WORKSHOP LANDの相内洋輔(あいない ようすけ)です。
仙台を拠点にワークショップの企画運営や
ファシリテーション、コーチングなど、
人が前進するための場作りを行っています!
今年は20年来の友人が保育園の園長になることが決まり
彼が掲げる
誰もが自分らしさに向き合える保育園
というビジョンの実現を目指して
連続10回の研修を引き受けています。
「のいえ保育園」の先生が
様々な「探究を重ねる」研修なので
NOIE QUESTと名付けました。
第9回目となる今回は
「自分らしさを認めるルールとは?」をテーマに
のいえ保育園に必要なルールについてみんなで対話を重ねました!
ルールがあると自分らしさは制限される??
自分らしさを認めるってなんでも許していいってこと?
自分らしさを認めるためにはルールを設けてはいけない?
ルールに背いた人も認めなければならないの?
そんな保育園だったらワガママな子が育つんじゃない?
いや、そうではないってことは頭では分かっているんだけど
うまく言語化できない!
第8回のNOIE QUESTが終わったとき
参加者の皆さんから漏れてきた率直な声です。
園児の自分らしさを認める保育園の開設を意図して
半年間に渡りさまざまな探究を重ねてきたのいえの皆さんですが
自分自身のことについてはよく分かってきたものの
のいえ保育園の理念や園児との関りを他者に説明すること
ルールと自分らしさの関係を整理することは
とても難易度が高いと感じている様子でした。
そんな皆さんのリアルな葛藤を解消するために作った
第9回のNOIE QUEST。
どうも色々なことを頭で考えすぎて
かえってややこしくしている状態に感じたので
ルールと自分らしさの関係を体感的にとらえてもらえるよう
シンプルなコンセプトワークからスタートすることにしました!
紙の中に書かれた点を
決められた本数以下の線で結んで
好きな動物を書くというワークです!
(2年前に作ってからやっと日の目を見ました・・・!)
点の数が決まっている
使える線の本数も決まっている
書くテーマも決まっている
というルールだらけのこのワークから
果たして何が生まれるのでしょう!
結果がコチラです!
魚、ゾウ、ネコ、イカ、カメ、マンボウの絵
そして・・・
ヘビ(カタカナ)
ウサギ(カタカナ)
ぞう(ひらがな)
です!!
きたーーーー!
文字-----っ(笑)
こいつマジか・・!?
って目をする石川園長(左)と
いつも天才的な発想が光るMさん(右)の
対極的な表情がめっちゃウケますw
そうなんですよ。
私は「好きな動物を書いて!」とは言いましたが
絵で書いてね!
とは言っていないし、どこにもそう書いていないんです。
だからもちろん文字もオッケー。
まさにこれは、
コンセプトワークで感じて欲しかったことが
ぎゅっと濃縮された作品でした!
ルールがあると自由(自分らしさ)が制限される
と人は思いがちですが
ルールと自由は共存できる時があります。
ルールは必ずしも
人を枠の中に押し込めて
その人らしさを殺すために存在するのではないんです。
これをぜひ直感的に感じてもらいたいと思っていました。
そうすると
ルールは何のためにあるの?
このルールは人を活かすためのルール?
それとも殺すためのルール?
って思考を深めることができるようになると思ったんです。
皆さんのおかげで
狙いどおりの幕開けになりました!
自分らしさを認めるため「やってはいけない」と思っていること
続いて、園児の自分らしさを認めるために
「やっていはいけない」と思っていることを
ひとつずつポストイットに書き出していただきました。
自分らしさを認めるうえで
何はやっていいことで
何はやってはいけないことなのか
きっと分別がついていないのではないか?
と思ったからです。
書いたポストイットは
- 確かにやってはいけない
- 本当にそうかな?
- 私の思い込み
という3つのカテゴリーに分けて貼っていただきました。
意外だったのは、
「私の思い込み」という欄には
ほとんどポストイットが貼られなかったことです・・・。
ワークショップの設計は
- 書き出す
- 模造紙に貼る
- 議論して貼り直す
という流れで考えていたので
見事に計画が吹っ飛んだ瞬間でした(笑)
あれー???
もっと「私の思い込み」のところにも
たくさんポストイットが貼られると思ったんだけどなあ
「私の思い込み」だったのかな・・・。
(ここからどう進行しよう・・・?)と悩みつつも
まずはどんな意図で、どんなことを書いたか
各自にシェアしてもらうことにしました。
それらを聴いていると
ゼッタイにやってはいけない!
