WORKSHOP LANDの相内洋輔(あいない ようすけ)です。南三陸Y.Y Projectの皆様にお招きいただき、妄想アイデアトレーニング「モウトレ 」をご提供させていただきました!
今回は南三陸高校の生徒さんと、地域の大人が集まってくださり、一緒に「南三陸町のお花見を3倍盛り上げるアイデア」というお題での開催でした。30分のアイデア出しで200個を超えるアイデアが生まれ、笑い声の絶えない、とっても楽しい1日になりました。
高校生と大人のコラボレーションを促進
今回の「モウトレ 」は、南三陸町の高校生に、地域の大人と協働してプロジェクトを進める体験を積んで欲しいという背景からご依頼いただきました。
最近高校では探究学習が盛んになっていますが、主体的に地域の方々と繋がり、活動を前に進められる学生は、まだそう多くはないと思います。勉強や部活が忙しかったり、気後れしてしまったりなど、理由は様々ありますが、一つには「何をしたいか分からない」「やりたいことが特にない」というアイデア不足があるでしょう。
そのため、楽しいテーマでアイデアを作る方法を身につけてもらえたらと思い、今回は「お花見を3倍盛り上げる」をお題に選びました。南三陸高校には美しい桜が校舎を取り囲むように植えられていて、高校生にとって、とても身近に感じられるテーマかなと思ったのです。
お題が真面目すぎると、普段の思考の枠組みから外れた、躍動感のあるアイデアが生まれにくくなってしまうことが予想されるので、こうした点でも、お祭り的なムードでワイワイ考えられる「お花見」という対象はとてもフィット感が高いのではと考えました。
相互作用によってアイデア発想が旺盛に
ワークショップは、参加してくださった高校生の「緊張しています…」というチェックインで開幕しました。それを聞いた地域の大人の方々が積極的に場を盛り上げてくださり、ほんのわずかな時間でお互いの距離が縮まっていたのが印象的でした。都会でのワークショップだったら、もう少し淡白な関わりになっていたのではないかと思われ、とても有り難かったです。おかげで、アイデア出し本番が大いに盛り上がりました。
「モウトレ」を開催すると、毎回、繰り返し便乗される人気アイデアが生まれます。今回はなんと、私の大好きなサクラマスがバズりました。サクラマスと桜をかけて、サクラマス祭りを開催しよう! というわけです。南三陸町のお花見シーズンはちょうどサクラマスの遡上シーズンですし、サーモンピンクな身の色調も、すごく相性が良いんですよね。
また、お花見と言えば桜を想起するのが日本人の共通認識だと思いますが、南三陸町には田束山というツツジの名所があって、こちらをもっと盛り上げたいというアイデアでも、楽しいブレストが続いていました。
Yes, Andのコミュニケーションが上手な方々が多くて、誰かがギャグを言えばかぶせてみたり、駄洒落を言えば乗ってみたりと、とにかく笑いっぱなしの3時間でした。
アイデアを発想するための姿勢とスキルは一生もの
終了後の感想共有の時間で、ある高校生が「ゼロから何かを作り上げるプロセスがよくわかった。何かのアイデアを起点に、あっちへ行ったり、こっちへ行ったりしながら考えを広げたり、一見関係ないことも話してみることで、次の連想が生まれたりと、こうやって話していけば面白くなるんだと思った」といった発見をシェアしてくださいました。会場の大人の方々も大きくうなづかれていましたし、こういう感想を教えていただけると、私も本当に嬉しいですね!
一緒に参加されていた学校の先生からも、「モウトレの手順を授業内でのアイデア発想に取り入れてみたい」というご感想をいただき、参加してくださった方々に、しっかりと新しい視点をご提供できたワークショップになりました。
アイデアの作り方や、アイデアと向き合う姿勢は、一度身につけてしまえばずっと使い続けることができます。アイデア体質な人が増えれば日本はもっと面白くなるので、引き続きたくさんの方々に「モウトレ」をご提供していきたいと思います。
ご依頼をいただきありがとうございました。
対話をもっとおもしろく。
相内 洋輔
◆ワークショップや研修のご相談は下記から◆
どうぞお気軽にお問い合わせください。
コメント