(株)パートナーズ様のバリュー(行動指針)策定ワークショップを実施しました!

ワークショップデザイナーの相内洋輔です。先日は(株)Palletさんのお仕事で、気仙沼にある(株)パートナーズ様にワークショップをお届けしてきました!

社員の皆さんがお互いを信頼している様子がとても感じられる暖かい空間だったため、余計なものに惑わされずに、ファシリテーションに集中できました。

目次

ワークショップの実施目的

今回のワークショップでは、以下の目的を元にコンテンツを設計しました。

  1. 会社のビジョンを共有しあい、それぞれがビジョンに向かって実行できることは何かを考える
  2. ビジョン達成に向けて行動計画を立て、振り返りを習慣化することから自走できる人材を育成する
  3. 会社を良くするための意見を、全社員が提案しやすい風土をつくる

ワークショップに4時間もの時間をいただくことができたので、これらを達成するためにどうしたら良いかを、じっくり練り上げることができました!

分かり合えないから始めるま〜るいコミュニケーション

今回のアイスブレイクは「ぴんくのだんごむし」を実施しました! 分かり合えないから始めるま〜るいコミュニケーションを主題に掲げているぴんくのだんごむしは、意見や解釈が別れたり、多様な価値観を扱うワークショップを実施する際の導入としてとても機能します!

今回は後半のパートで参加者それぞれの異なる意見が共有されることが想定されたので、始めのうちに、「人はみんな違うんだ!」ということを実感していただけたらと思っていました。

ハイライトだったのは「マグロ」「ヒント1つ」というカードを引いた方が、自信を持って「気仙沼!!」とヒントを伝えたターンでした。「気仙沼!? カツオ?」「海?」「さんま!!さんまでしょ!」と、なかなか正解が出ません。ようやく当たった時、会場がドッと湧きました。

ゲーム終了後、自然と雑談が生まれ、「気仙沼はマグロじゃないだろ(笑)」というツッコミが入りました。確かに気仙沼市は、水揚げ量から言えば、カツオやさんまが主力です。でもマグロと答えた方は、物怖じせずにこう仰ったんです。

「気仙沼は全部の魚が豊かだから!!」と。

その回答に、さっきまで訝しげな表情を浮かべていた方々も、妙に納得したようでした。それぞれの当たり前は違うから、差を認識しあい、背景を語り合うことで、理解が生まれる。この流れを体感いただけたことが、ワークショップの成果を分ける、大事なターニングポイントだったと思います!

ぴんくのだんごむしは遂に一般販売が始まりました!! こちらのBASEからご購入いただくことができますので、ご興味があればぜひお手元にお取り寄せください。

パートナーズの仕事を3つのキーワードで表すと?

メインワークの1つ目は、「パートナーズの仕事を3つのキーワードで表す」というシンプルなワークを選びました。社員の力をこれまで以上に結集して行くためには、まず始めに現在地をそれぞれの見ている視点から表現いただき、共有し合うことが大切だと考えたからです。以前、保育士さんへの研修で同様のワークを実施した際、同じ仕事をしていながら全く異なる観点のキーワードが出てくる様子がとても面白く、パートナーズ様のチーム形成にも役立てるだろうと思いました。

このワークのポイントは「太陽光パネル」などの商品やサービスではなく、どんな価値を生み出しているかから考えることです。太陽光パネルの販売を通じて、どんな価値を生み出しているか、どんなことに寄与しているのか。

参加者からは「む、難しい……」という声が上がりましたが、自分なりに納得できるキーワードを真剣に探していただきました。そうして出来上がった3つのキーワードは見事にバラバラ!! でもこれは悪いことではなくって、それぞれが担当している業務領域から、さまざまな価値を生み出しているということ。この多様性こそが、パートナーズという会社の強みなのではないかなと感じました。

