東北芸術工科大学にて2回目の講義を開催しました!
チームビルディングをワークから体験する
今回のテーマは「チームビルディングの要点」についてだったので、
- チームビルディングには相互理解と共感が大切であること
- 相互理解と共感を生み出すためには良質なコミニュケーションが欠かせないこと
- 良質なコミニュケーションを起こすためには「聴く」こと最重要だということ
をお伝えさせていただき、チームで協働する体験と、相手を深く聴く体験をデザインしました。
選んだのはどちらもオリジナルのワーク「滞空時間を競え!」と「分かり合えないから始めるま〜るいコミニュケーション ぴんくのだんごむし」。
協働ワーク「滞空時間を競え!」
まず「滞空時間を競え!」では、チームでの協働を体験していただきました。滞空時間を競え!は、A4白紙だけを使って、最も空に浮いていられる物体をチームごとに制作する協働ワークです。今回は4人チームに、4枚の白紙をお渡ししました。
プロトタイプの披露 → 本番 という手順で、各チームが作成する物体が何秒浮いていられるかを競っていただきましたが、やはり最長飛行を達成したのは、圧倒的に Yes,and のコミュニケーションが上手だったチーム!
この協働ワークは、「共有してくれた意見を肯定して、どんどん乗っていったら、いいリズムが生まれて、みんなでこれをやり切ろうというムードになった!」と優勝チームがインタビューで語ってくれたように、心理的安全性が高くて、トライアルandエラーを気軽に繰り返せるチームほど好成績になります。
一方で、本当に恐ろしいくらい、個人作業を中心に進んだチームや、意見の強い特定の人が主権を握ったワンマンチームほど伸びないんです…。
機能するチームを作るうえで、この成功体験、失敗体験を積むことは、とても重要なセンスの開花につながると思うんですね。こんなに単純な作業でも、コミュニケーションの差によって結果ががらりと変わるんですから、協働の規模が大きくなったり、扱う問題が複雑になるほど、コミュニケーションが成否に直結するということを感じていただけていたら何よりです。
分かり合えないを疑似体験 ぴんくんだんごむし
「分かり合えないから始めるま〜るいコミニュケーション ぴんくのだんごむし」では、伝えたいのに伝わらない…というもどかしい気持ちと、どうしたら相手の伝えたいことを理解できるのだろう? と傾聴する姿勢を同時に体感いただきました。
ぴんくのだんごむしは、伝えたいことがなかなか相手に伝わらないように、わざと伝達できる情報量を制限して意思伝達を行うコミュニケーションゲームです。「伝えたいことが相手に伝わるとすごく嬉しいって気づいた」「普段はどれだけ相手の話していることを聴こうとしていなかったか分かった」「自分の認知と他者の認知はまるっきり異なると知った」という発見に至ることを目的に開発しました。
今回は「良質なコミニュケーションは、心で伝えて、心で受け止めることが大事だと分かった」と気づきをまとめてくれたチームがあり、とても嬉しくなりました。感じて言語化する力がすごい!!
コミュニケーションにおいて大切なのは、まさにテクニックじゃなくて、どれだけ相手と通じ合いたいと思えるかどうか。姿勢なんですよね。
振り返れば、私が大学1年生の時は相手を聴くなんてぜんぜんできなくて、いや、社会人になってからもできなくて…、ずっと砲丸を200㎞で投げつけるようなコミュニケーションばかり選んできました。
傷つけて、傷ついて、この人とはもう2度と触れ合わないだろうなってくらい関係が壊れた人も数えきれません…。
そんな私が、まさか心理的安全性が高いチーム作りについて教えさせていただく日がくるなんて驚きしかありませんが、失敗に失敗を重ねたことで学んだことを、これからの日本を担う皆さんにお伝えできるチャンスということで、むしろ開き直って伝えまくっていこうと思います!
学生の皆さんには、このワークで感じたことを忘れずに、ぜひ今後の人生を切り拓く力に変えていって欲しいです!
対話をもっとおもしろく。
相内 洋輔
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