オンラインワークショップでおススメのアイスブレイク『共通点探し』

オンラインワークショップでのアイスブレイク共通点探し

WORKSHOP LANDの相内洋輔(あいない ようすけ)です。Workshop from Homeが新しい当たり前になるよう、日々オンラインワークショップの探究を深めています。

最近はよく「オンラインワークショップでおススメのアイスブレイクはありますか?」という質問をいただきます。

私のおススメは『共通点探し』の一択です! 小グループに別れて、グループメンバーにはどんな共通点があるのか自由に会話しながら探していただくだけの簡単なゲームです。

この記事では、なぜ共通点探しがおススメなのかをご紹介したいと思います!

目次

そもそもアイスブレイクとは!?

まず始めにアイスブレイクをどう捉えているかについて、簡単に書いていきます。私はアイスブレイクには、主に2つの意味を持たせています

ひとつ目は気持ちがほぐれることです。

気持ちがほぐれるとは、発語をしたり、体を動かしたり、思わず笑っちゃうような体験をを通じて、参加者が自然と場に馴染むことです。

だから無理やり何かをさせたり、やっても苦痛でしかないことを体験させるのはNG

学生にアイスブレイクを考えてもらうと「じゃあアイスブレイクでダンスを踊りましょうー!」と気合とテンションで乗り切ろうとする提案によく遭遇しますが、緊張感MAXの状態でいきなりダンスなんて踊れないし、恥ずかしいと感じてしまうようなことをさせてしまっては、参加者の気持ちをほぐすことはできません。

ふたつ目は本題に入るための準備が整うことです。

本題に入る準備が整うとは、会のメインテーマに入って行きやすいよう、入り口を開くということ。

例えばメインテーマが「コミュニケーションの行き違いについて考える」であれば、アイスブレイクでは、同じ指示をしているのに、個々人の解釈によって、全く結論が異なるように作られたゲームを採用したりします。あるいは、分かり合えないことを感じ合うためのゲームなども有効です。

そうすることで、コミュニケーションのズレって簡単に起こることなんだ! という認識が生まれたり、このミスを減らすために何ができるんだろう!? という思考が始まったりします。こうした心の動きが、メインテーマへの積極的な参加を生むアクセルとなるのです。

合宿などの長時間に渡るプログラムでは、この時間はただ盛り上がればOK~! と割り切ってアイスブレイクをすることもありますが、2~3時間の短いワークショップでは、アイスブレイクから本題へとつなぐことがかなり重要だと思っています。

『共通点探し』の狙い

ではなぜオンラインワークショップのアイスブレイクに、共通点探しがピッタリハマるのか。まずは、気持ちがほぐれる、という点での効能からお伝えします。

共通点探しでは、「この一ヵ月で購入した物」や「好きな食べ物」など、既に体験したことがあることや、具体的な事実を語ることが容易なテーマを提示します。

そこから自由に対話をしていただくのですが、共通点を見つけるためには、参加者それぞれが発話したり、意思表示をすることが必要です。それ以外は特に仕掛けがないので、コミュニケーションとしてはとても自然に近い状態で話し合いをすることができます。

そして、思わぬ意外な共通点が見つかった時、場がわっと沸きます。また初対面の方でも、自分との共通点が見つかると、お互いの間に親しみやすが生まれますよね! そうしたお互いの距離感を縮める時間があるかどうかは、ワークショップの成果に直結します。

次に、本題に入るための準備が整うという点での効能です。

共通点探しは、私は基本的にはZoomのブレイクアウト機能を使って実施しています。これはワーク本番でもブレイクアウトセッションを行うことを見越して、そのための練習時間とするためです。

Zoomに慣れない参加者が多い場合、いきなりブレイクアウトルームに飛ばされると、どう振る舞ったらいいのか戸惑われる方もいます。また、ブレイクアウトセッションが始まると、時間の管理は参加者各自に委ねられることも多いです。

そのため失敗してもOKなブレイクアウトセッション、つまりアイスブレイクでの共通点探しを挟み、小グループでのオンライン対話に慣れておくことで、参加者の抵抗感が大きく緩和されます。

また、オンラインでは同時に複数の参加者が発話をすると、うまく話しを聞きとることができないので、人とかぶらないように話すということが重要です。そのためのお作法も、この共通点探しで体感することができます。

これらを事前に分かっていただいておくことが、盛り上がる本題のディスカッションへと繋がるんです。

だからアイスブレイクは『共通点探し』の一択!

まとめ

いかがでしたでしょうか。私は基本的には、オンラインでワークショップを実施する場合、大掛かりなアイスブレイクは必要ないと感じています。

これは15回ほどオンラインワークショップを実践してみたところ、家から参加をしていることで緊張感が少なく、最初から安心している方が多かったからです。実際「家からだと緊張しない」とか「オンラインだと対面より気楽に話せる」と言った感想が多数ありました。

そのため、自然な会話が生まれて、Zoomのお作法も体感できる『共通点探し』はとても重宝しています。

準備も非常に簡単で、なにかひとつ、本題に関連した話しやすいテーマを設けるだけ。いいなと思った方は、ぜひ使ってみてくださいね!

以上、オンラインワークショップでおススメのアイスブレイクでした!

対話をもっとおもしろく。

相内 洋輔

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