WORKSHOP LANDの相内洋輔(あいない ようすけ)です。
仙台を拠点にワークショップの企画運営や
ファシリテーション、コーチングなど、
人が前進するための場作りを行っています!
今年は20年来の友人が保育園の園長になることが決まり
彼が掲げる
誰もが自分らしさに向き合える保育園
というビジョンの実現を目指して
連続10回の研修を引き受けています。
「のいえ保育園」の先生が様々な
「探究を重ねる」研修なので
NOIE QUESTと名付けました
第4回目となる今日は
のいえ保育園の園児が遊ぶ予定の公園で
ネイチャーゲームを実施し
のいえ保育園が掲げる
興味・不思議・驚き・感動との出会い
を満喫してきました!
ネイチャーゲーム研修の実施背景
研修でネイチャーゲーム!?
と疑問に思われる方も多いかもしれませんので
今日はまずここから綴っていこうと思います。
のいえ保育園では
全ての園児が人生を豊かに生きていくこと
を目指しています。
そのためには
根源的能動性の獲得につながる体験
を園児に提供し続けることが
とても重要だと考えています。
少しかみ砕いて書くと
園児が自分の内側から
湧き上がってくる気持ちに沿って
自然と動きたくなるような熱意
が呼び覚まされる体験です。
こうした体験を幼少期に多く重ねた子ほど
その先の未来においても
自発的に行動を起こせるのではないか
と思っています。
だからのいえ保育園では
園児があっと驚く瞬間に寄り添い
発見や達成の感動を
一緒に味わい尽くして
園児自身の興味関心を存在させる関り方
を大切にしよう
と職員みんなで探究を重ねています。
これって不思議だなあ!
と湧いてくる好奇心
を大切にできる勘が備わったり
興味関心があることに
没頭できる姿勢が育まれ
自発的な行動を呼び起こすこと
ができるようになって卒園していけば
きっとのいえ保育園で育つ園児たちは
その先の人生を豊かに生きて行ける
と思うのです。
ただ、こうした環境を提供するためには
園児に関わる大人が
驚きや感動に対して開かれている必要
があります。
これはセンス・オブ・ワンダーで言う
「神秘的なものに目を見張る感性」
を備えていることが不可欠
だと言い換えることもできます。
センス・オブ・ワンダ- /新潮社/レイチェル・ルイス・カ-ソン
今回は、
大人が感性を開いていくうえで最も適した方法が
ネイチャーゲームを体験することだと考えました。
しかも、特別な自然に囲まれた場所ではなく
え?ここでやるの?
ここを自然と言えるの?
と感じるような環境で
感動的な体験をすることこそ
より心に残る時間になるだろうと思い
園児が通う予定の普通の公園で開催しました。
ネイチャービンゴ
ネイチャーゲームは4つのカテゴリ
に別れているのですが
ネイチャービンゴは
「熱意を呼び起こす」ゲームの
1つとしてとてもポピュラーなものです。
「まるいもの」「木の実」
「きれいな花」「臭いもの」など
幾つかの項目が書かれたビンゴカードを持って
フィールド内を探索します。
今回は始めに公園の中を散策して
さまざまな自然を眺めてくると
以降への繋がりが良さそうだったので
オープニングゲームとして選びました。
いきなり、
自然をじっくり観察しよう!と促しても
「じっくりって何・・?どうやるの・・・?」
と疑問に思わせるのがオチですが
こうした仕掛けがあると
宝探しの気分を味わいつつ
普段とは全く違うレベルで自然の姿
形に目を凝らすことができます。
たくさんのビンゴができる方
なかなか自然を発見することができない方
に別れることも面白いポイントです。
今回は
「えーーー、なかなか見つからないーーー!」
という声が多いスタートになりました。
これは参加者の皆さんの感性というより
普通の公園で実施したことが大きかったかな。
なるべく公園でも見つかる可能性が高いお題
を選んでビンゴカードを渡したものの
自然の少なさは大きく影響していたと思います。
森の美術館
続いて、
森の美術館というゲームを実施しました。
「感覚をとぎすます」ゲームです。
~森の美術館~
自然の中にいると、その中の景色や場所、動植物などが一枚の絵のように美しく輝いている場面に出会うことがあります。そこに額縁を置くだけでそこはギャラリーとなります。みんなで自然の美しさをわかちあいましょう。
https://www.naturegame.or.jp/know/activity/2/000171.htmlより引用
参加者はまず
額縁の形に切り取られた紙を選びます。
それを手に持ってフィールドを探索し
自分が気に入った光景の一部に
額縁を置いてきます。
額縁で切り取った部分は
美術品に見立てて名前を付け
みんなでどんな作品が仕上がったか
鑑賞して回ります。
今回は2穴が開いた額縁を手にした方が
アリの巣穴が2つ並んでいる箇所を見つけ
『2世帯住宅』と名付けた美術品をシェアしてくれました!
