NOIE QUEST第10回~新たな始まり~

始まりの場所から

ワークショップデザイナーの相内洋輔です。

仙台を拠点にワークショップの企画運営や

ファシリテーション、コーチングなど

人が前進するための場作りを行っています。

今年は20年来の友人が保育園の園長になることが決まり

彼が掲げる

誰もが自分らしさに向き合える保育園

というビジョンの実現を目指して

連続10回の研修を引き受けました。

「のいえ保育園」の先生が

様々な「探究を重ねる」研修なので

NOIE QUESTと名付けました。

First Stageの最後となる今回は

「新たな始まり」をテーマに

探究の成果を発表しました!

目次

NOIE QUEST 収穫祭!

今回は同園のマネージャー層をお招きして

学びの発表会を開催しました!

参加者の皆さんには

NOIE QUESTで投影したスライド

全542枚を見返していただき

特に心に残ったものを5枚と

自分自身の感想を3枚でまとめ

ひとりあたり10分の発表をお願いしました。

いくら半年に渡る研修とは言え

10分の発表時間を語り切るのは

なかなか大変なことです。

私は正直

きっと多くの人は6~7分で終わり

予定よりも早く終わるだろうな~。

と楽観的に考えていました。

ところが良い意味で、

予想を大きく裏切られました。

1人目の発表者が14分

2人目の発表者は18分と

予定していた時間を遥かにオーバー

で発表してくれたのです!

濃い内容だったため

とても「時間切れですよ!」

などとは言えない空気でした。

成果の発表

しかもみんな、

ぽろぽろ涙をこぼしながら

誠実に自分の学びや気づきを持ち出してくれ

会場全体にたくさんの触発が起こっていました。

それぞれが嘘偽りのない言葉で

堂々と自分を語っている様子が感動的だったため

私は途中からタイムキープを手放し

皆さんの発表を楽しませていただきました。

成果の発表

自分のことなのに知らなかった気持ち

見えていなかった思いがたくさんあったこと

大人があれこれ言わなくても

子どもは自然に伸びていくこと

自分を受け取ってもらえると

話そうと思っていなかったことも

自然と話し出すことができて

その後とてもスッキリすること

ネガティブな感情も

ちゃんと表現していいこと

閉鎖的だった保育の概念が

開放的になったこと

個性は人との比較ではなく

自分の手ごたえで自由に決めていいこと

保育業界以外の人と接点を持ったことで

視野が拡がったこと

聴こえのいい理想の言葉や目標が

その通りに実施されているかどうか

見極める勘が働くようになったこと

良い言葉は

良い人生をつくること

自分の人生を豊かに生きるには

他者の存在を承認すること

大人が輝いてもいいんだ!ってこと

成果の発表

ここではとてもご紹介しきれないくらい

数多くのパラダイムシフトが起こった

ということが手にとるように分かる

珠玉の成果発表会でした!

全体でのリフレクション!

その後に行った全体リフレクションでは

この半年で興味を持てるようになったこと

関心が増したもの

より好きになったもの

この半年でできるようになったこと

前より楽になったこと

身に着いたこと

を振り返っていただきました!

これに対して参加者のひとりが、

半年の研修を経てどう変わったか

・息子との機能するコミュニケーション

・人のせいにしなくなった

・自分はどうかを引き当てられるようになった

・良い悪いで見なくなった

・待てるようになった

・今を大切にできるようになった

・自分の本心を見られるようになった

・べきおばけにとらわれなくなった

・人の良いところを見られるようになった

・自分が大好きになった

・自分の人生がステキだと思えるようになった

といった成果をシェアしてくれました。

以前とはまるで違う次元へシフトしたことが

手に取るように分かるシェアで

ここまでのシフトが起こっていて

しかもそれをきちんと言葉にして語れる

ということに心から驚きました!

正直に言えば、

私のワークショップをきっかけに

ここまで深い変容が起こるとは、

私自身も全く想像できていませんでした。

他の参加者も

自分に起こった変化を堂々と語ってくれて

半年前とはまったく違う顔つきを

とても頼もしく感じました。

ワークショップデザイナーという仕事を選び

成果をつくった自分をたくさん承認してあげたい!

そんなふうに思わせていただく時間となり

心から嬉しかったです。

NOIE QUESTのこれから!

