仙台青葉学院短期大学 新入生の皆さんへワークショップをご提供!

WORKSHOP LANDの相内洋輔(あいない ようすけ)です。先日、仙台青葉学院短期大学のビジネスキャリア学科へご入学された約150名の方々に、「充実の学生生活」を探究するワークショップをご提供させていただきました。

今回のご依頼は、「新入学生どうしが仲を深め、主体的な学生生活を過ごすためのきっかけを作って欲しい」という内容でした。

新入学の皆さんにとっては初登校日での開催でしたので、「この学校に入って良かったぁ!」という気持ちが湧いてくるような時間にしたいと思いながら、ワークショップの準備を進めさせていただきました。

目次

自分を語り、お互いを知り合うテーマトーク

当日はまず簡単に自己紹介をしあっていただいてから、「ペットボトルは何に使える?」というアイスブレイクで開幕。初対面どうしの新入生でしたので、そう簡単には自分のことを開示できないだろうと思い、ワイワイ面白いことを言い合えるワークを選びました。

また、ビジネスキャリア学科という専攻ですと、講義内やインターン先などでアイデアを発想する機会があるでしょうから、早めにブレストのお作法をお伝えしておいて損は無いと思ったのです。

学生の皆さんの間にはさすがに緊張ムードが漂っていましたが、ぽつりぽつりとアイデアが共有されるにつれて、「言ってもみてもいいんだ」という安心感が広がっていった様子が印象的でした。

それからチームの同級生についてより深く知り合うために、指定のテーマで自分を語っていただきました。今回選ばせていただいたのは 人生ですごくハマったもの(好きなこと)②プチ自慢 ③学生生活のワクワクや不安 ④未来について考えていること という4テーマ。

こうした話題を通じて、同じ趣味などで意気投合することができたらぐっと心の距離が縮まるでしょうし、共通の悩みを持っていることが分かれば、「自分だけではなかったか!」と安心できると思うのです。

実際、私がハマったものとしてBUMP OF CHICKEN渓流釣りをご紹介させていただいたところ、ある学生さんが「私も両方好きなんです!!」と話しかけてくれたんですよね。見せてくださったカメラロールには、美しいヤマメ・イワナの写真がびっしり! 

「わー、友達になりたい! なれそう!」と思ったのは言うまでもありません。各テーブル内でも、こうした幸運な出会いが生まれていたことを願うばかりです。

現状の不安や疑問を明確にして、未来を考える余白をつくる

メインパートでは、自分にとっての充実した学生生活とは何か? を探究していただきました。

短期大学では、2年間という期限の中で今後の人生を模索していかなかればなりません。ぼさっとしていては、あっという間にタイムリミットが来てしまいます。そのため、早いうちから理想の未来に自分を繋いで、主体的な行動を起こしていって欲しいですよね。

この時間は、始めに現状の疑問を思いつく限り書き出していただくことから取り組んでいただきました。高校生から短大生となり、講義の履修登録で迷われている方もいれば、親元を離れ一人暮らしを始められた方もいて、参加者の皆さんはトランジションの真っ最中。様々な疑問や不安、葛藤を抱えられている方が多いだろうと思ったのです。

私は、こうした現状のネガティブな気持ちを扱わずして、ポジティブな未来だけを想像するのは、実に難しいことだと思っています。なぜなら、必ずどこかのタイミングで (そんなことより◯◯をどうしよう…) という不安が頭をもたげ、未来に没頭することを遮ってしまったり、前向きな気持ちを挫いてしまったりするからです。

そこで今回は、とにかく現在抱えている疑問や不安を書き出していただき、近くの同級生と共有していただきました。もちろんこれだけで悩みごとが完全に解消するわけではありませんが、きちんと言葉にすることで漠然としていたモヤモヤが明確になり、ネガティブな気持ちをちょっと脇に置いておけるようになります。

また、これらの気持ちは、誰かに受け取ってもらえると効果的です。自分の気持ちや感情を受け取ってもらえると、心の中に、前向きな未来を考えるスペースが生まれてくるからです。

こうしてワンクッションを挟んだうえで、学生の皆さんには、これからの2年間で自分にどんな体験をさせてあげたいかを自由に考えていただきました。学業、旅行、バイト、遊び、就活、インターン、音楽、恋愛などなど、たくさんの「やってみたいこと」が飛び交い、とても楽しそうでした!

