WORKSHOP LANDの相内洋輔(あいない ようすけ)です。 先日気仙沼で、ぬま大学ラボの初回ワークショップをリードしてきました。
気仙沼は参加者がいつもポジティブでパワフル! 今回の4時間もすごく前向きなアイディアに溢れていて、とても楽しくファシリテーションさせていただきました。
実施したワークショップの目的
今年のぬま大学は、興味関心のあるテーマに惹かれた参加者どうしが約3ヶ月に渡ってチーム活動を展開します。そのため活動の皮切りとなる今回のワークショップでは、下記の2つを実施目的としました。
- 場にいる人の「想いや背景」を知ることでチームとしての一体感を作る
- テーマごとの問題意識を擦り合わせて、学びたいことの合意形成を取り、チームとして同じ方向を向く
初めて会う人とチームを組むってなかなか緊張を感じることだと思うので、参加者それぞれの仲が深まり「このチームだったら頑張れそう!」と感じてもらいたいなぁと気合が入りました!
アイスブレイクは鉄板の「ぴんくのだんごむし」
今回のアイスブレイクは「ぴんくのだんごむし」を実施しました! 分かり合えないから始めるま〜るいコミュニケーションを主題に掲げているぴんくのだんごむしは、連想を通じて初めて会う人どうしの緊張をほぐすのにとても有効です。今回も例に漏れず、素晴らしい威力を発揮してくれました! (ぜひ冒頭の動画で様子をご覧ください)
また、ぴんくのだんごむしは遂に一般販売が始まりました!! こちらのBASEからご購入いただくことができますので、興味があればぜひ! 今回のご参加者も「自分の活動現場で使いたい!」と早速注文をしてくれて、とても嬉しかったです。
各テーマについての理解を深める!
続いてメインワークの一つとして実施したのが、「フィーリングギャラリー」と名付けているワークです。これはスライドに映されたいくつかのテーマに対して、直感的に浮かんだ気持ちや印象を書き出すというシンプルな内容です。それだけに参加者それぞれの感じ方の違いが顕著に現れて、全員のポストイットを集めてみると面白い発見や気づきが生まれやすくなっています。
今回はぬま大学自体の大きな軸である、気仙沼、学び、協働という3つと、活動そのもののテーマになっている、生涯スポーツ、ゼロ・ウェイスト、自己実現の合計6項目について直感的に感じたことを書き出していただきました。書き出したポストイットは、各テーマごとに模造紙へ貼り出します。参加者はそれらを一つひとつ回って、自分が共感できるポイント、理解できないポイント、自分とは全く逆の考えなどを拾います。その上で、自分たちの活動に活かせそうな内容や、全く意識してきたことがなかったポイントなどを各グループごとにディスカッションしていただきました。
「生涯スポーツってイメージがつきにくい人もいるよね」「ゼロ・ウェイストってオシャレだと思ってもらえるんだ! びっくり!」などなど、会場全体の人々が普段何気なく感じていることから、様々な議論の切り口が生まれていました!
今後の活動方針と市役所担当課への質問を考える!
ワークショップの最後は、3ヶ月の活動期間でどんなことを実現したいかや、翌月に控えている気仙沼市役所へのヒアリング項目を考えていただきました。それぞれの活動テーマに興味関心を持っている人たちが集まっただけに、期間中にどんなことを意図して活動を展開するかをすり合わせておくことはとても重要です。みんなの想いがあるのはとてもポジティブなことですが、それだけに些細なズレが大きな亀裂につながってしまう可能性があるからです。せっかく集まった仲間なので、そんな寂しい結末は迎えて欲しくないなと思い、じっくり時間を取って丁寧に語り合っていただきました。
また、プログラムの1つとして組み込まれている「自テーマに関連がある市役所の担当課ヒアリング」を活動を前に進めるための良い機会として活用していただきたいと思ったので、そのための質問を考えていただくよう促しました。具体的には、質問をしっかり問いの形でまとめること、をお願いいたしました。
私は日頃から、適切な問いが、適切な行動を創ると思っています。そのため、「内湾の利用について」などの抽象度が高い形ではなく、「内湾の活性化に向けて市がこれから取り組もうとしていることは何か?」などの具体的な形で準備をしていただきたかったのです。
質問は具体的なものほど対象範囲が狭くなるため、メンバーとの合意形成が難しくなります。そのため時間内には4~5個程度の質問しかまとめられないかもなと思っていたのですが、そこはさすが気仙沼! 冒頭にも書いたように、こちらが想定していた数を遥かに超える質問が考えられ、この地のパワーを痛感させられました。あんなに目的意識がハッキリとした切れ味の鋭いが並ぶと、市の担当課の方々がアップアップしてしまうかもと、ちょっとだけ心配になったのは秘密です(笑)
久しぶりに大規模な人数での対面ワークショップでしたが、4時間があっという間に飛んで行きました!
大好きな気仙沼へ呼んでいただける喜び
私は東日本大震災復興支援財団で勤務中、たくさんの東北沿岸部を訪ねてきました。どの地も思い出があって愛着があるのですが、中でも特に気仙沼は濃い思い出が残っています。シンプルに言うと、気仙沼に流れている、のどかで力強い空気が好き! だから、独立した後も好きな街にワークショップをしに行けるのことがとても嬉しいのです。
次回は11月、参加者の皆さんが活動を終えるタイミングで気仙沼に行かせていただきます。どんな成果が生まれているのか、今からとても楽しみです!
対話をもっとおもしろく。
相内 洋輔
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