マイプロジェクトSTART UP CAMP東北カイギDay1~Day2をオンラインで開催!

東北カイギ2020 オンライン

ワークショップデザイナーの相内洋輔です。先日マイプロジェクトSTART UP CAMP東北カイギをオンラインで開催しました!

ほぼ毎年、2泊3日の合宿形式で行ってきた高校生向けのイベントを、3日間のオンラインワークショップへと大リニューアル!!(以前の様子はコチラをご覧ください)

自分の興味関心に根差したプロジェクトを創り出し、実行することで学びを深める、プロジェクト・ベースド・ラーニングとしての「マイプロジェクト」を作る機会を提供しました。

対面で多様な価値観を持つ人々どうしが触れ合うからこそ成果を上げてきた東北カイギをオンラインでどこまで実施することができるのか、実施前はすごく悩みました。

でも実際にやってみて、オンラインでもある程度の事までやっていけるんだなと言う手ごたえを感じました!

目次

Day1 仲間と出会う!

今回、運営者の中で挑戦テーマとして掲げていたのが、参加者どうしはオンラインでどこまで仲良くなれるかでした。

マイプロジェクトを作っていくにあたって、悩みや愚痴を言い合える仲間の存在は非常に大切です。

なぜなら、たいていのプロジェクトには、何かしらの壁が存在します。そうした壁にぶつかったときに、自分1人でもがくより、仲間と一緒に取り組めたほうが力強く前に進むことができるからです。

そのため東北カイギオンライン版1日目では、仲間と出会うをテーマにプログラムを展開してみました。自分のことを語る時間をたっぷり設けて、お互いの共通点を発見することができるように。

初めて顔を合わせる高校生どうしだと、緊張してあんまり話せないかなぁと思っていたんですけれども、対面の時よりも自己開示をするスピードがとても速かったことが驚きでした。

自分の家から参加している安心感のせいか、感覚的には合宿の2日目にならないと話し出せないような個人的な環境や出来事をためらいなく話していて。

そう考えると、対面ではお互いの距離感をうまく測りながら、どこまで開示していいのか、どのタイミングだったら相手に引かれないのかなどを探り合う時間が必要なのかもしれません。

私は、人間どうしが本当に仲を深めるためには、やはり何と言っても対面で同じ時間を過ごすことに勝る方法はないだろうと思っています。

でも、オンライン上の空間に存在する特長をうまく意識しながらプログラム進行ができたら、思っている以上に、初めて会う人同士の距離を近づけることができるのではないかと手ごたえを感じました。

高校生は思っていたより現状を悲観していない?

また、このほかにも意外な発見があったDay1でした。

今年はコロナウィルスの影響で生活が劇変しました。突然のことだったので、キモチの整理がついていない人も多いのではないかと思い、自分が辿ってきたこの半年間を言語化して振り返ることを意図して、参加者みんなにモチベーショングラフを書いてもらいました。

(Zoomのホワイトボード機能がとっても便利で、画面共有しながらリアルタイムでデモを作成)

私は多くの学生が、コロナウィルスの影響によって学校が長期間休校になり、すごく窮屈な思いをして過ごしているのではないかという仮説を持っていたのですが、参加者の口から共有される意見は、思っていたほどネガティブではありませんでした。

「学校が休みになって嬉しかった!」という参加者もいたし、想像していたよりも焦っていない様子だし、今だからこそできることを楽しもうとしていたのが印象的でした。

特に、世の中が自粛になったことによって、オンライン上にたくさんのコンテンツが生まれました。そのため、学びを深めるにはすごく良い環境であると感じているという意見には考えさせられました。

確かに、普段であれば有料でしか受講することができないような良質なコンテンツも、現在は無料で提供していることが多く見受けられます。

そうした機会に着実にアクセスし、地力を高める動きを起こしている人と、そうでない人の差は、すごく大きくなるだろうなぁ。学びは学校の勉強だけじゃないしね。

Day2 探究テーマを見つける!