この額縁をうまく使ってくれたら面白いなぁ
と思っていたので嬉しい作品でした。
『生きる力』と題されたたコチラも見事でした!
切れた枝の根元から
青々とした新芽が伸びている作品です。
生と死のコントラストがグッときます。
カモフラージュ
次いで、
感覚を研ぎ澄ますゲームをもう1つ行いました。
カモフラージュと言って
自然の中に人工物を隠し
参加者に見つけてもらうゲームです。
今回は5mほどの直線上に
こうしたアイテムを隠してみました。
自然の中に人工物があったら
すぐに見つけられるよ!
とお思いの方も多いかと思いますが
自然と同化するよう
保護色を意識したり
色や形が紛れるよう
擬態を意識して人工物を配置していくと
大人でも簡単には見つけられません!
例えば、この銀色のクリップ!
写真で撮るとキラキラ光りが反射して明ら
かに目立ちそうなのに
白い肌の木と同化して
さっぱり見つかりませんでした。
同様にメタリックグリーンの鈴も
茂みの中に隠すとすっかり見えにくくなり
参加者を苦しめていました。
ちなみに今回のカモフラージュで
最も参加者の心を揺さぶったのがコチラ!
枝に刺した「つまようじ」です!
これを見つけた時の
参加者の喜びようと言ったら!
きゃーーーー!!!
と大歓声が上がっていました(笑)
大人でも「見つける」ということがどれだけ嬉しいことなのか
心の底から感じていただけたきっかけになった
と思います。
皆さんすっかり気に入ってくれたようで
予定にはなかった2回目のカモフラージュ
も楽しみました。
2回目は有志の参加者に人工物を隠してもらい
お互いにとても盛り上がっていました!
わたしの木
熱意を呼び起こすアクティビティと
感覚を研ぎ澄ますアクティビティの後は
「自然を直接体験する」アクティビティ
を通じて自然と自分たちの関係を
より身近に感じていただく時間を設けました。
実施したのは
わたしの木というアクティビティです。
これは私がネイチャーゲームリーダーの資格
を取った際に最も感動した活動でした。
まずペアになって
お互いに紹介したい木を探します。
その後パートナーに目隠しをし
紹介したい木まで
そっとパートナーを連れて行きます。
木に着いたら目隠しをしたまま
幹や枝を触ってもらったり
木に抱き着いてもらったり
匂いを嗅いでもらったり
この木がどんな木なのかを紹介して
また元にいた場所へと戻ります。
そこで目隠しを取って
いま紹介してもらった木がどの木なのか
探しまわるのですが
もう本当にびっくりするくらい
この木がわたしの木だ!!!
と電気が走るような感じのする木が現れてくるんです。
まるでその木だけが輝いて見えるかのように。
~わたしの木~
木を単なる森の一部として見るのではなく、1つの個性を持った生命体と見ることにより、参加者と木との間に深い友情をつくりだすことをねらいとしています。
人間同士でも親しい友人とは、言葉を越えて理解し合うことができるように、1本の木とも友情を持つことができるのです。
https://www.naturegame.or.jp/know/activity/3/000178.htmlより引用
という説明にもあるように
自分の木と再会できた時の感動や
木が自分の友達かのように思えた時の喜びは
言葉にしきれないほど神秘的です。
「ただの木が、大好きな木になった」
自分の木に出会った皆さんが
口々にそう語っていたのがとても印象的でした。
自然へのインタビュー
今回はもう1つ
自然へのインタビュー
というアクティビティを行いました。
こうしたインタビューシートを持って
木と対話をしてきます。
対話と言っても
もちろん木は人の言葉を話してくれません。
ですが
こうした質問を通じて人間以外の生き方を想像することで
自然への理解や共感が育まれることを意図しています。
大人の場合は
自分自身の人生に対する新しい視点を得ることも
このアクティビティのねらいとなります。
ちなみに
木は人の言葉を話してはくれない
と上記に書いたことと
全く矛盾するようで恐縮なのですが
心を開いて木(自然)に語り掛けると
自然からの声が聞こえてくるような
不思議な感覚が湧いてきて
その時に感じたイメージや
浮かんで来た言葉をきっかけに
人生に変化が生まれるということって
けっこうよくあるんですよ。
今回参加してくれた皆さんが
どんな木の声を聞いたかは分かりませんが
自分の木の前で腰を下ろして
じーっと木とコミュニケーションしよう
としている様子は、とっても美しい光景でした。
この写真なんて、
すごく通じ合っているように見えませんか?