と思っていることと
きっとやらないほうがいい
と思っていることとが
混在していることに気づきました。
ということは
やってはいけないと考えていることに話題を絞って
ゼッタイにやってはいけないことと
できればやらないほうがいいけど
状況などによってはそうすることもあること
のグラデーションを明確にすると良いのでは?
というアイディアが湧いて来ました。
そこで、
ポストイットを貼り替えることは目的から外し
各項目に対してフラットにディスカッションをしてもらいました。
- 頭ごなしの全否定はゼッタイだめだよね
- 走ってぶつかったからって退場はない
- 管理する意図で褒めるのもなしだね
- まずはとにかくやってみて!は乱暴?時にはアリ?
- 自分らしさって言葉の乱用はNGだね
- たたくは問題外でしょ
- 家庭だったら適当に話しを流す時もある
- 保育士としてはプロらしくないからダメ
- やっぱりのいえ保育園には対話が欠かせない! etc…
そうしたところ、
上記のようなたくさんの意見がシェアされ
対話がほとんど止まりませんでした。
そうか。
この半年をかけて
園児との関りのイメージが
それぞれできあがりつつあったものの
それを同僚と細かく確認し合ったわけじゃないから
こうやって具体的なことを話し合いたかったんだ!
じゃあこの会話は
次のワークの背景にしてしまおう!
そう気を取り直して
思う存分、意見を発散していただきました。
のいえ保育園へ新しい仲間を招き入れるために必要な言葉
そのうえで、第9回のメインパートである
新しい仲間を迎え入れるための対話を行いました。
新しく入って来る保育士さんに
のいえ保育園の保育
を理解してもらうことができるか?
どのように伝えるといいのか?
という不安を感じていた皆さんの気持ちを
少しでも軽やかにしたいと意図しての時間でした。
そのため今回のNOIE QUESTのオープニングでは
この数カ月私がずっと気になっていたこと
をシェアするところから始めていました。
「これから増える保育士さんを受け入れるのが不安です」
よく耳にしていた会話なのですが
私はこの会話で使われていた
「受け入れる」という言葉に
のいえ保育園にはフィットしない質
が含まれていることを感じていました。
お世話をしなきゃ
しっかり教えてあげなきゃ
という上から目線的な質と
私たちが我慢しなきゃ
という苦しい質です。
丁寧でいいね!
責任感があっていいね!
と観ることもできますが
私は受け入れるという言葉からは
私たちがしっかり教えてあげないと
新しく入ってくる先生が活躍できない
という恐れや
手取り足取り関わるのは正直無理かもしれない
というもどかしさを感じていました。
でも本当にそうかな??
もちろん整理して伝えなければいけないことはたくさんあるけれど
全部をしっかり教えてあげないとだめなのかな?
新しい先生が活躍できなかったとしたら
それは皆のせいなのかな??
確かに
半年に渡りNOIE QUESTを行いつつ
朝から晩まで同じ部屋の中で会話を重ねて培われた想い
価値観を端的に伝えるのは
容易ではないかもしれません。
ちゃんとできるだろうか?
と不安に思うのも無理はないことです。
でもせっかくなら
NOIE QUESTに参加してくれたメンバーを中心にして
新しく入って来る方たちと
更にのいえ保育園の可能性を拡げて行って欲しい!
私はそう思ってきました。
なので受け入れるという苦痛な質を伴う言葉は手放し
「招き入れる」という新しい言葉で発想すること
を提案させていただきました。
招き入れるという言葉からは
自分たち自身の手で
大好きな場所に大切な人をお迎えする光景が見えます。
こういう質で、
新たな仲間を集めて欲しいなと思うんです。
のいえ保育園の園児が過ごす一日
そんな前提をお伝えしたうえで
のいえ保育園の園児が過ごす一日を
シーンごとに想像していただきました。
- のいえ保育園の先生なら園児にどう関わるか
- 他の園で活躍されてきた先生なら園児にどう関わるか
- 背景にはどんな保育のあり方があるか
- 先生を評価するポイントは何か
などを話し合ってもらうことで
新しく招き入れる先生に
のいえ保育園の保育スタイルを
的確に伝えられるようになることが狙いです。
特に、のいえ保育園と他の園では
園児への関り方についての評価
ががらっと変わると思う!
と企画に参加してくれた1人が意見を提起してくれていたので
新しく入って来る方の混乱を解消する意図で
敢えて対比させる整理の仕方を選びました。
まず始めは
登園時にママー!!と号泣する男児をどう扱うか
がディスカッションのテーマでした。
これに対し、
ひとりの参加者が「対話する!」
と勢いよく話し出したことから
白熱の対話がスタートしました!
わかるわかる!
気を逸らして泣き止ませるとかじゃないよね!
