあってくださいね。
今日はこれで終了ですー!
最後に
・コロナウィルスに関連することを考えたり、ご自身のことを見つめるに当たって、不安に押しつぶされそうになったり、自分自身でいられなくなってしまうような恐怖を感じた場合などは、決して1人でなんとかしようとせず、ご家族や友人などの信頼している方、カウンセラーやコーチなどの専門家にSOSを発信してください。
・本記事の内容については、資料も含め、ご自由にお使いください。もしお役に立てましたら、SNSなどでシェアしていただけますと嬉しいです!
・対話を設計して欲しいテーマについてリクエストがあれば、コメント欄、メール、TwitterのDM等でお知らせいただきましたら前向きに検討させていただきます!
コロナウィルスの支援に関する情報
■首相官邸
https://www.kantei.go.jp/jp/pages/coronavirus_shien.html
■厚生労働省(相談・受信の目安、心の相談窓口等)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00094.html
■マネーフォワード(補助金・助成金等)
https://covid19.moneyforward.com/
今日も一日お疲れ様でした。また明日!
相内 洋輔
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