フォールドポエム
最後は
「インスピレーションを分かち合う」
ためのアクティビティとして、
フォールドポエムを作成しました。
1人目が書いた感想にコメントを寄せ
みんなが感じたことが連なっていく形
で仕上がるポエムです。
今回はこんなポエムが出来上がりました!
~のいえフォールドポエム~
今日は、久しぶりの外での活動たのしかった!
自然と触れあえたり
ぼーっとする時間を大切にしたい!
自然と触れ合うことは
大人になるとなかなかできないですもんね!
リラックスタイムにつながりましたね!
私の木、とても可愛い!と思えてた!
小さな自然の中の生き物(木も虫も)たちを
よく見ることができて心が洗われた…。
心が洗われた。すごく共感♡
やっぱり自分の木はかわいいよね。
大人になると気をつけて見なくなってましたが
意識して見ると
やっぱり自然はステキだなと思いました。
小さな公園だけれど
木や花の名前も知らないものが多かったけれど
なぜだか一気に親近感が湧き
この公園が大好きになった。
園児と一緒に来るのが楽しみですね。
また来たくなりました。
ネイチャーゲームは体験したことがなく
どんなことをするんだろう…?
と期待もあり、いざ参加してみると
自然は大きな公園、
山に行かなくても体験できるのだと
楽しく参加出来ました。
自然の中で遊べることは子どもだけでなく
大人も心と体がリフレッシュできる
のだと感じました。
自然の中での遊びは、子どもだけじゃなく
大人も楽しめることが分かりましたね!
楽しかったですね!!
今回は10:00からお昼休憩を挟んで
約4時間のネイチャーゲーム体験でした。
最初はネイチャービンゴのお題を
見つけることができなかったり
自然と触れ合うことに抵抗感があった参加者も
ワークを重ねるに連れて
徐々に自然に対する感性が開かれ
瑞々しく躍動する様子が素敵でした。
こうした変化に触れられた時は
ここに来られて良かったと
嬉しい気持ちが湧き上がってきます。
参加者の感想
Aさん
自然と遊ぶワークショップと聞いていたので、数日前から楽しみにしていた。
フィールドだった公園は、以前働いていた保育園でよく散歩コースだったので、
小さい公園という印象で、自然に触れるといっても限りがあり、
4時間も何をするのだろうか?と思っていた。
初めに行ったネイチャービンゴでは、公園の植物たちと「はじめまして~」な感覚で、
ドキドキしながら探し物をしていて、なかなか気づけなかったり、
探せなかったりしたなと感じた。
しかし、意識して高いところを見たり、小さくなって下から覗いたり、
地面をよく見たりすることで、ここにこんなものがあるんだ。こんな花が咲いているんだ。
アリの巣多いな~。など、たくさんの発見があった。
森の美術館では、メンバーの切り取り方がすごく素敵で、自分では見つけられなかった
アートがあって感動した。みんなセンスいいな~と羨ましくなった。
カモフラージュでは、身近なものを自然に、
しかも、公園に隠して遊ぶという発想がなかったので、とても新鮮で面白かった。
キラキラ光って主張が激しいはずの物が意外と見つかりずらくて驚いた。
子どもももちろん、大人の人も楽しむことができ、
親子でこんな遊びを知っていたら、より公園を楽しめるし、
ぜひ子どもとかかわる大人にも体験してほしいなと思った。
私の木では、このゲームをしたことで、この公園が一気に大好きになった。
二人組になり、お互いのイメージに合った木を探し、
なぜその木を選んだかレクチャーし合うことで、
この公園の自然にとても親近感が沸き、自然と友達になった感覚になった。
また、選んだ理由を聞いて、自分をそんな風に思ってくれているんだ。
とメンバーに言われた言葉がすごくうれしかった。
木を触ったり、じっくり見たりと意識的に空気や風や日差しなどを感じることで、
街中の公園なのに、とても自然豊かに感じられた。
今回ネイチャーゲムを体験したことで、他の公園や自然の中に行った際の、