うんうん、納得感を持って親とバイバイしてほしい
じゃあ保護者の協力も必要だよね
うん、保護者の皆さん、朝は急いでるもんね
どこまで待てますか?って確認するのはアリ
他の園だったら、朝のんびりしてたら怒られるよね
泣き止ませられない保育士は半人前だって思われる
うん、どれだけ早く親と離せるかが評価だよね
先生と約束したでしょ!?って脅したりする園もあるよね
ほんとそれ!
それが嫌で私は日本の保育を変えようと決めた!
時間が来たからって強制的に何かをさせるのは違うよね
親は保育園におむつを外すことを期待してる
でも発育は個人差があるし
筋肉の発達によっても適切な時期が変わるから
月齢だけで早いとか、遅いとか、気にして欲しくないね!
遊びには夢中になって欲しい!
排泄が上手にできると気持ちいってことを感じて欲しい!
やらされてできたんじゃなくて
自分からしたいってできるようになったらいいね!!
やっぱり対話が大事だ!
まだまだ帰りたくないならもっと遊ばせる?
誰かがひとり公園に残るのもいいかも?
なんで帰りたくないのか背景を探るのも大事だね
例えば靴の中に石が入ってて
歩くのが痛いから「帰りたくない」って言ってることもあるし
遊びすぎてお昼ご飯が食べられないのはアリ?
心情的には・・!でも保護者としたらゼッタイ困る!
食べられない物がある子はムリヤリ食べさせる?
いや、それはやめよう
わたしはちっちゃいころすごく小食で
それで便秘にもなったりしたんだけど
何回言われても変わらなかった
私は口を開けさせられて突っ込まれたナスの感触が嫌で
34歳になった今もナスは断固食べない
それは嫌だ。そんなトラウマは作りたくない
お昼の時間はできるだけゆっくり取って
食べるのが楽しいと思える時間にしたいね!
早く残さず食べさせることは、のいえでは要らないね!
・
・
・
「堰を切ったように」という比喩は
こうした時にこそ使うのだろうなあと感じるほど
各シーンでの関わり方についての会話が
ずーっと途切れませんでした。
このワークに入ってからは
ファシリテーターとして介入する必要が全く感じられず
私はただただ、場の流れを見守るだけでした。
それどころかこのワークでは、
一緒に第9回をデザインしてくれた参加者が
自発的にファシリテーションを担当してくれ
主催者としてこの場にコミットしているんだ!
という責任感を体現してくれました。
4月からの圧倒的な変化を嬉しく感じつつ
NOIE QUESTのフィナーレが近づいていることが
とてもリアルに感じられた、象徴的な出来事でした。
そして手前味噌ですが、
このパートでの対話を通じて
これまでボンヤリとしていた
他の保育園の常識とのいえ保育園のこだわりの差や
新しく入って来る方を迎える時の伝え方などが
しっかりと言葉になってきたように感じられました。
のいえ保育園のルールは何のためにあるのか?
第9回のまとめは、2つの問いを提示しました。
- のいえ保育園ではルールは何のためにある?
- のいえ保育園に新しく入って来る保育士はどんな可能性をもたらす?
という問いです。
1つめの、
のいえ保育園ではルールは何のためにある?
という問いかけには間髪を入れずに
自分らしさを発揮するため!
という答えが返ってきました。
こ・・・これは・・・!
私が言わせてしまった・・?
あまりのスピードに一瞬戸惑ったのですが
みんなの目を覗いてみると
心からそう思っている様子が見て取れました。
2つめの問いに対しては、
のいえがやりたいことを
さらに実施していけるようになる!
という回答が返ってきました。
新しく入って来る方への不安な気持ちが薄れ
パートナーとして一緒にのいえの保育観を広めて行きたい!
という意欲がありありと感じられました。
これまでとは異なるステージで
新たな仲間の存在を語り合えるようになった様子を見て
不安からワクワクへと
しっかり梯子をかけることができたかなあと
ワークショップデザイナーとして深く安堵しました。
色々な意味で
私の想像を遥かに超えた第9回のNOIE QUESTでした。
次回は遂に最終回。
どんな学び・気づき・意欲が生まれる場になるのか
今からとても楽しみです。
NOIE QUESTは続きます。
参加者の感想
Aさん
「自分らしさ」ってなんて素敵なんだろう!