こうして全10回のNOIE QUESTは完了となりました。

この仕事を受けた4月の時点では

参加者にどんなコンテンツを提供すると機能するのか

第4回目までしか見通しを立てることができず

以降は全て手探りの日々でした。

ほとんどの回で実施経験がないワークを入れ

毎回どんな結果になるのかドキドキでしたが

どのワークも外さず機能する結果につながったのは

ひとえに参加者の旺盛な参加スタンスのおかげでした!

ワークショップが効果を発揮するためには

参加者の主体的な関りがゼッタイ必要。

全10回誰も休まず

前のめりに参加してくれたこと

心から感謝です!

NOIE QUESTのこれからについては

セカンドステージ、

サードステージを見据えながら

来年以降も活動を継続していこう!

というお話しをいただきました。

次のステージでは

体験や学びを自分たちの中だけに留めるのではなく

保育に携わる周辺の関係者にも門戸を開き

更に大きなムーブメントをつくる!

ということを意図しています。

また、

NOIE QUESTの中で開発したあるワーク

機能するコミュニケーション

を考えるためのきっかけとして

日本中の親子に体験してもらえるよう

商品化して使いやすい形に整えることになりました!

さらには、

この半年で取り組んだ問いやワーク

そして研修の成果がまとまった小冊子

も作成するこに決まりました!

たったひとつの園から始まった活動ですが

ここで得られた知見や気づきが拡がり

親子のコミュニケーションがより機能したり

保育のあり方の変容につながることを意図し

さらなるステージへ進んで行きたいと思います!

全10回、

私自身も濃い体験をさせていただき

飛躍的に自分の視座を高めることができた半年でした。

ご縁と全ての関係者の奮闘に感謝を込めて

ここにFirst Stageの完了を宣言したいと思います!

そして次へ!

NOIE QUEST FIRST STAGEを振り返って(園長からの言葉)

NOIE QUESTの原点には

自分の気づきや学び

変化を持ち出して

そのまま受け取ってもらえることが

いかに人生を豊かにするか

と感じた感動的な体験がありました。

私にとって大きな大きな出来事でしたが

日常的に自分を持ち出せる職場って

日本にどのくらいあるんでしょうか?

以前の私にとっては

「非日常」と言ってもいいほど

こうした機会は限られていました。

でもお互いを受け取り合えることが

当たり前の日常になったら

チームとしてどれだけのパワーを発揮できるだろう!

その空間に集う人に

どれだけの前進を生み出すことができるだろう!

そんな未来をドキドキ想像しながら

ワークショップ研修の導入へと

奔走していた半年前でした。

いま全回を終えて振り返ってみると

かなり昔のことのように思い出され

それだけこの半年が濃密だったんだなあ

と感慨深い思いがします。

2019年4月。

10回のワークショップ研修を始める!

と伝えた時、職員の表情は

「???」でいっぱいに見えました。

「研修ってその時だけでなかなか活かせない」

「研修ってめんどくさそう。なんか重い」

戸惑う様子の職員たちでしたが

こうしたよくある

研修はツマラナイという価値観に

初回から大転換が起こりました。

その後の職員の積極的な参加姿勢ときたら!

実施に漕ぎつけた安心感と

早速の成果にほっとしたことが懐かしいです。

私たちは

「誰もが自分らしさに向き合える保育園」

の開園を目指しています。

こういった理想を掲げると

テンプレート的にこんな声が聞こえてきます。

「本当にできるの?」

「どう実践するの?」

「掲げただけになるんじゃない?」

これらひとつひとつに反論の言葉を並べただけでは

現実はちっとも変わりませんが

のいえ保育園の職員は

10回のNOIE QUESTを通じて

互いの存在を承認し

対話を重ね探究し続けるチーム

を結成することができました。

理想を現実にしていくための一歩目として

大きなてごたえを感じています!

実際に参加した職員の様子からも

充実した研修だったことが

随所から伝わってきています!

