福島県矢吹町役場 に「スマートシティ施策」共創ワークショップを提供

ワークショップデザイナーの相内洋輔です。福島県矢吹町役場からご依頼をいただき、妄想アイデアトレーニング「モウトレ 」を通じて、スマートシティ推進のためのアイデア創造をお手伝いさせていただきました!

矢吹町ではワーキンググループを組み、DX方針の策定会議を継続的に開催されていました。こちらの完成が間近ということなのですが、最後にいちど思考の枠を思いっきり外し、多様な可能性を探っておきたいということでお招きいただきました。

確かに矢吹町に限らず、「内部の人」が「手慣れた手法で」会議を進行していると、知らず知らずのうちにアイデアの範囲が狭まってしまっていた、ということは往々にしてあります。

スマートシティ施策・DX施策の策定は、これからの町づくりの根幹、と言っても過言ではないと思いますので、施策案の総点検につながればと気合が入りました!

目次

「半径5m以内の人々の幸福感が高まる施策」を考える

狛江市「スマートなまちづくり」アイデア発想ワークショップの記事でも同じことを書いたのですが、スマートシティ施策の主題は、地域住民のWel-Being向上にあります。そのため今回のモウトレでは「半径5m以内の人々の幸福感が高まる施策」というお題で3ラウンドのアイデア発想を行っていただきました。

行政ではその性質上、「現実的な案」「具体的な案」「公平な案」などの視点が優先される傾向があると教えていただきました。これらはとても大事な観点ですが、ブレストという側面から見るとやや制限が強く、無邪気な発想を阻害してしまうリスクも孕んでいるのでは、と感じました。

そこで今回は、「目に見える範囲の人」を対象に、「自分自身やその方々が好きなこと(偏愛)」をイメージしながら施策案を作ることーーーつまり公私の「私」に思いっきり振り切っていただくブレストをご提供したいと考えました。

普段通りの思考で積み上げてきた施策案の抜け漏れを見つけるためには、全く逆の目線から発想いただくことが効果的だと思ったのです。

アイデアの大量発想から磨き込み

こうした見立てでアイデア発想に取り組んでいただきました。まずは30分の発想タイムで、専用サイトにアイデアをたくさん投稿いただきました。その数なんと120個!

それから「これまでの検討会では着目していなかったアイデアを探して」、「町のDX方針に盛り込みたいアイデアを選ぶ」という作業に移っていただきました。

最終的に各グループからは以下のような新案を共有いただきました!

町内マッチング不用品の交換、学校で使う道具・体操着などの譲渡、余剰農作物の提供など
情報発信役所・町民が双方向に発信できる情報プラットフォームの運用
レア事例の全国DB化住民からのレアな相談を全国でデータ化。対応事例を参照し時短
ルーティンワークのDX職員が手作業で行っている簡易業務を自動化
窓口のロボット化窓口の人員を減らすことで、より住民のためになる仕事へ注力
矢吹メシの充実伝統の味レシピをデジタル化、旬の食べ物マッピングで美味しい外食
健康増進歩いた距離に応じて地域ポイントが溜まる
見守りAI独り暮らしの方と対話することで孤独を低減し健康チェックもしてくれるAI
相談AI町内マスコットのやぶきじが人生の様々な相談に応える
イベント開催どろんこエックス(DX)の開催 泥団子×センサーで新時代のスポーツを

どれもすごく魅力的で、かつ実現可能性も高そうな、程よい未来感のあるアイデアでした!

モウトレの醍醐味は「新結合」

個人的にはレア事例の全国データベース化というアイデアを聞いて、おおっ! と思いました。

住民からのレアなご質問については、返答までにかなりの下調べを要するそうなんですね。そうした事例について他の行政ではどのように対応したのかを参照することができたら、相当時短できる可能性があると。これって本当に日本全国にとってプラスですよね。

かつ、これまでの方針検討では、自分たちを対象とした視点が無かったそうなんです! 今回「半径5m以内の人々の幸福感が高まる施策」というお題を通じて、行政職員まで対象範囲を広げて考えてくださったことで、施策案の幅を広げるお手伝いができたなと、心の中でガッツポーズでした。

また、どろんこエックスもいいですよねえ。デジタルのことを考えるはずが、どろんこのことを考えちゃっているんですから、最高の飛躍ですよね(笑) こういう思いもよらない意外なアイデアが生まれることが、モウトレの醍醐味だと思っています。

矢吹町は米どころなので、泥の保有量は相当のものがあります。これがもし観光資源にでもなったら、パラダイムの大転換ですよね!!!

ワクワクする未来の可能性を見せていただき、私にとっても楽しい時間でした。ご依頼をいただきありがとうございました。

スマートシティ施策・DX施策の共創 ぜひご相談ください

私は狛江市のスマートシティ推進にあたり、色々と先進事例を調べてみたのですが、「これぞ!」と皆が膝を打つような具体例はまだ見当たりませんでした。

でも昨今の社会情勢では、行政が中長期的な戦略を策定するにあたり、スマートシティ・DXといったビックワードを避けて通ることはできません。先進事例がない(参照すべき案件が乏しい)、専門家がいない中で、フリーハンドで施策案を作っていかなければならない状況というのは、かなり負荷が高いと思うのですよね。

そうした大変さを軽くし、ユニークなアイデア共創を応援することができたら、ワークショップデザイナー冥利に尽きます。こうしたテーマでお困りの行政・自治体・企業の方々からご依頼をいただけましたら嬉しいですね。モウトレでは「まだここに無い未来」を、一緒に楽しく検討させていただきます。

対話をもっとおもしろく。

相内 洋輔

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