2日目は、探究テーマを見つけるを目標にプログラムを展開しました。

まず初めに、てつがくおしゃべりをしていただきました。今回選んだのは「ゼッタイに変わらないものは何?」という問いが書かれたカードです。

私たちの社会は、コロナウィルスの影響によって、変わらないと信じ込んでいた日常が、あっという間に劇変しました。

そうした中で、参加者の心の中にはまだ当然混乱も残っていると思うし、これから世の中がどういう風に動いていくのか不安に思っている気持ちもあると思います。

だからこそ、普遍的に変わらないものは何なのかを考えてみること、そして、それは本当にそうなのかを様々な角度から見つめてみる事がとても重要なのではないかと考えてのセレクトでした。

てつがくおしゃべり ゼッタイに変わらないものは何?

参加者からは、ラーメンのおいしさ、友情、青春などなど、すごく身近なことから、考える甲斐のある本質的なテーマまで、様々な意見が共有されました。

個人的になるほどなぁと思ったのが、「青春は変わらないと思う」という意見でした。

私個人は青春時代を振り返ってみると、みずみずしい心の動きや躍動感、どうにも進めない閉塞感や恥ずかしい失敗、見栄やプライドなどなど、未熟でエネルギーだけが有り余っていた日々が思い起こされます。

これらはきっと何年たっても同じように思うんだろうし、青春時代に体験したことの価値や意味付けは、誰にも変えることができないものなのかもしれないと、すごく腹落ちしました。

年代の特徴だなあと思ったのが、「友情は変わらない」と強く信じている人が多かったこと。35年間生きてきた私としては、友情ってけっこうあっさりと変わると思うなっ(笑)

置かれている状況や、経験してきたことの違いによって異なる考えが生まれることが、てつがく対話の面白みだなと再認識しました。

自分の現状を数値化してみる!

今回参加者には、自分を知るためのメインワークとして、ライフチャートをもとに自分の現状を自己採点していただきました。

自己理解のワークは他にもたくさんのネタがあるのですが、コロナウィルスの影響によって様々な制約を強いられている現場において、自分は何に対して満足感を感じているか、あるいは何に不足感を感じているかを明確にしておくことは、毎日を健全に過ごす上でも、マイプロジェクトを作る上でも、非常に重要な認識になると思ったからです。

ただ漠然と、最近あなたはどうですか? 何に満たされていますか? あるいは何に不足を感じていますか? と聞かれても、人はなかなかすぐには答えられません。

その点ライフチャートには、人生を豊かに生きるために大切な8つの項目が明記されています。そのため、オンラインという説明が少し難しい環境下でも、しっかりと機能する内省を促せるだろうと強く期待しての起用でした。

実際、参加者はとてもスムーズに自分と向き合う時間を持てていたように思います。個人の内省や、チームメンバーからの質問によって、採点の裏側に潜む本質的な欲求をしっかり言語化できていた参加者が多かったように感じました。

オンラインでのワークショップは、認識の齟齬が生まれにくいようなシンプルなワークを重ねて行くに限る!

ライフチャート

どんなマイプロが完成するかとっても楽しみ!

この他にも、マイプロジェクトを実践した大学生のOG2名が本当に素晴らしい体験談を話してくれたり、各チームごとにファシリテーターとの対話を重ねたりと、対面での開催に劣らない東北カイギだったと思います!

参加者との連絡用に使っているSlackでは早速具体的な相談や、フォロー面談の申し込みが飛び交っていて、どんなマイプロジェクトが出来上がるのかが楽しみですっ!

オンラインでも参加者の学びを深めることができるんだってことが実証できたら、東北の高校生へ提供することのできる機会がグッと拡大します。来週のDay3もしっかりやり切って、今後に繋がる好事例を生み出したい!

当たり前ですが、こんなチャレンジングな体験は、自分一人では完遂できません。機会をくれた仲間、熱い気持ちで一緒に取り組んでくれる仲間たちに、心から感謝です。

対話をもっとおもしろく。

相内 洋輔

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