自然の見方や触れ合い方、楽しみ方をたくさん学ぶことができた。
Bさん
ネイチャーゲームとはどのようなことをするのだろうかと期待もあったが、
公園で炎天下の中での活動に不安を感じてもいた。
ただ、終えてみると色々なことに気付かされる経験となった。
最初に行なった「ネイチャービンゴ」では、
モノやカタチ、匂いなどを見つけることが難しく感じた。
気を取り直して取り組んだ「森の美術館」では木や花をじっくり観察して、
「これ!」と思えるものに出会えた瞬間、「のいえ」とリンクしてとても嬉しかった。
まさに「生きる力」を目で見て感じた。
「カモフラージュ」では、久々に宝探しをしている感覚で、大人ということを忘れて楽しんだ。
公園の大きさや年齢に関係なく楽しめるゲームで、
実際に自分の子供たちとやりたいと思った。
ペアを組んで相手に当てはまる木を探し、目隠しをしてその木を当てるゲームでは、
相手の性格、見た目、その人のカラーをいかに理解して選べるかがポイントとなり、
悩んだけれど選び、それを当ててくれたことに喜びを感じた。
自分の気に入った木を観察して、木になったつもりで問いに答えるという取り組みでは、
木がどんなことを感じているのか想像もしていなかったが、
短い時間の中でも感じたことをまとめてみた。
この体験を通して、
大自然の山や大きな公園に行かなくても、
身近でこんなにも自然を感じることが出来るのだと気づかされた。
初めて行った公園だったが、また行きたいと思える身近な公園となった。
開園してからの園児とのお散歩の光景も想像できる程良い経験となった。
自分の子供との遊びにも生かしたい。
Cさん
今回はネイチャーゲームで外での活動で天気も良くわくわくした気持ちで始まった。
始まりのネイチャービンゴでは、お題にあった自然を意識して探していくことで見つけられ、
普段何気なく遊んでいるだけでは、気づかないようなことにも気づき、
改めて意識してみていくことの大切さに気付けた。
また、その後のもりの美術館でも自分のお気に入りの自然を見つけ、枠にはめたり、
題名をつけることで見え方も変わり、ほかの人の作品を見ることで、
自分では思いつかないような発想もあり純粋に見ていて楽しかった。
カモフラージュでも、光具合や色の配色により見落としたりしていることに気づき、
子どもだったら意外と簡単に見つけてしまうのかなと想像したりしながら、
そんなところにはないだろうと思ってしまっている自分の頭の固さに気づいたり、
こんな自然での遊び方もあるんだと勉強になった。
その人らしい木を探すという活動では、
ペアになった人らしい木はすぐに思い浮かぶことに自分でも驚いた。
自分らしい木を選んでもらい探す際は目隠ししていたこともあり、
始めはどっちの方向かもわからなかったが、
いろいろな感触を匂いを思い出していくながら、探しだすことができ、
やはり実際に触れてみることや、匂いをかんでみることが大切だと思った。
今回全体の活動を通して、
大人が意識して自然を見ていくことで子どもへの接し方や声がけの仕方も変わり、
子どもの興味、関心度も変わってくると思った。
また、自然に触れる行為を楽しんでいる子ではなく、
自然を見つけたことを褒められたいから自然を探す子もいたなということも思い出し、
のいえでの保育では、
自然を見つけられたことを褒めるのではなく、
大人も同じ目線になり自然での活動を一緒に行い、
子どもの行為を認められるような声がけを意識しておこなっていきたいと思った。
Dさん
今回のワークショップでは、初めてのことばかりであった。
自然の中で行うゲームとしてリラックスもできたし、リフレッシュをすることもできた。
初めに行ったネイチャービンゴは初めていった公園の隅々を見ることができ、
公園のことを知ることができた。
普段何気なく見ていることをじっくりと見る機会にもなった。
森の美術館では、なかなか決まらず、あれもこれも…となっているところがあった。
ほかの人の発表を見た際に、こういうこともあるのか!