この半年間は、

探究して観えたことを誰かに話したくて

ウズウズしながら出勤した日もあれば

「苦しい」「辛い」と感じた日もあっただろうし

「納得いかない」に直面したことなども

きっとあっただろうと思います。

そうした揺れ幅の中から

良い時もそうでない時も

フラットな目線から自分を観察する能力と

白か黒か

上か下かといった

二元論に囚われずに

互いの心の機微に触れながら

対話を重ねられる

豊かなコミュニケーション能力

がしっかり養われたこと。

最近の職員の姿を見ていると

自然と嬉しさがこみ上げてきます。

こうした結果を得るために

未知なる挑戦に誠実に向き合い

前進を生むワークショップ

を生み出し続けてくれた

パートナーの相内 洋輔さん。

職員の学びと成長を信じ

この機会を託してくれた経営陣。

何より、

自分自身としっかり向き合い

チームへの貢献を生み

行動を起こすことで

想像を超える結果を掴んでいく

頼もしく誇らしい「のいえプリンセス」たち。

感謝があふれる環境に

自分が存在できている幸せ

噛み締めています。

半年間を味わい尽くし

完了を迎えた「NOIE QUEST」は

次のステージへ進みます。

のいえ保育園園長 石川 聖

参加者の感想

Aさん

10回全てが終わった今、

大好きなNOIE QUESTが完了したことに

もっと寂しさもあるのかな?

と予想していましたが、

それ以上にやり切った感と

今後を見据えている自分がいることに少し驚いています。

しかし寂しさがないというのは

それ以上に学びが多く早く、

現場で実践したり、

とびだす保育園で心が軽やかになる子育て

を広めていきたい自分がいるんだと

改めて感じました。

今回みんなの発表を聞いたことで触発され

自分では選ばなかったスライドに対しても見たり

考えや学びを聞くことで

私もこうだったなとか

私はこう感じたななど

自分に引き当てながら

さらに10回分を味わいきることができ

学びの溢れる空間となりました。

また自分の発表の際は、

原稿を作っている時は

自分の学びを文にしてまとめることに必死で

特に自分に触れることなく

事務的な作業になっていましたが

いざ発表となり自分の考えた文を言葉にすることで

その時の感情が思い返されたり

その時の背景が思い出されたりして

自分にどっぷり触れてしまい

毎度のことながら涙が出てきました(笑)

しかし発表だからといって

かっこつけた言葉や

形になる言葉を選ばずに評価を手放し、

自分のありのままの体験を自分の言葉にしたことで

自分の中でやり切った感や手ごたえがあり

まさに行動したことで

経験やつながりの価値が高まったな

とまた自分の中で探究する機会になりました。

最後の半年間で好きになったことや

出来るようになったことを振り返るワークでも

自分でこんなところがこうなった!

ということがたくさん出てきて

周りの人はどう思っているかは分からないし

考えていなかったけど

自分で自分をたくさん承認出来ていることが嬉しかったです。

個人的には最近子育てにおいて

少しではありますが

肩に力が入っていた部分もあったので

いち人間としての自分と

てママとしての自分を

たくさん頑張っているよ!

と承認してあげたいなと思いました(笑)

そして息子にも

毎日元気でいてくれてありがとう

と伝えたくなりました。

Bさん

ついに、NOIE QUESTが終わってしまった。

それぞれの感想やこれからの抱負を聞いて

今までワークをシンプルに楽しんだことも

普段の仕事や生活での出来事を思い出し悩んだことも

対話が自然と生まれたことも

対話が消えたことも

全部今後の人生に活かせることなんだな

と改めて実感した。

「周りの評価を気にしない」

「自分らしさが個性」といっても

仲間がいるのといないのとでは大きく違うと思う。

自分だけで解決しなければいけない

と思うことも少なくなったこの半年だけど

やっぱり私もみんなの思考が絡まった時には

解決方法を導き出せる存在になりたい

と思うようになった。

「自分の力を信じてあげたい。」

今までだったらそんなことなかなか思うことはなかったのに

NOIE QUESTで扱ってきた内容のおかげで

自分に対して納得をしたり

自分らしくてOK!だと思えたりした。

これからNOIE QUESTが無いのだと思うと

なんか寂しいな~と思ってしまうけれど

私の力にも軸にもなるように

何度も思い出して使っていきたい!

きっと使える!

もう使えているのもある!

新しく保育園に勤める人にも

居心地のいい職場になって

子どもたちにはのびのび過ごせる空間

保護者にも安心して子どもを預けられて

なおかつ大人も成長できちゃう保育園。

そんな場所がこのQUESTを通して

現実的により具体的に見えてきたような気がする。

そしてその先の未来には

その子どもたちをはじめに

地域の方や関わる全ての人が幸せで

自分らしい豊かな暮らしがあるように

私はこれからも探究を続けて

能力を磨いていきたい。

Cさん

発表のスライドを作成するに当たり

第1回からひとつずつ振り返ってみて

言葉の重みや

当時考えていたことを思い出し

懐かしさや自分の変化にしっかり向き合えた。

「誰もが自分らしさに向き合える保育園」

って実際どんな保育をするんだろう?