から
「自分らしさ」って難しい・・・
になっていた前回までのQUEST。
日々の中でも考える時間が増えて
「自分らしさって結局どうしたら見えるの?」
「何のためにあるの?」
「ルールと自分らしさって本当に共存できるの?」
などなど、はじめに戻ったり無限ループに陥ったりしていた。
イベントや日々の仕事の中で疑問に思う機会もたんまりあった。
前の職場では「正しい」とされて押し付けられていたこと
(自分では「これは子どものためにならない」と思っていたけれど
仕方ないと諦めてやっていたこと)
がやっぱり間違っていたと思うと
あの働いていた頃の自分は何をやっていたんだろう
自分らしくいられなかったなあ
と振り返ってしまう。
けれど今日のQUEST中にその想いもきちんと消化されて
終わりにはあの頃の自分と
同じような思いをしている保育士さんたち全員が
その後ろめたさや諦めの気持ちから解放された職場で
いきいきと自分らしく働けるようになればいいのにな
のいえからそんな保育園が広がればいいのにな、と思えていた。
今回は、保育園での日常をシチュエーションごとに分けて、
みんなで言葉にして「あり方」「行動」「評価のポイント」を考えた。
誰ひとりとして他者の意見に対して否定的な言葉を言ったり
「もうわかんない」といったような
考える事を放棄する人もいなかった。
前の職場では当たり前のように起きていた
「不・非・否」の要素も
9回のQUESTを重ねたのいえのメンバーの中では
どんどん起きにくくなっているんだな、と感じた。
みんなで対話を重ねていくことの意味がはっきりと見えて
その瞬間に
「これから先もこうやって話していって、のいえを磨きながら拡げていくんだ」
とここ数か月間で抱えていた悩みも
この先への不安も軽くなった。
「自分らしさって難しい」
「ルールと自分らしさって共存できるの?」
のもやもやがすっとクリアになったのと同時に
今後ものいえスタッフで磨いて磨いて磨いて、、、
新しく入ってくるスタッフと一緒に
成長し続けるのいえをつくっていきたい。
Bさん
今日は、NOIE QUESTが始まる前から携帯の画面が割れる。
という最悪なコンディションであったけど
自分が思っているほど落ち込んでなくて
「あ、割れちゃった。」という感じでNOIE QUESTに臨んだ。
前半のワークでは
なかなか問いが自分の中に入ってこず
みんなの答えを見てもすっきりしなかった。
休憩の間に
「色々考えがですぎて、頭が回ってるんだよ」と言われ
「そうだったのか」と自分の状態を見ることで心が整った。
後半のワークでは
今までは抽象的にのいえを見ていたことを具体化し、話していった。
話していくうちに、
今まで経験していた保育、見ていた保育、
やっていた保育が頭の中に出てきて
のいえではそういう保育をしない
そのために今回のワークは大切だ
とわかっていながらも、
今現場にいる人たちは、
そういう状況で苦しみ悩みながらやってる人もいるし
その状況を変えようと頑張っている人もいる
ということが浮かんで苦しくなってしまった。
私は今まで、いろんな年齢のクラスの担任をやって
やりたい保育もできたし
今思えば、
子どものためではなかった、
間違ってたと思うことも、たくさんあるけど
やってきたことを否定したくないから、振り返って受け取ろうって思った。
そして、環境のせいにしたくなるけど
厳しい環境がある中でも
楽しい保育をしてる人もいるし
子どものことを考えと保育をしてる人もいる。
環境も本当に大切だけど、結局、保育士のあり方なのかな。
あり方って本当に大切なんだなって改めて感じた。
具体的に話していくと
色々な意見や考えがあって
やっぱり保育は答えがない問いを
ずっと探究し続けられる領域なんだと思いました。
次回のNOIE QUEST最終で最終回なので、とてもさみしいです。
これまでをしっかり振り返ってラストに臨みたいと思います!
Cさん
今回は初めて企画の打ち合わせに参加させてもらい
自分の中で感じることがたくさんある、学びの多いQUESTとなりました。
そして打ち合わせがすごく楽しかったので
早くみんなに共有したい気持ちが多く
この日がとっても楽しみでした。
打ち合わせした内容がこういうふうに形になるのかと
「すごい」がたくさん湧いてきました。
いざワークに入り、自分らしさを認める
ということをみんなで考えていくと
それぞれに共通する部分と違う部分がありました。
今回はその違いを明確な言葉で表すことができ、
こういう考えもあるんだと気づける部分と
やっぱりこういう考えでいいんだと
安心できる場となりました。
そして保育士としては寛容になれる場も
一母親としては寛容になれなかったりと
自分の心情の揺れを忙しく感じた一日でした。
4月からのいえに息子を預けると決めたため
今後もこういう悩みや反応が出てくるのかと
課題も少し見えてきました。
仲間たちと対話を重ねながら
お互いに無理なく軽やかに生活していける場を作っていきたい!
