WORKSHOP LANDの相内洋輔(あいない ようすけ)です。私はオレンジ色系のワークショップを作るのが得意なのですが、皆さんはいかがですか?
突然何を聞かれているのか訳がわからないかもしれませんが、ワークショップのイメージの話です。多くの方は、明るいワークショップ、真面目なワークショップなど、形容詞を添えてワークショップの雰囲気をイメージすることがほとんどだと思いますが、「色」ってけっこう効果的なメタファーになるんですよ。
私はクライアントからワークショップをご依頼いただく際、かなりな頻度で「今回のワークショップは色で表すと何色だろう?」と考えています。ぴったりな色を見つけられると、ワークショップの大枠や方針がしっくり定ままるのです!
色からワークショップ案を連想する手順
まず始めはざっくり、暖色系のワークショップか、寒色系のワークショップかを考えます。それから色をより具体的に特定していきます。暖色系なら赤なのか、オレンジなのか、ピンクなのか。寒色系なら青、紺、水色…と、どのカラーが似合うかを探りまくります。この時、手元に色のリストがあると便利です。
これだと思えるイメージカラーが見つかったら、次は自分がその色に対してどんな印象を持っているかを言語化します。たとえば水色だったら「爽やか」「ピュア」「瑞々しい」「フロー」「新たな決意」「癒し」「栄養補給」などなど、思いつく単語や名詞などを制限せずに考えます。いわば連想ゲームです。
それからピンときた単語をコンセプトにして、具体的なワークショップ案をデザインするのです。今回のワークショップは「瑞々しい決意」を芯に設計していこう、といった感じです。
色からワークショップをデザインし始めると、だんだんと抽象度が下がっていく構造のため、良い感じに思考が流れていきますし、普段とは違うアイデアが閃いたりして、けっこう面白いワークショップのアイデアが浮かびます。
図にするとこんな感じですね!
オーダーにカラーイメージが含まれていることも
時には「こんな色のイメージで!」とクライアントからワークショップの雰囲気を指定いただくこともあります。
私がiU情報経営イノベーション専門職大学と共同研究を進めている妄想アイデアトレーニング「モウトレ」は、ビタミンカラーな感じで構成してください、というディレクションをいただき作成したワークショップです。
この方向付けは「モウトレ」シリーズ全般の大方針になっていて、モウトレを実施したら元気が湧いてくる、がひとつのコンセプトとして昇華されるまでになりました。
もちろん、色イメージの他にも、具体的なオーダーが数点あったうえでワークショップをデザインしたわけですが、私にとっては「ビタミンカラー」という制限範囲が心地よく、またワークショップに抱いている期待もよく分かり、とても楽しく設計を進めることができたワークショップでした。
色に限らず、良いメタファーは片方の頭の中にあるイメージを、もう片方の頭へと高速で転移させる力がありますよね。
連想は色だけとは限らない
ということで、ワークショップを色で想像してみることの効能について、簡単にご紹介させていただきました。
ワークショップのご依頼をいただいた際にイメージしてみるも良し、デザインに行き詰まった時に息抜きで使ってみるも良し。ぜひあなたのワークショップデザインの幅出しにご活用ください。
ここまで書いてみて思ったのですが、色以外のメタファーを持ってみるのも面白そうですね、カツ丼のようなワークショップとか、テニスのようなワークショップとか。
ワークショップの全体像、大きな方向性がイメージできて、連想が膨らみ、そこから具体案を生み出せすメタファーでさえあれば、色に限定する必要はないですもんね。
ちょっと自分でもやってみようと思います。またワークショップの幅が広がりそうで、楽しみです!
対話をもっとおもしろく。
相内 洋輔
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コメント
コメント一覧 (2件)
はじめまして。
仙台在住で自動車販売の本社で働き方変革Gしあわせ推進チームと東北を盛り上げるために立ち上げた一般社団法人で広報とコミュニティマネージャーをしている小松崎と申します。
この度、青山学院大学のワークショップデザイナープログラムを受講しようと考えており調べていたところこちらのサイトにたどりつきました。
宮城県で活動されているというところに勝手ながら親近感を感じましてもしよろしければワークショップデザイナーのことについてメールで少しお話が伺えたらと思いコメントいたしました。
小松崎さん、コメントありがとうございます!
私でよろしければぜひぜひ。
メールをお送りさせていただきますね!