という疑問から始まり

内容の濃い第一回はかなり印象的だった。

QUESTで教わった

「シェアから『触発』が生まれる」

皆の意見を聴いたり

自分が発信したりすることで

「こうしよう」

「こうしたい」

と思うことも増えて行動に移せるようになり

QUESTを重ねるたびに

自分が磨かれていると実感していった。

半年間を振り返ると

興味を持てるようになったこと

より関心が増したもの

という問いに対して

自分の「あり方」が変わったことで

子どもがグズグズしたときの対応や

家事の取り組み方に変化があったことに気付いた。

これまでやりたいと思っていたけど

一歩踏み込めずにいたことも

今の自分には軽やかに挑戦できる心持ちでいられて

これが私にとって「豊かさ」であるのだと思う。

のいえ保育園に関わる園児や保護者はもちろん

仕事と家庭の両立で苦戦しているママやパパにも

「自分らしくいられる」ってこんなことなんだと

のいえの声を届けたいと強く思う。

Dさん

この時が来てしまったな。。。

という思いと同時に

とにかく今日は

NOIE QUESTをしっかり味わおうと思い

味わいきることができて達成感がありました。

半年間で学んだこと

成長できたことを発表するということで

スライドを作成しましたが

発表を終えた今

スライド作成中の自分とは

また違った感情や考えになっている自分に出会っています。

半年間の自分はどちらかというと

学びや発見、気づいたことが多く

どんどん急上昇、急成長していました。

でも、今はその伸びが急に止まっている感覚があります。

後退している感覚もあります。

NOIE QUESUTをする前だったら

立ち止まっているとき

後退しているときに出てくる不安に

怒りだけがこみあげ

のまれてしまって悪循環になっていた気がするのですが

今は、もちろん不安はい~~~~っぱいありますし

怒りの感情も出てきますが

それにのまれていない自分がいる

ということに気づくことができています。

気づくことってすごく大事だし

気づけたからこそ

不安に押しつぶされないように

どうしたらいいか選択肢が広がり

みんなで対話する事の大切さを感じています。

『三歩前進二歩後退』3−2=1「1」

は成長しているんだから!!

じたばたしても、

立ち止まったとしても

その「1」を見失わずに

大切に確実に1歩づつ

豊かな人生を自分が歩めるように

そして、豊かさに向き合える人が溢れるように

のいえのみんなで探究し続けていきます。

相内さん!ありがとうございました!

Eさん

10回のNOIE QUESTやりきったー!!

という気持ちと

ついに…終わりなのか。

という気持ちです。

この10回を迎えるまで

9回分を十分に味わったつもりだったけれど

ひとりでは味わい切れてなかったところがあったんだなと

10回目の冒頭で感じ、最後にも感じました。

相内さんが作ったスライドと映像を見て

9回こんなことをやってきたんだ。

そんなこともあったな…と

懐かしい気持ちになりました。

半年本当にあっという間でした。

発表のスライドづくりも

どれにしようか、

どうやって発表しようかめちゃめちゃ迷って

なかなか決めきれずにいました。

言いたいことや感じたことはたくさんあるけど

言葉にできなかったなーと反省もありました。

まだまだ、修行不足ですね。

今回のスライドで

私のあり方をみんなに伝えたので

そのあり方をしっかりと心に置いて

これからのいえ保育園で過ごしていきたいと思います。

みんなの発表を聞いて、

考えを聞いて「そうだよね。うん。」

とみんなの気持ちや考えていることを知ることができました。

のいえクエストは

なんてったって対話がたくさんある!

その対話をすることで

もやもやが晴れたり

一つ一つ改めて確認できる

前進できるんだなと思いました。

対話って本当に大事!!

第二部のワークでは

自分では気づかなかったことを教えてもらえたり

承認してもらった気がして、とても嬉しかった。

こういう経験ってなかなかできないけど

私は実際に体験することができたので

本当に素晴らしい経験をしたなと思いました。

この気持ちや経験したことを忘れず

よりランクアップできるように

日々探究しながら生きていきたいと思いました。

私の修行はまだまだ続きます!!!

相内さん本当にありがとうございましたー!!!!!!

対話をもっとおもしろく。

相内 洋輔

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