「問い」を起点に自己探究が始まる

それから、書き出していただいた「体験したいことリスト」をもとに、理想の未来へと向かうための「問い」を立てていただきました。

上記にも書かせていただいたように、短期大学で学べる年数は限られています。その時間を有効に使っていただくために、このワークショップで何を残せるか? を考えた際、「良質な問い」「その作り方」をギフトとしてお渡しすることができたら、参加者の皆さんにとって、とても価値がある時間になるのではないかと考えました。なぜなら、「問い」が人生に及ぼす影響力は絶大だからです。

こちらは実際に当日お見せした「問い」ですが、たとえば就活ひとつを例にとっても、どの問いに取り組むかによって、得られる成果は大きく変わります。

私が入れる企業はどこ? という問いからは、前向きな行動は生まれにくいでしょう。一方で、私がイキイキ働ける会社はどんな会社だろう? と問えば、主体的な探究が始まります。

そして多くの場合、問いは無意識のうちに頭の中で繰り返し投げかけられています。それが良い問いであれば、良い成果を連れてきてくれますが、機能しない問いであれば、答えが出せないばかりか、エネルギーを吸い取られどんどん疲弊してしまいます。

ですから、2年間を無駄にしないためにも、どんな問いに取り組むかが重要です。

人生を「良質な問い」で満たそう!

「問いづくり」については、ささっと素晴らしい問いを立てられる方もいれば、慣れない作業に戸惑っていた参加者も見受けられました。ただ、もし今回はうまくできなかったとしても、悲観しないでいただきたいなと思いました。

なぜなら、何事も経験を重ねることが熟達への近道だからです。最初は上手にできなかったことでも、数をこなすうちに勘が養われ、当たり前にできるようになる瞬間が訪れます。

身近な例をあげると、さいきん小学3年生の娘がマリオカートを購入しました。初めてのマリオカートです。最初は勝手がわからない様子で、コースの壁にぶつかったり、ジャンプ台から落下したりと、見ていて気の毒になるくらい散々でした。

ですが何度もドタバタを繰り返すうち、フラフラと走っていたのがまるで嘘のように、突然キビキビとコーナーを曲がり始めたのです! そしてそれ以降、娘のカートは毎回上位を争うようになりました。不運で下位に沈むことはありますが、少なくとも、操作の力量によって低調な結果になることはなくなったのです。

こうした類の体験は、きっと参加者の皆さんにも経験があるのではないでしょうか。例えば、自転車に乗れるようになった瞬間などがそうだと思います。最初はぜんぜん自転車を操作できなくても、ある瞬間を境に、自転車が真っ直ぐ走り出せるようになった方がたくさんいるでしょう。

問いづくりもこれらと同じで、最初は上手にできなくても、回数を重ねることでコツがつかめてきます。そうすると、どこかの瞬間で必ずうまくできるようになるものです。ですから苦手だなと思った方も、ぜひ諦めずに、たくさんの問いを立ててみていただきたいなと思います。

どうして私がこれだけ問いを推すかと言うと、「現在の人生は、あなたが立てた問いの結果である」というフレーズと出会った時に、言葉では言い表せないほどの衝撃を受けたためです。

当時はあまり人生が思い通りに行っていなかったタイミングだったので、最初は否定したかった(自責ではなく、他責にしたかった)のですが、考えれば考えるほど、自分が過去に立てた問いが積み重なって、今が作られているということがよく分かったんですよね。

ですからぜひ皆さんには、若いうちからたくさんの「良質な問い」を持って、自分の人生を探究してほしいと思うのです。

「問いを立てる」という行為は、一見すると難しいものに感じられますが、熟達のプロセスはマリオカートと同じです。ぜひ繰り返しチャレンジしていただき、問いによって、人生をパワフルに切り拓いて行ってください!

改めまして、皆さんご入学おめでとうございました。素晴らしいご縁や学びで溢れる学生生活となることを祈って、結びの言葉とさせていただきます。

対話をもっとおもしろく。

相内 洋輔

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