と改めて感じました。
後半のメインに決めたワークはめっちゃいい!
と自信しかなかったのですが
いざやってみると、内容が重複するシーンもあり
少しばかりではあるが飽きてないかとか
5つの問いは多かったかな?など
ワークに取り組むみんなの反応が気になったりもしました。
しかしワーク自体は、
自分たちが不安に思っていることをみんなと共有し
文字に表していくことで
のいえのスタッフはどういうあり方で
何を大切にしていくかが見えてきたり
それぞれの想いや大切にしていきたいことも
少しですが持ち出せたので
またさらに今後の開園に向けての活力になりました。
学びが多すぎるQUESTがあと一回で終わってしまうのかと思うと
とてもさみしかったり、惜しい気持ちでいっぱいです!
正直大人になってから、
こんな楽しい学びの場に出会えるとは思っていませんでした。
学びが深すぎて辛い回もありましたが
やっぱり人生は楽しんだもの勝ちだなと思いました(笑)
Dさん
今回は第9回の企画に関わることで
“自分らしさを認めるルール”
のテーマが最終的にどのような形になっていくか
いつもとは違った感覚で臨んだ研修となった。
“自分らしさ”について考え始めた4月時点では
「ルールはなくて自分のやりたいことをやっていいってこと?」
「それでいいのかな?」
「どういうこと?」
と不安に感じていた時から半年経ち、
これまでのQUESTを通して考えもまとまってきて
見えてきていたところではあったが、
“ルールがあっての自分らしさ”を
実際の保育現場での事象に置き換えて考えてみると
言語化することでより具体的に行動を考えることが出来て
一つ殻を破ったような気持ちになった。
私自身は保育士ではないので、
考えがまとまらない部分もあったが
新しく入って来るスタッフを招き入れる上で
身も心も万全な体制でいたいと改めて感じた。
最後のQUESTではこれまでの集大成を発表できるように取り組みたい。
Eさん
始まってすぐの
『行動を起こすほどに経験や繋がりの価値が高まる』
というスライドがすごく良い意味で胸に刺さった。
私は保育士の仕事がとても楽しかった。
自分の考えや保育を認めてもらえるようになり
やりがいを感じ日々充実していた。
でも一方で、自分自身では力不足をものすごく感じていた。
以前の職場では、
子どもたちのためを思えば、この保育は無理があるからやめよう
本当に大切な事はこれではない
もっと時間に余裕をもって保育をするために行事のあり方を考えようなど
頭の中には改善したいことがたくさんあり
保育士間で話が出ることも多かった。
しかし、行動を起こしきる前に日々の業務に追われて
結局改善できないまま新たな年度を迎え
新しい子ども達を迎えることで
また新たな課題にぶつかり
不平不満につながってしまうという悪循環や
園の方針により踏み出せない苦しさがあった。
また、自分に向けられる高評価は
上手くクラスがまとまっているから
(コントロールできているから)良いというもので
自分の保育は子ども一人ひとりを尊重していないのではないか?
と私自身が目指している保育とは異なる評価に
モヤモヤした思いが日々強くなっていった。
しかし、のいえに出会い来ることを決断したことは
私にとって『行動を起こす』こと。
行動を起こしたからこそ、
子どもにとって大切な事や保育に気づき
のいえに入って半年の間に
自分自身をしっかりと見つめ直すことができたり
企画や研修、対話などの今までにない『経験』をさせてもらったりしたことで
閉鎖的だった保育の概念をもっと広い視野で考えられるようになった。
広い視野になったことで、
自分に入ってくる情報も明るくなり
保育や子どもの環境を見直して行くうえで
同じ方向性をもつ人との『繋がり』がどんどん広がっているなど
今とても『価値や質』が『高まっている』ことを実感しているところです。
一歩踏み出す、「行動を起こす」勇気を、
多くの保育士の方に持ってほしい。
そして、踏み出した先には、
私たちのいえがいるから心配しないで!と伝えたい!!
のいえの保育を考えるワークでは
それぞれの保育観を持ち出して対話をし
細かく状況をピックアップしていくことで
のいえの保育にすり合わせていく事の大変さを感じました。
しかし、すり合わせの対話をしている最中は
大変という思いや頭が重くなる感覚があったが
文字に起こしたり対話を重ねるごとに
自分の考えていることだけでは
視野が狭く気づかないことも多くあるけれど
みんなで1つの問いに意見を出し合っていくことで気づけることがたくさんあり
これから実践するうえで
とても軽やかに保育していけるのではないかと感じた。
対話をもっとおもしろく。
相内 洋輔
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