キーワードの共有の時間では「そんなポイントを見ながら働いていたんだ!」「現場でしっかりやり切っているからこその視点だね!」と、驚きや承認の声が飛び交っていました。中でも「隣国の経済発展」という視点が共有された時は、会場の温度がグッと上がるのを感じました。パートナーズ様が扱っている商材は、アジア諸国で作られてから日本に運ばれてくるのだそうで、パートナーズ様が仕入れを増やすほど、それらの国々に経済的な利益がもたらされます。

商材の買い入れを通じて近隣の国の経済に貢献している、ということは、その国とつながっている他国の経済にも間接的に影響していることになりますよね。

そうお伝えした時、若手社員を中心に「そうか……! 私らの仕事は国内だけではなく、世界規模で価値を生み出しているんだ……!」というパラダイムシフトが生まれてい他のが印象的でした。

「私達は、人、まち、地球を元気にする、社会に貢献する企業を目指します」というパートナーズ様のビジョンにしっかりとつながるキーワードだったので、後半のワークを深めていくに当たっての、良い足場をいただくことができました!

自発的な行動の増加を意図して行動指針(バリュー)を作る!

続いて、これから半年間の行動指針を作っていただきました。社員が自発的に行動を起こし、どんどん成長していって欲しいと願う経営者さんはたくさんいますが、そうした組織を作る際、「社員が明確な行動指針を分かっていること」はとても重要なポイントの1つであると私は考えています。自分が走るべきレーンが分からないまま、闇雲にスタートを切れる人間は圧倒的な少数派です。だから、社員の自発的な行動を願えばこそ、安心して走るための指針が必要になります。

ただし、行動指針はなんでもいいわけではありません。行動指針に沿ってアクションし続けたら、会社が掲げるビジョンの達成につながり得ると信じられることが最重要です。指針を設けることによって行動量が増えたり、行動の質が変化したとしても、目的地に近づくことができなければ意味がありません!

そこで今回は、パートナーズ様のビジョンを達成するために、大切にしたい行動やあり方を思いつく限り付箋に書き出していただくことから始めました。書き出した付箋は全員で眺めて、気に入ったワードに印をつけていただきました。こうすることによって、多くの付箋の中から、特に琴線に触れたものはどれなのかが視覚的にハッキリします。それらを抜き出して、ディスカッションの題材としました。

皆さんが書かれた付箋を眺めていて感じたのは、組織のコンディションがとても良いんだろうなあということでした。違う書き方をすると、拗ねた人がいない組織という表現がぴったりです。と言うのも、こういうワークを実施すると、多くのケースで「自分たちが満たされていない部分」を大切にしたいとお思いになる方が現れます。例えば、上司が全然話しを聞いてくれない組織では、「相手の意見に耳を傾ける」等の切実な意見、あるいは皮肉が共有されたりします。(その気持ちすごくわかります)

ですがパートナーズの皆さんが書かれた付箋には、負の感情がほとんど見受けられず、純粋に、より良い未来を目指している様子が伝わってきました! とても心地が良かったです。

最終的に3つの行動指針が完成しました!

  1. ホントの感謝を考え続ける
  2. 未来に向けて3つの挑戦をする
  3. パートナーズが元気になるよう、それぞれが良いと思うことを試し続けてみる

行動指針に沿って行動計画を立てる!

最後は、完成した行動指針に沿ってどんなアクションを起こすかをデザインしていただきました。行動指針は作って終わりではなく、日々の業務に結びつけて、違いを作り続けることが成果を上げる鍵です。そのため、各項目に対して自分は何を行うのかを考え、半年間の期間でスケジュールを立てていただきました。参加してくださっていた皆さんが、それぞれの領域からユニークな取り組み案を共有してくださり、これからの半年がとても楽しみに思える時間になりました!

今回、行動指針を半年限定にしたのは、指針があることによって日常の業務にどんな変化が生じるかを体感いただくためでした。ぜひ新しい取り組みが生まれて、様々な良い変化につながれば嬉しいです。そしてその暁には、期間限定ではない行動指針の策定をご一緒させていただければと思います!

対話をもっとおもしろく。

相内 洋輔

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