と思うことがあってとても楽しかった。
カモフラージュでは、自然の中にある人工物を見つけたときの「あ!ここか!」
という気づきがとても気持ち良かった。
自然の中に入り込んでいて、なかなか気づかないものがあったりと、
注意してみていても見逃しているところもあった。
子どもの頃は、
何かを見つけた時の嬉しい気持ちがもっとあったな~と感じた瞬間だった。
午後からの木では、ペアの人のイメージで木を選んでいった。みんなそれぞれ、
理由がありその木を見ていると、その人らしい木になっていると感じた。
目隠しをして歩いたり、
大人同士も会話が増えたりといいコミュニケーションにもなる活動だと思った。
今までは、自然についてじっくりと考えたり、
木にインタビューをしたりなんて時間は過ごしてこなかったような気がする。
今回のワークショップは、子どもだけでなく大人も楽しめると思い、
色々な人に体験してほしいと思った。
自然の中で楽しめる活動がこんなにもあることを知り、
もっともっと知りたい!体験してみたい!と思った。
子どもに置き換えても、公園で体を動かすことだけではなく、
探索することを楽しんだり、
子供の小さな発見を一緒に喜んでいけるようになりたいと思った。
自然の大きい部分だけでなく、小さなものにも意識的に目を向け、
様々な発見や不思議さを楽しめるようにしていきたい。
Eさん
ネイチャービンゴ
探したいものが見つかってどんどんマスが埋まり、
埋まったら次のマスのものを探しにいくという単純なルールだが、
自然の中のものを探して埋めるというのは答えも1つではなかったり、
自分でも正しい(色・におい・形…etc.)のかわからなかったり、と夢中で取り組めた。
小中学生ぶり?のネイチャービンゴで昔の楽しかった思い出が一気に湧き上がってきた。
子どもの頃は意識しないで草花や木、虫などを観察したり、追ってみたり、
触ってみたりしていたが、大人になってからは全くしていなかったことに気付いた。
忘れていたじっくり見ることの面白さや、
実際に自分の手で触れることの楽しさ・発見を再び蘇らせることができた。
終わったあとの達成感と共に湧いてくる「あー全部埋まって終わっちゃったー」という感情は、
子どもの頃にも感じた記憶とリンクして笑えた。
このようなアトラクションに対しての達成感と終わってしまったさみしさ、
もっとやりたい!という感情は、私は小さい頃から感じ方が変わっていないのだな、
と自分の中での小さな発見だった。
森の美術館
形もサイズも様々なフレームを使って公園内のあらゆるものを飾ってみよう!
と始まった森の美術館。すぐに何にするかは決まっていた。
ずっと気になっていたアリの巣。
ぴったりのフレームをもってきてはめると、
動く写真のようでそこだけがさらに際立っていた。
覗いた先にあったり、植物に掛けたり、お手本等を見ないで始めたのがよかったのか、
スタッフそれぞれが自由にそれぞれの作品をつくっていた。
最後全員で紹介し合う際にはそれぞれの個性がでていた気がして、
聞いている時もずっと楽しかった。
カモフラージュ
とても盛り上がったゲームだった。大人でも少し難しいけれど、
ルールさえわかれば子どももたっぷりたのしめるゲームだろうなと感じた。
でも実際は、子どもの方が観察上手で案外さらっと全て見つかるのかもしれない。
親子参加での以上児のイベント等で行ったら、
子どもの方が保護者よりも見つけるのが上手だったりと、盛り上がりそうな予感。
大人もしっかり集中しながら本気で遊ぶことも大事だと思うので、よいな、と思った。
わたしの木
始めに相手の木を見つけるときは迷ったり、考えたりしていたが、
これかな!と一度見つけるともうそれはその人の木にしか見えなかった。
パートナーに選んでもらった木を目隠しして触って、
目隠しを取って探しに行って、、、見つけた!
とその木を見える状態で触った時に
「これだーーーー!」の嬉しさが爆発した。
普段生活していて木を触ってテンションがあがることなんてないので、そんな自分に笑えた。
その後に木とのお話しタイムでは選んでもらった自分の木がかわいくて、
どんどんペーパーも埋まっていって、
それ以上にも「こうだろうな」「こんな感情で生きている木だな」と考えることもできた。
メルヘンモードというよりもすごくリラックスした気持ちで取り組めていたようで、
終わった後とってもスッキリしたように感じた。
大人になってから、こんなにしっかり公園に出て、
自分の活動としてネイチャーゲームをしたことはなかったので、
最初から最後まで全力で自然と向き合い、没頭することができた。
子どもだけではなく、大人にもこんな時間があると、
子どもと遊ぶ時に子どもたちと同じ視線の高さになって自然と触れ合ったり、
発見したりできるのかなと思った。
今後親子向け(どちらかというと公園や自然であそびきれていない保護者向け)のイベント
でネイチャーゲームをやってみたいと思った。
遊びのためのネイチャーゲームと、
大人のリラックスのためのネイチャーゲームの2パターンできそうな感じがした。
私は子どもの頃にこうした中で、
「発見」「楽しい」「おもしろい」「気になる」の他に、
「心地いい」「落ち着く」などリラックスの要素も見つけていたのかもしれない。
NOIE QUESTは続きます。
対話をもっとおもしろく。
相内 洋輔
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